白「バカラス。字教えてくれ。」
彬羽「なんだ。嵐でも来るのか。」
家康「うん。外風強いね。
今日は地方によりブリザードらしいよ」
彬羽「Σもう被害出てんじゃねえか！！」
白「それは俺のせいじゃないと思うぞ」
蒼月「バカラスうっさい。
ビビるのも解るけど落ち着けよ」
魄哉「お勉強する気になったんですか？
良い事です」のほほんっ
白「あれ？お前今日江戸城じゃ」
千様「なんでもー この嵐で瓦が吹っ飛んでー
天守閣のこいつの仕事スペースに直撃したらしくて 危ないから今日は来ないで！って江戸城の皆さんに言われたらしいわよ」
家康「天海 基本的に部下に好かれてるからね。」うん。
魄哉「まっさか天気良くなるまで入るなと 門の所で全力拒否で追い返されるとは」うーん。
蒼月「人間の世界って位とか上下関係ややこしいんじゃなかったけ？」
彬羽「怪我されるくらいなら？か
代わりが出来る奴も居ねえ事だし」
魄哉「瓦食らったぐらいじゃ大して効きませんけどねえ」あははっ
千様「見た目の割に頑丈よね ホント。」
彬羽「で？なぜに急に字の勉強だ？
台本とっさに読めないとかそんなのか？」
粋「いやそこは いつでも出せるように常にフリガナ付きの既存の奴全部スタンバって
蒼月「マジで付き人としてだけは有能だよね」
白「そっちじゃなくて。
ほら、この前新年会あったろ？
化け物の方」
粋「あーはいはい。 夜は墓場で運動会な奴
ん？この寒いのに夜集まってたのかよ！？」
蒼月「あ、そこはハブられてんだね
かわいそー」ぷーくすくす
白「いやコイツ オバケ苦手だし」
彬羽「連れてったら連れてったで悲鳴あげるからな。」
粋「人型なら大丈夫なんだけどな」
白「人型でも二口女怖がって 散々からかわれて追いかけ回されてたろ」
粋「Σあ あれはほら！ まさか後頭部パッカンしてはとか思わねえし！！」
千様「うわー 追われてる所見たかったわそれ。」ちっ
魄哉「また何かこじらせました？」
千様「やーね。 年下の子がいっぱいいっぱいになってるの必死に耐えてるのとか、耐えきれなくて涙目とか萌えるじゃない？ そういうのは昔からよー？
アンタもタメなら解「解りませんし解りたく有りません。」
一同(長生きしてると性癖歪むのか)ドン引き。
千様「皆して何よー？」
魄哉「口に出さないのは利口ですね」うん。
家康「蒼月、コタツごと逃げないで 寒い寒い」
魄哉「えっと
で、その墓場で運動会で何かあったんですか？」
白「あ。変態のせいで忘れかけてた」手ぽん。
粋「兄貴 心の声漏れてる漏れてる」
千様「あら酷い。白君もその内解るわ
魄哉「立場的にその子は解っちゃダメです」
粋「今でも大概魔王なのに悪化したらこの世の終わりだろ」
白「悪口か？」
蒼月「んー。取り方によっちゃ誉め言葉かもしんない？」
彬羽「ん？この前のって事は 名簿か？」
白「そうそう、お前にまとめとけって頼んだ奴。」
粋「あー 妖怪って付喪神とか結構ポンポン生まれるから 毎年自分の名前書いて提出だっけ？」
家康「へー。上が戸籍管理とかその辺人間と同じなんだね」
白「覚えきれないからな。」うん
彬羽「これか。
で、こいつがどうした？」作りかけの名簿どさっ
白「本人達が書いて出したの見れば解ると思うけどな」
千様「ふむふむ。こっちねー」ごそごそっ
白「皆めちゃめちゃ字が上手いんだ。」
粋「Σうおっ！イメージと字体が全然違うっ！！」
家康「Σ納豆小僧が納豆小僧なのにめちゃ格好いい！！」ひいいっ
白「字なんて読めれば良いし
俺のは個性が有るからそれで良いと思うけど
だけど、やっぱちょっと頑張らないとしめしが付かないかなって
彬羽「いや、手前のは普通に読めねえ。」きっぱり。
家康「確かに コレ見ちゃうと大将の字がアレはヤバイかもねえ。」
魄哉(何だかんだで 単純に負けてショックだったんでしょうがね)うーん。
白「ほらこっちの海坊主とか、魄哉より字上手いかもしれな「あー最近 殴り書きする癖が
嫌ですねえ。仕事柄早く早く終わらせようとしちゃうんで
悪い癖ですね。直さないと」
蒼月「Σ負けず嫌いかよ！！」
魄哉「いえ嘘は言ってません
トシとると崩し字になりやすいので気を付けないと
どっこらしょ」
千様「Σちょっとコタツに硯置かないでよ狭いでしょ！」
魄哉「はいすみません。
あー白君もついでに練習します？ 」
粋「Σあ、強行する気だ」
襖がらっ
石燕「あれ？ 皆して今頃書き初めっすか？」
家康「んーと。 何か巻き込まれたって言うかね」
魄哉「字の乱れは心の乱れです」墨すりすり。
千様「説得力無いわよ。」
粋「あ。それで兄貴の字ってあんななのか！」はっ
一同「Σはっ！！」
白「心は乱れてないぞ 乱れてるのは性格だと思う」
石燕「なんか知んないすけど、自覚してるみたいで何よりっす。」うんうん。
