小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月28日

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石燕「いやー年末っすねえ」しみじみ。

千様「あんま実感沸かないけどねー」せんべいぼりぼりだらだら


石燕「世間一般の人は そうやってのんびりダラダラコタツで過ごせるってのが年末年始くらいなんすよ?」

千様「あらごめんなさい
アタシ、プロの居候だから解んないわ」ふふんっ


彬羽「年末はいいが お前今年書きためた落書き表に出しとけよ。
今年の内に焼却しとかねえとな」

石燕「Σあれは落書きじゃなく西洋で言うデッサンって奴なんすけど!!」

彬羽「そうか解った
とにかく床抜けるからな?」

石燕「Σ話聞く気無いっすよね!?」


白「ホント加減の下手な奴だな」

彬羽「お前が言うか
まあ次は2月に左義長ってのが有るからゴミはその時に「彬羽君 それゴミ燃やす日じゃ無いわよ」



彬羽「物は言い様って話だろうが
要するにアレは年始に書き初めや何やで出たゴミを表向き良い感じで処分する為の物だろ」

石燕「そう言われたらそんな気しかしないっすけど、ちょいちょい凄いリアリストっすね」うわあ。


白「食い物屋は年末数字との戦いだからこの時期ピリピリ凄いんだよな
もちょい えーと。茶碗持つ方」

粋「左な。
兄貴も年末体バッキバキだよな」肩揉みっ



蒼月「今年の年末講演の衣装は何キロ?」

白「知りたくない
けど、石燕が着たら1発で背骨折れると思う」

千様「何キロまで耐えれるの?」

石燕「どこで折れるか試した事無いんで解らないっすね」うーん。




飛天「年末も相変わらずボケ倒しだなお前ら」


シロ「む? どうした夜だぞ?」

飛天「いやーそれがなあ

味噌貸して。」真顔。

小太郎「Σ味噌の為にあの石段を!?」ぎゃいんっ

飛天「だってよー 診療所に住み込むって決めてそんなたってないしよ。
引っ越し直後って色々大変なんだぞ?」

シロ(元から大して長屋に帰っとらんかったような。)



彬羽「今更一人二人増えてもどうって事ねえ もう食ってけ」

飛天「Σお。やたっ!」


蒼月「絶対これ狙ってたよね?」

石燕「普段から食費切り詰めて里に仕送りしてるみたいっすからねえ」




飛天「あー火鉢あったけえ」じーん。

シロ「Σおい!まさかこの寒い中火鉢も使っとらんのか!?」

蒼月「Σうええ!有り得ないっ!!」ひいいっ



飛天「いや ちゃーんと患者の居る昼間はつけてるけど?」

千様「そういう問題じゃなくて!」




彬羽「焼き鳥と小銭どっちがいいんだ?」

白「ごめんな。 この時間に逆らうと夕飯に響くから」ぼぼぼぼぼぼ

飛天「Σ総大将アゴで使うなよ副官! ぎゃーたんまたんま!!
解りました! 医者の不養生しませんっ!!」ひいいっ



シロ「家主おらんと彬羽の独壇場だな。」

飛天「あれ?居ねえの?」コタツもそもそっ

千様「今年最後になる といいなーって言いながら江戸城よー
てか 飛天君毛先焦げてるわ」

蒼月「暖まっていいんじゃないの?」



小太郎「夕飯何だ?」わおんっ

彬羽「鍋。」ぐつぐつ。


飛天「Σ凄く気を使われた気がする!!」

蒼月「うん。部屋から暖まるよね」うんうん。




飛天「あー・・
何かさ ちょっと御相伴に預かりたいなーとかっめ気もあったけどさ
ここまで気を遣われるとなあ。 マジでごめん」

彬羽「は?」ぐつぐつ


粋「いんじゃね? この家じゃこれくらい普通普通」

白「だな。しょっちゅうあれやこれや来るし
ちょいちょい誰かが新入り拾って来るし」


飛天「後半おかしいおかしい」


白「?」

飛天「いや、前半は田舎のアットホームな家って感じだけど
後半よ。 人や妖怪拾ってくるって そんな機会がそんなに有るか?」



白「普通無いのか?」※エサにつられた野生の妖怪。

シロ「拾われたとかやめんか 犬じゃあるまいし。」↑に返り討ちにあって引きずって来られた野良侍(見習い)

石燕「結構落ちてるもんみたいっすよ。」※気持ち悪がられて長屋蹴り出された霊感男

小太郎「わんっ」※野良犬。

蒼月「俺は自分で住み着いたからセーフだね」

千様「ならアタシもセーフね
自分の意思で勝手にたかりに来て住み着いたわ」どやっ

飛天「いや この場合のセーフって何?」




彬羽「・・ すまん。」※どないもならないで保護された元テロリスト

飛天「うん。まともそうなお前でもそうだったもんな
凄いごめん」


一二三「あれー?飛天さんだ
こんばんはー」

飛天「はいこんばんは。
そっか この子もお前が拾ってきたし、結構その辺に落ちてる物なんだな」うんうん。

蒼月「速攻毒されんなよ
普通は落ちてないんだよ」




石燕「はいはーい。鍋出来たらしいんで続きは食べながらにしやしょ
はい。片付けて片付けて」

粋「Σえ。続くのこの話」

一二三「ちなみに粋さんは何処で拾われたんだべか?」

粋「Σ拾われてねええ!!
兄貴が長屋壊したり色々あってしゃーなかったの!!」

石燕「あれ?お仲間っすか?」

粋「Σ俺はちがーう!」




飛天「年末だなあ。」しみじみ

シロ「お前のツボおかしくないか?」


飛天「後さ。
今だから言うけどさ

俺この町来るまで お前と白の奴親子か何かだと思ってたわ
ほら色と名前かぶってんだろ?」お膳ふきふきっ

シロ「Σさらっと爆弾発言やめろ縁起でもない!!」


千様「名前と髪の色以外似てないわよ?」

飛天「そこはこいつが母ちゃん似なのかなー?って」

シロ「いや年齢おかしかろが!!」

飛天「そこはこいつ結構動物だろ?
犬や猫って人間換算したらビビる年齢で親になってんだぞ?」

白「俺そんなイメージなのか」

飛天「おうよ、相変わらず動じねえな」

粋「いや。ビビってるビビってる。
兄貴は表情筋死んでるだけだから」

飛天「それに何て言うか ほら、子供の扱い良く解らない親子って感じがしないでも無
石燕「その話は昨日したんでもういいっす」





彬羽「どうでもいいから早く片付けろ
鍋焼うどんだぞ」

千様「取り皿ーっ!」しゅぱっ

白「箸はしっ」じゃらじゃら

蒼月「Σちょっといつまで御膳拭いてんの!のびるだろっ!!」きいいっ



石燕「ちゃっちゃと終わらせたい時決まって麺類っすね」

彬羽「こいつがいらん事しか言わねえのは良く知ってるからな」けっ



飛天「つーか あの忍も家主の息子ってのがいまだに納得行かないって言うか

あ。あれこそ母親似?黒髪の・・ Σはっ」


千様「産んだ覚え無いわよ」

石燕「あそこも血縁関係はないっすよ
養子みたいなもんっす。」

彬羽「頼むから黙って食え」頭痛っ





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