小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月22日

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家康「えー という事で、なんやかんやで今年も後10日程」こほん。


シロ「何だいきなり」

彬羽「おい家康 マイク代わりにするなカブ返せ」味噌汁ぐつぐつ。


家康「そろそろ本っ当に大掃除を結構したいと思います!!」 くわっ

シロ・彬羽「Σまだだったのか!!」




家康「いやね。2人が割烹バイト行ってる間にやるって約束したね。確かに

けどね、いざ さあ始めるかってなったらもうちょっとコタツに入ってたくなるのが人情って言う「お前よくそれで天下取れたな」

家康「天海に尻蹴飛ばされながら頑張りました。」きりっ



千様「殿は誰かに蹴飛ばされないとエンジンかからないのよねー」

蒼月「その蹴倒すジジイが今年も案の定政務終わんないしさ
今年は楽そうって言ってたの何だったのあれ」ため息。

彬羽「いや 手前ら居るなら家康蹴飛ばしてやればい・・」




千様「お察しのとおり。
寒くてダルいからやりたくないわっ」どやっ

蒼月「同じく。」キリッ

彬羽・シロ「だろうな。」




白「ぎゃーぎゃー煩いな。
今日昼出なんだから寝かせ あれ?何してるんだ?」

彬羽「脆弱蛇を踏んでるんだが?」ぐりっ

蒼月「Σぎゃーやめろバカ!体格差考えろよ!!
俺はしゃーないじゃん!!蛇だよ!?コタツから出たら冬眠すんだよ!」


彬羽「ほう。そうか
大掃除するからどっちにしろコタツは外すがな」かぱっ

蒼月「Σワンタッチで撤去すんなあああ!!」ひいいっ

千様「やっぱ大掃除は力持ちが居る時のがいいわねー」

彬羽「終わるまでミカンとせんべいも没収だ」ひょい

千様「Σきゃー!酷いっ!!」




白「成る程 大掃除すればいいんだな。」髪の毛くくりっ

シロ「いやお前 午後から芝居小屋出番では
白「バカラスはな 怒鳴らないで淡々と怒ってるのが一番怖いんだぞ」袖まくりっ


一同(さすが怒られ慣れてるだけはある。)



白「じゃ とりあえず畳干して叩けば良いか?」

彬羽「ん?割れねえ程度に ってお前が真面目やる気とか不気味だな」

白「さわらぬ神に畳無しだ。」どやっ

家康「惜しい。畳無くさないでね」

蒼月「マジか 畳まで無くなるのかよ
しゃーない。妖怪温泉で暖取ってくるよ」しぶしぶ



彬羽「温泉行くならついでにコレも洗って来い」煤だらけの鍋っ

蒼月「Σ汚れもん湯船で洗えっての!?」

彬羽「冷水よりは汚れ取れるだろが
いやまて、茶渋には大根の用に他に「Σ解った 変なの要らないから!洗って来るから 行ってきます!」ひいいっ




千様「あのー 彬羽君?」おそるおそるっ

彬羽「オーナーの家の者だ 問題無いだろ」

コマ『温泉には私の姉妹からくりが多数おりますので ちゃんと洗い物オッケーの所に通してくれます。ご安心を』筆談書き書き

彬羽「コマ 棚にハタキかけ。上から順にな」

コマ『心得た。』筆談っ

彬羽「で、家康 お前は畳剥がした所にホウキかけだ コマがハタキかけた後から順にやれ

猿にも出来る作業だ 頼んだぞ」

家康「すみません 全力でやらせて頂きます。
目が怖いです」


シロ「成る程。これは胃薬を常備せねばいかんわけだ。」納得

彬羽「お前が言うな」

シロ「ふむ。ならば俺は溢れかえっとる本のホコリ落としと虫干しでもやるか」

彬羽「だな。それと


昨日の夕方辺りから姿の見えねえ石燕の虫干しも頼む」

シロ「Σまた絵の世界から帰ってこんのか!!」

彬羽「地獄絵ばっか描きやがって 仕舞いにゃ魂持ってかれるぞあのヒョロガリは。」ため息。





間。






すぱーん!


石燕「おー。いい音っすね」

白「畳って叩き方これくらいで良いのか?」

石燕「いんじゃないっすか?ホコリさえ出れば」けほっ


白「ふーん。
で、お前は何してるんだ?」すぱーん。

石燕「虫干しされてるっす。
部屋見て更に掃除する所増えたわと怒られたっすよ」苦笑

白「ふーん。」すぱーん。



粋「あれ?兄貴珍しい 手伝いかよ」ひょこっ

白「何処行ってた この忙しいのに。」むかっ


粋「へ? 小太郎の散歩」

小太郎「わおんっ」

石燕「小太郎さんちゃんと足拭いて上がるんすよ
命の保証出来ないっす」

粋「Σえ。マジで何!?」

白「大掃除。」すぱーん!

粋「Σ大掃除で命がけ!?」ぎゃいんっ

小太郎「Σちょ ホコリホコリ!!こっち風下 べっくしゅ!!」


白「家入れば解る
人手足りないから早くし


すぱ めきょっ

一同「Σあ。」



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コマ『畳叩きの音がやみました。』筆談っ

千様「あら リズム感良かったのに。
終わったのかしら?」


家康「あーこういう単純作業してると BGM欲しくなるよねー
あはは。案外気合い入りすぎて畳バッキリと・・」



しーん。




家康「見てくるね。」

千様・コマ「いってらっしゃい。」




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白「どうしよう。」くわっ

家康「Σお前が私に助け求めるってどんだけパニック!?」



粋「どんなって、清々しい程真っ二つなんだよなあ」ふっ

家康「Σうっお!どうやれば畳こんなのなるの!?」ひいいっ


白「ちょっとだ。余所見してほんのちょっと力が入っただけだぞ」

石燕「ホントに無茶はしてなかったと思うっすよ?
犬の散歩で一汗かいてスッキリした感じの粋さんへの憤怒も多少あったかもしれないっすが」

家康「憤怒強すぎでしょ。」



粋「Σえ?俺のせい?」びくっ

石燕「散歩一個で畳破壊の犯人にはなんないすよ
なんでそんな自信無いんすか。」




白「どうしよう。」悩。

家康「素直に壊れたって言うしかないだろね
畳屋ってまだ開いてるのかなあ。」うーん。

白「あのな家康

お前、魄哉と長い付き合いなんだよな?」

家康「ん? そだね。私が10代の時からって何の話?」

白「だよな。だから絶対逆らわないんだよな。
副官の怖さってよく解ってるよな?
お前が俺なら こんなの魄哉に言えるか?」

家康「Σ絶対言えない!!」ひいいっ


粋「Σいや兄貴も何で今日そんなびびってんの!?」

小太郎「白なのに饒舌過ぎて怖いぞ!!」ぎゃいいんっ




白「うちの副官はな

やる事きっちりやらないとキレるんだ」ぼそっ

石燕「あー。 きっちりやってて失敗したなら別に良いみたいっすけどねー」

白「今回 出だしが最悪だったから 一番嫌なキレ方して
粋「すんません。兄上のビビり方が意外過ぎて 脳が追っつきません」



石燕「普段が俺様魔王なだけにビックリっすねー」

家康「石燕ちゃん他人事だと思って。
ユルい大将にハッパかける系副官ってのは ホント怖いんだよ」

小太郎「家康顔色悪いぞ。」

家康「昔のあれやこれや思い出して胃袋ひっくり返りそう。」うげ

粋「もうトラウマじゃねーのそれ」引。



白「挿音なら器用だし 畳くらい作れるかも」はっ

石燕「まず、い草干さないといけないんで 即座には無理だと思うっす」

家康「私の経験上、誤魔化すより素直に謝った方がいいよ
袖の下仕舞いなさいこら悪化するから」







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江戸城


魄哉「あーもうこんな時期ですか

うわ、今年大掃除出来ますかねえ」

挿音「んー?そんくらいあいつらに任せとけよ
あ、大掃除か。そんならアレ言っとかねえと」

魄哉「はい?」

挿音「忘れてんのかよ

ほれ。今年掘りごたつ作ったろ?
んで、畳一部切り取るのに 親父間違って切らねえでいい所スッパリやったろがよ」

魄哉「あー! 有りましたね
無理やり縫い付けて 隅っこに置いて誤魔化してる奴

あれ言っとかないと畳壊れたとかってあの子ら騒ぎになっちゃいますねー」あははっ

挿音「ま、帰ってからでい
お?あれ彬羽の伝書カラスじゃね?」

魄哉「はい?
あー 何でしょう 何かあったんですかねえ」はて。





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