小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月16日

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白「どうしよう」うーん。

粋「やっぱここは本人によー」うーん。

彬羽「聞くまでもねえが 一応話だけはしておくべきだろ」うんうん。



シロ「どうした お前ら。
珍しい神妙な顔をしおって」

粋「あ、噂をすれば」




シロ「お前を養子に欲しいって話が来てるんだけど お前のトシって決定権本人で良かったっけ?」はて。

シロ「Σはああ!?」


粋「兄貴、聞くとこ若干違えよ。」

彬羽「あれだ。この前飛天の診療所の所で倒れてた 雪女の子供
あの親に偉く気に入られたらしくな
氷属性の妖怪のようだし 山暮らし寂しいしでもう一人くらい子供増えてもいいかとなったらしく」

シロ「Σイメージの割にフランクだな雪女!!」

粋「イメージ的には他の種なんぞ信じませんだよな」うんうん。

白「雪や氷だからって性格もひんやりってわけじゃないんだな」うん。



シロ「そもそもだ。俺は厳密には妖怪では無いのだが?」

彬羽「大将からして人間混ざってんだぞ
妖怪なんて、人外ぽけりゃ全部妖怪みたいな感覚だ」

粋「あー だから妖怪と神様両方で呼ばれる奴とか居るのか。」

彬羽「いや、他人事みたいに言ってるが
お前もそれだからな?
勾陣は立派に瑞獣だ」

白「どっちかと言えば珍獣?」うーん。

粋「周りが周りだし、大して珍しい気がしないんだよなあ」ちらっ


白「ん?」
※種族関係無し
この世の全てを裁く権利を持つリーサルウェポン当代『黄龍







彬羽「という事でだ。

そういう話が来てるんだが どうする?」くるり

白・粋(Σ忘れてた!)


シロ「お前らな 話の脱線が得意過ぎんか?

えー何だ その回答の前にひとつ

俺が元々 分家の出で、本家に養子に行った挙げ句 直後にその家に実子が生まれお払い箱となった件は知っておるのか?」

粋「Σえ。何だそれ!」

彬羽「らしいな。」



白「あれ?お前知らなかったのか」

シロ「で、処分に困って 返り討ちになる事を望まれ、こやつにぶつけられたと。
人で無しの極みだな」思い出しムカつきっ


彬羽「で、返り討ちからのそのまんま拾われて今に至る。だったな
名前もその時変えたとか変えられたとか」

シロ「犬の名前にな。」けっ

白「調度犬飼いたいなって思ってたし」ぼそっ

粋「確かにワンワン吠える犬っぽいけどよ」

シロ「Σ待てい!犬か!本当に犬扱いだったのか!?」

彬羽「こいつの言う事を深く考えるな 毛根が死滅するぞ」




粋「あれ?俺はその時知らねーけど
お前はなんで知ってんの?」

彬羽「普通に話されたが?」真顔。


シロ「そうか。彬羽もやらかして捕まったタイプか」

白「だな。テロリストだし」うん。



粋「俺の信用度っ」ずーん。




白「仲間外れとかじゃなく 単にべらべら喋る事じゃ無いからって話だぞ」

彬羽「だな。
正直昔の事なんざ 要らねえ事は忘れた方がいい事もある」

白「いやお前 またぶちーんて行かない為にも忘れちゃいけないと思う。黒歴史

彬羽「Σぐ」


シロ「めちゃべらべら喋っとらんか?

まあ良い その様な事が有ったのでだ
どこそこに養子とかそういうのは勘弁願いたい」



白「だろうな。」うん

粋「つーか。年齢的には養子とかってどうよ?
ギリ元服はしてんだろ?」

彬羽「武家のしきたりで言うならさほど元服と養子は関係が無いな」

シロ「うむ。

しかし もはや誰の意思で振り回されるのも御免だ
自分の事は自分で決めるのでな」ふんっ

白「おお。生意気な大人に育った」ぱちぱち

シロ「Σケンカ売っとるのか!!」



家康「昔話で盛り上がってる所悪いけど
挿音が備品整理の手伝い欲しいってさー。
シロちょい助けたげて 」ひょこっ

シロ「良いが何故に名指しだ?」

家康「さあ?マメだからじゃない?」

シロ「マメか? まあいいが」すたすた。










家康「で、なんで養子ってのが『婿養子』だって誰も言わないの?」

彬羽「いや誰かが言うのかと」目そらしっ

粋「いやここはさ。飼いぬ 保護者の兄貴が言うべきかと」ちらっ


白「まだ早い」きっぱり。





家康「あのね。人間の世の話になるけど
元服したら皆普通に結婚してんだよ?」

白「相手の方が子供だろ」

家康「いやそこは 後々ーてか
普通に6歳くらいで嫁入りとかあるよ?」



粋「Σカラス落ち着け!一二三はまだ嫁に行かねえから!!」

彬羽「飛天に防犯グッズ作らせるか」ちっ





白「本人の意思確認が出来たら それから付き合うなりなんなり勝手にすればいいだろ
親が決めるのはどうかと思う」むう。

家康「うわ、武家社会グサッと来た

正論過ぎて何も言えないねえ」うーん。

彬羽「雪女は個体数が少ない上 共に居て溶ける心配の無い相手がなかなか居ねえからな
娘の将来を考えて、という事なのだろうが」


粋「ま、 もうちょいでかくなってから改めて、でいいんじゃねーの?
あいつもまだまだガキんちょ だもんよ」へらっ

白「だな。」うん。


家康「案外過保護だねえ。」うわあ

白「拾って来た方からしたらそりゃな

お前も何か拾って来たら解るぞ多分」

家康「酔っ払って長屋を追い出された石燕ちゃん拾って来ましたが?」

粋「あ。解んねーな。こりゃ」うん



白「とにかく俺はシロがこれくらいの時から知ってるし

ノリで拾ったとはいえ まだまだガキなのにそういう・・」



家康「今もそんくらいだね。」ああうん。

粋「びっくりする程伸びてねえな」



白「えっと 1人前ってどれくらい
あ。俺の背丈抜いたら1人前ってので良いかな?」困惑っ

彬羽「いや。それも難しくないか?」うーん。




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