小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月15日

f:id:t00c:20201214184522j:plain







粋「おおっ!」

一二三「ゆーきー!!」ほおおおっ






千様「積もったわねー うーさむっ」

家康「だねえ。子供らは元気だねえ」



シロ「Σこらああ!裸足で降りるな!シモヤケになるぞ!!」


千様「無邪気に喜べない子もいるみたいだけど。」

家康「あーまあ そこはね。個人差が」


粋「いや俺が子供分類なの そろそろ誰かつっこんでくれねえ?」



千様・家康「Σえ!?」

粋「Σえって何!?」


白「ガキだからだろ」きっぱり

粋「Σいやいやいや!幼児やシロと同じって

あれ? 兄貴?」きょろっ

千様「あら?何処で喋ってるのかしら?」



白「雪の下。」ずぼっ

一同「Σ冷たあああ!!」ひいいっ


粋「え。ちょ なんで雪モグラ!?」

白「いつものパターンだと この後雪合戦だろ?
作戦だ」どやっ

家康「作戦なら今バラしちゃダメなんじゃないの?」

白「Σあ。」

千様「てか 彬羽君とか挿音と敵チームになったら 問答無用で雪の上から踏みつけられるわよ?
危ないわよー」


白「うっかりバラして正解だった」うん。

粋「あいつらホント容赦ねえもんな。」


白「よし。他の作戦考えるか」すたすた。


家康「白が作戦ねえ。」苦笑。

千様「生暖かく見守ってあげましょ」




ーーーーーーーーーーーー





シロ「お前は何をしとるのだ?」

白「知ってるか? 雪ウサギが冬白くなるのは 雪に紛れて見えなくなる為なんだぞ」雪に伏せっ

一二三「この前おらの絵本で勉強した所だな。」雪ウサギこねこねっ


シロ「すまん、現に見つかっておるのだが?」

白「何でだ?」はて。

一二三「髪の毛とか白くても 伏せてるだけじゃ見つかるだよ」




彬羽「知ってるか?

雪ウサギは確かに一見探し辛いが、耳の先が黒いので意外と見つかるもんだ。
つまり、お前の着物の柄が悪趣味に派手な時点で白髪でも意味はねえ。」

雪玉びすっ

白「痛い。 成る程」ふむ。



シロ「で、何故にお前まで雪まみれなのだ?」

彬羽「どこぞの阿呆が落とし穴掘ってたからだろうな。
雪コーティングされてちゃ解らねえからな。」けっ

白「ふむ。やっぱり雪に隠れるには真っ白しか無いのか」うーん。



魄哉「おや。皆さん楽しんでるみたいですねえ」

彬羽「Σこれが楽しんでるように見えるか!?」雪まみれっ

魄哉「毎年お馴染み雪合戦の後じゃないんですか?」はて。

一二三「今年はまだ始まってねえだよ?」

魄哉「おや?

あー足元には気をつけ 「Σ滑って転んでこんなになるか!!」

魄哉「?
まあ何にせよ 足元と風邪ひかないように気をつけて

白君何してるんですか?」

白「真っ白いの着たら見つからないかなって。」白い羽織かぶりっ


魄哉「この子は何を目指してるんですかね?」困惑っ

彬羽「どうやら擬態がしたいらしい」

魄哉「Σ何故に!?」

彬羽「覚えたてだからじゃねえのか?」なげやりっ



白「一二三見えるか?」

一二三「丸見えだべ。」きっぱり

白「あれ?何でだろう」うーん。


シロ「お前。ひょっとして本当に阿呆なのか?」



白「でも、忍者もよくやるだろ?
木の前で木に似た布ぺろんって出して 景色に溶け込むの」

挿音「一緒にすんなや。」

一二三「噂をしたら忍者さん生えたべ」



白「なあ。どうやったら雪景色に溶け込める?」

挿音「お前な どうせ使うならマトモな事に頭使えや

あー、とりあえずこういう日が照ってる所はアウトな?
陰影まばらな木陰のがバレにくいんだよ」

シロ(Σまさかの真面目なアドバイス!)

白「そうか。じゃあ 木蔭でやるか」もそもそ


シロ「あのクオリティでは木蔭でも無理ではなかろうか」うーん。

彬羽「何だかんだあいつもはしゃいでやがるな。」

挿音「ガキかっつーの。」キセルすぱー


魄哉「まあまあ どうせ積もるなら楽しんだ方が勝ちってもんですよ

蒼月君なんてコタツで凍えてますし」

挿音「そりゃあいつはよー
つーか、屋根の雪降ろしやっぱしなきゃいけ「御願いします。」きっぱり


挿音「あーだりい。」頭がしがし。




彬羽「こんなもんで喜べるのはガキだけだな。」ため息

一二三「ん?」雪だるま製作中。


魄哉「まあまあ、
雪かき雪降ろし前に 僕も童心に帰って楽しみますかねえ」

シロ「何百年若返るつもりだ」

魄哉「案外四桁かもしれませ

石燕「どっわああああ!!」どしゃあああっ




一同「・・・。」




彬羽「お前一体いくつ落とし穴を作った。」
ふん捕まえっ

白「沢山。」たんこぶ。




シロ「Σまずい!考えてみれば彬羽が引っ掛かる時点で普通の感覚では判別不可能だ!!」

魄哉「Σ落とし穴のせいだったんですかそれ!
ちょ 皆動かないで
少しずつ摺り足で移動を!!」



小太郎「Σぎゃいん!」ずぼっ

シロ「Σ小太郎おおおーーっ!!」ひいいっ


挿音「おい。念の為聞くけどよ
どこどこに作ったか覚えてるか?」

白「覚えてると思うか?」どやっ



彬羽「なんでこういうばかりクオリティ高いんだ!」摺り足っ

白「才能だな。」更にたんこぶ。


シロ「喋ってないで探せ!
いやもう雪溶かせ!危なくて叶わんっ」

白「え。まだ雪合戦してな「いいから溶かせ!!」





魄哉「これは中々怖いですね」うーん。

挿音「ん? 気のせいか

さっきまで其処らで騒いでた粋やら家康も見えなくね?」




魄哉「そして誰も居なくなった。とか嫌ですねえ」ボソッ


白「ごめんって、溶かすから
こら竹刀はやめろ」更にたんこぶ。






>サイトトップに戻る