小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月8日

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シロ「ふむ、 今日も凄惨だな」うむ。




蒼月「ジジイ ぎっくり腰直ったの?」

魄哉「年末にんな事言ってられません
座っちゃったからにはもう立てませんよ」ふっ

彬羽「そんなので居られても物凄く手伝いづらいんだが「なら早く片付けて皆で解放されましょう」


蒼月・彬羽(終わりなんて無いに等しいだろ)げんなり。


家康「政務はねー

年内は人が動いてる以上 終わるわけ無いんだよねえ」

千様「んな事より、殿はその頭何事?」

家康「松の木らしいよ。」

千様「は?」


挿音「飛天の奴が何日も診療所開けてらんねえし、今日は手伝えねえからって 置き土産に新作の何か弄った盆栽植えてったんだよ」キセルふー。

家康「何でも緑が目に入るのって癒し効果があるから 回りでちょろちょろしとけってさ」


シロ「普通 天下人の頭に盆栽植えるか?」うーん。

挿音「つーか根っこどうなってんだよ
脳ミソ侵食されてんじゃねえの?これ」



魄哉「すみません。視界に入られるとイラッとします」

家康「Σいやっほう!逆効果」

蒼月「忙しくしてる横で んなはしゃいだ頭ムカつくに決まってんだろバカ」




千様「いっそ飾り付ける?
ほらクリスマス来るしー」

家康「Σちょっと待って 私これ半月以上生やしとくの!?」

千様「え?引っこ抜くの? やだ可哀想」

家康「Σええええ!抜いちゃダメなの!?」ひいいっ



白「引っこ抜いたら脳ミソも一緒にズボッて取れるんじゃ無いのか?」

彬羽「有り得なくはねえな。
松の木ってのは案外根がしっかりして
家康「Σまさかの抜けないパターン!?」


白「正月にはミカンとか飾り付けたらいけるいける」うん。

シロ「お前 起きてくるなりそれか。」

白「世の中楽しんだ物勝ちだし。」

千様「そうねお正月の門松代わりになるわ」うんうん。

家康「正月終わったら特に使えないでしょ」ずーん。


粋「あ。はいはーい!
節分にはイワシの頭刺したらそれっぽくな「Σ頭上生臭いの嫌なんだけど!!」


白「あ、夏は夏で 生やしといたら日陰になるな」

家康「Σお前のイメージ画像偉い育ってない!?」

粋「首鍛えといた方がいいんじゃねえの?」うわあ。

シロ「というか 現状頭から木を生えとるの受け入れ過ぎではないかお前ら。」


魄哉「あの すみません。

出来たら 引っこ抜く方向で話し進めて欲しいんですが
主君の頭に植木はさすがにちょっと。」

蒼月「だねー。仕事に身が入ってないね。」



彬羽「まあ植えた本人ならどうにか出来るだろ
ある程度こっちが落ち着いたら除去方法聞いといてやる
それまでウロウロするなよ」

家康「うん。ウロウロ出来ないね
いくら私でも人前に出れないってこんなの」

シロ「なら何故に黙って植えさせたのだ」

家康「えーと。

ウケるかなーって?」へらっ



蒼月「バカ殿さ。今ジジイが立てなくて良かったね」

魄哉「毎度このノリで動くのでどれだけ窮地に追い込まれたかっ」思い出し頭痛っ

彬羽「忘れろ考えるな。今は目の前の仕事に集中しろ」



挿音「つか彬羽よ お前割烹バイトの方は

彬羽「だから焦ってんだ!」くわっ


蒼月「ジジイの腰が座りっぱで何処まで持つか解んないしねー

あ、ここ誤字だよ。」

魄哉「Σう。やはり凡ミスがっ」




小太郎「大変だな」わおんっ



家康「毎年の事ながらねー
あ、せめてお茶淹れて来ようかな」


魄哉「動くな。松葉が散る!」
家康「Σいつもより細かい!!」ひいいっ

蒼月「痛いから気が立ってんだよ。」

千様「今変な事したら怖いわねえ」あらまあ。


シロ「いや 家康はこれ以上変な事にならんだろ」



家康「えっと。古い瓦版敷いて隅っこでじっとしてます。」古新聞ゴソゴソ。


白「妖怪より妖怪っぽいなあれ」

小太郎「妖怪盆栽男。部屋の隅っこで盆栽に擬態してる。
とかかな?」わんっ

挿音「微塵も擬態出来てねーわ。」



粋「お。居た居た兄貴
今日午後から出なんだから早く飯食っ Σ!?」びくっ

家康「やあ。」どんより




粋「え、えっと
ほらほら 遅刻したらまた怒られるしー
ほらいい加減10分前行動心がけような」ぎくしゃく

家康「目を反らすんじゃないよ」


小太郎「白 今日も出なのか?
毎年この時期大変だな」わおんっ

白「だな。布団に帰りたい」あくびっ

千様「お役者はねー。 仕方無いわねえ」


粋「あ、あれってどうだったよ

ほら、飛天に年末のドーピングにって 不味い煎じ薬飲まされたって言ってたろ? 」

一同「Σ!!」




粋「・・あの? 兄上?なんで恐る恐る頭触ってんの?」


千様「大丈夫よ!ツノしか生えてないわっ」セーフ!

白「焦った」ふう。


彬羽「そもそも手前は毒も麻酔も一切効かねえだろ」

挿音「ん?そんならドーピングも効かなくねえ?」

白「なんだ。不味かっただけか。」


家康「絶対被害に遭わないってのは羨ましいね」ふっ




粋「えっと つまり家康の頭のもそういう事か。

それは置いといて」

家康「Σ置いとくの!?」


粋「兄貴が飲まされたのは 別に問題ねえはずだぞ

ほら えーと何だ あのとくさんも飲んでるらしいし」

蒼月「いや誰だよ」



粋「ほら あの診療所に入り浸ってるプルプルした爺さん
飛天を若先生って慕ってるあの爺ちゃんな」

白「爺さんと同じって 俺はいったい何を飲まされたんだ?」



粋「滋養強壮剤?

とくさんもあれを飲んでから 何か若返った気がするとか何とか」

千様「怪しい栄養食品の宣伝みたいになってきたわね」

粋「いや実際とくさん 昨日この家まで来てたぞ?
先生おらんと話相手が居ねえとかって」


シロ「Σあの急な石段をか!?」

小太郎「Σここ山の上だぞ!?」

蒼月「Σつか爺さんアクティブ過ぎるだろ!!」




挿音「カラス天狗の薬 マジで凄えな。」感心っ


魄哉「あの、

それひょっとして」

粋「ん?」



彬羽「あいつの薬のせいで人間やめちまってんじゃねえのか その爺さん」冷や汗っ

魄哉「飛天君の場合 ちょいちょい普通の薬じゃ起きない奇跡を起こしちゃってますし」

家康「まさに今の私だね」うん。

魄哉「殿、めっさ松葉散ってますが 松抜いてもハゲたりしませんよね?」

家康「Σえ」




白「まあ年寄りだし

今元気で喜んでるなら 教えないのが幸せなんじゃないかな。」うん

粋「Σんなユルくていいの!?」

白「固く考えても何も変わらないし」



蒼月「ま、変化があるとしても せいぜい変なものがちょいちょい見える程度じゃない?
ベースが普通の人間ならんな劇的に変わんないよ」

シロ「そのような物なのか」ふむ。




コマ『ならば、普通でない石燕さんに その薬を投与した場合はどうなるのでしょう』筆談。

石燕「あのー。 ひ弱なんで実験は嫌なんすけど」



コマ『お爺さんでも耐えられるなら大丈夫かと。』筆談書き書き。

石燕(与一)「Σいやいやいや!私が取り憑いておるのにこれ以上混ぜるな!!」どろんっ



挿音「コマの奴 好奇心とかあんだな。」へー。

千様「からくりって言っても生きてるものねー」うんうん。


コマ『実験拒否。了解しました。

では、今ある植木の観察にシフトします』

家康「あの コマちゃん?観察ってこれまさか育てろって Σ冷たああっ!!」

コマ『植木には水が必要。肥料も要りますか?』筆談っ

家康「Σ結構です!!」





魄哉「やっぱ しばらくこのままでいいかもしれませんね」ほっこり。

白「お前の癒され方 歪んでるぞ」





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