小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月6日

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九尾「だーりんおはよう 今日は冷えるのー」すりすりべたべた

白「毛皮ぬくい。」寝惚けぼーっ

粋「味噌汁に毛が入んぞー」




シロ「・・・ふむ。」

小太郎「ん?」わおんっ

シロ「小太郎。ここほれワンワン という物を知っておるか?」

小太郎「へ?」






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彬羽「で、いったい何を探そうってんだ?」


シロ「前々から気になっておったのだ。

この世には質量保存の法則と言うのが在るであろう?」

彬羽「は?」


一二三「何だべそれ?」

彬羽「ここに氷が有るな?
これを何か器に入れて置いとくと溶けて水になる。
氷の質的に盛り上がって見えるが、実は溶けても量は変わらねえ

つまり多少形が変わっても量自体は変わらんと言う話だ」

一二三「へー。」ふむふむ


シロ「幼児に教える事でも無いとは思うが。心底説明慣れとるなお前」



小太郎「ふんふんっ あ!こっちだっ」たたっ

シロ「お!見付けたか」おおっ


一二三「Σあ、行っちゃう 何をだ!何を見付けたんだべ!?」てててっ

彬羽「質量保存の法則で匂いで追うもの?

何なんだいったい。」すたすた。






小太郎「じゃじゃーん! 九尾の隠れ通路見っけ! ほら証拠に此処に狐の毛!!」わんっ

シロ「やはりな。奴のサイズ的に 常に天井裏に住まれていては 底が抜けると思っておったのだ
案の定近くに巣があったか。」ふっ


一二三「おおー!名推理だっ」


彬羽(Σ書庫の裏ぶち抜いて倉庫に巣をっ
道理でやたら風通しが良いと思った!!)

壁に大穴っ



シロ「あのストーカー狐の事だ
ストーキング対象から離れて巣を作る事は無いと思っておったが
まさか1つ屋根の下を勝手に壊して作っておるとは」うーん。

小太郎「魄哉が見たら怒るだろうなあ」わおんっ

彬羽「そりゃそうだろ。ここの書物は年代物だぞ
雨風厳禁だ 風化が進んでなきゃいいが」




魄哉「僕が何か?」ひょこっ

一同「Σうぎゃあああ!!」びくううっ


魄哉「へ?あの 今日家で仕事なので
何ですびっくりした。」心臓ばくばくっ

シロ「Σ足音もなく背後に立つで無いわ!!」こっちも心臓ばくばく

魄哉「はあ すみません。一応挿音の師なもので」

一二三「派手な忍者さんだべ。」



小太郎「えっと 言いにくいんだけど

此処に穴がな?」わおんっ

魄哉「Σうっわ 何ですかこれ!」ひいいっ

彬羽「あの変態狐の仕業らしい」

魄哉「うわー。 こんな所に勝手に巣を

って あの方此処に収まるんですか?」あれ?

シロ「む。確かに

大きさ的に無理があるな。」ふむ

小太郎「無理やり体捩じ込んでるか 子狐に化けて寛いでるんじゃないのか?」わおんっ

彬羽「あの猪突狐がわざわざそんな真似するか?」



魄哉「おや 何か奥に。んー暗いですね

コマー?いますかー?」



コマ『お任せあれ。』筆談っ

目からフラッシュ!!


一同「Σ新機能っ!!」


魄哉「助かります。あーそこですそこ

おや 底に穴が空いてますねえ?」ほうほう


彬羽「お前 あんまりコマで遊ぶのはどうかと思うぞ。」引。

魄哉「失礼な 遊んだ事などありませんよ」

コマ『バージョンアップは自分の意思にございます』筆談ぺかーっ

彬羽「Σ分かったからこっち向くな眩しいっ!!」




魄哉「ほうほう。地下に穴
つまり此処は水が入り込まないように屋根が欲しかったって事ですね

これは深いですねえ」ふむふむ。

シロ「あんなデカい狐の収まる巣が地下にか?
この家沈まんか?」



魄哉「百聞より一見。入ってみましょう」よっこらせ。

シロ「Σこらまて!仮にも人の巣に「先に僕の持ち家に大穴開けられてるんで問題有りません

さーて。 どうなってるんでしょうねー」わくわくっ

一二三「おらも潜るだー!」わーい。



小太郎「何だかんだで完全に遊んでるよな?」わおんっ

彬羽「政務がダルいから息抜きなんだろうが
息抜きまで全力かあいつは。」ため息。


シロ「おい。一二三が飛び込んで行ったが良いのか?」

彬羽「Σしまった!!」はっ

小太郎「保護者大変だなあ」


シロ「仕方ない 俺らも行 Σうお!?」びくっ

家康「何か面白い事かな?」わくわくっ

小太郎「Σまた増えた!!」ぎゃいんっ


彬羽「言っとくが何かあっても助けねえからな!」くわっ

家康「またまたー 助けるって何か化け物でも居るっての?」へらへら



シロ「また自らフラグぶっ立ておったな」ふっ





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家康「あの。天海?」

魄哉「何でしょう?」



家康「ここ 見覚えあるの気のせいかなあ?」

魄哉「そりゃうちの地下ですから。
掘って行ったら僕の作った地下ダンジョンにぶち当たりますよねえ」


一同(Σ何故自宅の地下にダンジョン!?)



魄哉「掘ってる内に繋がっちゃったんですかねえ

あ、殿そこ踏むと地味に床抜けます」


ずぼぐしゃ

家康「Σぎゃふっ!!」ぐはっ



シロ「Σ危険極まり無くないか!?」ひいいっ

魄哉「大丈夫です。作ってる時に私情が入ったのか 殿の行動パターンと同じリズムで罠が発動しますので 殿から離れてりゃほぼ害はありませんよ」

家康「あのそれ私は Σうっぎゃああ!」ひいいっ


魄哉「耐えてください」真顔。

家康「Σ無理!!」


彬羽「普通に帰れ。」きっぱり




シロ「ふむ。つまり九尾は地面を掘っていてここにぶち当たり
そのまま寝ぐらにしておると言う事か?
また物騒な所を」うーん。

小太郎「それで間違い無いっぽいな
狐のにおいしてるし」くんくんっ


魄哉「地下なんで崩れないよう壁は特殊コーティングしてるんですがねえ
さすがと言うか何と言うか」

一二三「壁これ溶けてねえだか?」指差しっ

魄哉「腐っても大妖怪ですよねえ」関心っ

家康「壊すじゃなく溶かすって何?」


彬羽「おい家康 何か足元に寄って来てるぞ」


家康「Σぎゃっ 何これ何これ気持ち悪い!!」ひいいっ


魄哉「あ、ここの本来の使用目的は 地上に置いておけない扱いに困った呪いのアイテムやら何やの保管庫ですので
人間がフラフラしてると危ないですよ」

家康「Σこの地下私への殺意高すぎない!? Σぐほあ!」

ぐわわーん。


シロ「Σ地下に金ダライが要るのか!?」

魄哉「ちょっとしたお茶目です。」しれっ



コマ『マジで帰るのオススメします。』筆談

家康「動くと危険なので一人じゃ帰れません」頭ぐわんぐわんっ




魄哉「まあ この程度の呪いやトラップ、九尾ちゃんなら問題無いでしょうが よく住む気になりましたねえ

白君の近くに居たいっていう純愛ぷりは認めますか ね。歪んでますが」うーん。

小太郎「地下ダンジョンに住み着かれるのは良いのか?」

魄哉「特に構いませんね
僕としても、あんまり入りたい場所でもありませんし」

シロ「問題があるとすれば入り口くらいか。」

魄哉「ですね。蔵書が心配です。
あそこは塞いで他に出入り口作って貰いましょう」

一二三「また挿音さんの仕事が増えるだなあ」あーあ。



コマ「!」ぴく。


シロ「む?どうした」


コマ『侵入者発見。
サイズ・人レベル
こちらに近づいて来ます』筆談さささっ

みーみー!



一二三「コマちゃん それ何の音だべ?」

魄哉「いざという時の警報です
コマは喋れませんので。」

家康「今回のバージョンアップ盛り沢山だったんだね」ああうん。



コマ『侵入困難箇所につき セキュリティモード発動。
初撃発砲致します』

じゃきん。


家康「Σえ。ちょここ地下!!」

魄哉「Σはっ まずい
小太郎くんと一二三ちゃんの耳塞いで!!」


彬羽「Σはっ そうか!」
がしっ
一二三「Σむぎゃっ」

小太郎「Σシロ自分の耳塞いで!!鼓膜破れるぞ」ぎゃいいんっ
シロ「心頭滅却!犬のお前のがヤバかろうがあっ!!」

家康「Σいやもう皆自分で自分の耳ふさご!!」






白「皆 こんな所で何してるんだ」ひょこっ

一同「Σお前か!!」


コマ『データ照合完了
攻撃 中止致します。』ぷしゅー




家康「Σえ!何お前 なんでこんな所に!?てか何してるの!」

白「ズタボロのお前のが何してるんだ」


魄哉「白君 ひょっとして迷子ですか?

前も確か入り込んでフラフラと。」

白「いや?今日はお呼ばれだ」

一同「は?」






九尾「だーりん フラフラしとると迷子になるぞえー?
ほれ お待ちかねの舶来もののお菓子が Σはっ」


魄哉「ほう。」





家康「あーあ。なる程ね」苦笑。


シロ「壁ぶち抜いて勝手に住み着くまでは 許されたかもしれんかったのにな。」

小太郎「そこに人招いてってのは 生活エンジョイし過ぎてさすがになあ」うん。





九尾「かか勝手に住みついて 住みやすい様カスタマイズのは悪かったと思っとる
じゃ、じゃがそんな怖い顔せんでもっ」わたわたっ

魄哉「Σカスタマイズって!!ここヤバイ物の保管庫なんですよ!

ちょ どこをどう弄ったのか 「Σぎゃー嫌じゃ乙女の部屋を見るでないっ!!」 ひいいっ


魄哉「Σだあああ! 封印の間が小悪魔風ゴスロリ部屋にっ!!」ひいいっ





彬羽「・・1つ聞く。
此処で変な物を見たり遭ったりしなかったか?」

白「ん?ちょくちょく居るな
大概ケンカ売ってくるから殴り倒してるけど
あれ何だ」はて。

シロ「うむ、被害は未然に防がれておるようだな。」



九尾「そげに怒らんでもええじゃろっ

此処小腹空いた時とか便利なんじゃもん!!お前いっつも外で暴れるな言うじゃろがっ!」きいいっ

魄哉「Σ食ってます!?
ヤバめの呪いオヤツにしてるんですか!!」




家康「これ 危ないアイテムが浄化されて結果オーライなんじゃないの?」

小太郎「そっか 狐って雑食だから何でも食べるんだよな」わんっ

彬羽「にしても悪食過ぎるだろ」



一二三「白さんはしょっちゅうお呼ばれしてるんだか?」

白「ん?
んー 珍しい菓子が手に入ったら でだから、3日にいっぺんくらいかな?」

シロ「Σ置いとる物の割にセキュリティガバッガバだな!」


家康(自宅だしとかってセキュリティ一切して無かったな。こりゃ)あーあ。






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