小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月26日

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シロ(珍しいコンビが日向ぼっこしておるな。)落ち葉掃き掃きっ




焔「なあ からくりの嬢ちゃんよ?」

コマ「カタタッ?」

焔「あんたは人に興味ねえの?」

コマ「?」

焔「いやなあ。付喪神とか人に近い所に居る奴等って 1度は人みたいに生きてみてえと思うみたいでよ
お前さんは人形だし、やっぱそういうもんなのかなー?とよ。 」

コマ「カタカタカタカタ」

焔「大概ドライだな
そりゃまあ確かにそうだけどよー」うーん。


シロ(なぜに会話が出来るのだろう。)うーん。



コマ「カタタッ」

焔「ん?『それに』?」

コマ「カタッカタカタカタタタタッ」

焔「・・Σへ?」



シロ「ん?」





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小太郎「あれ?白の祖父ちゃん 最近よく来るなあ」わんっ

焔「ようワン公
お前の飼い主居るか?」すたすた

小太郎「んー?居るけど今手が離せないぞ

あっちの部屋そっと見てみろ」わおんっ






魄哉「だああっやっぱり計算が合わないいいっ!!」頭かかえっ

彬羽「なんで桁すら変わって来るんだ」うーん。

蒼月「あっ!これ
ほらほら この提出された奴!ここ不自然じゃない?
後から数字書き足してるよこれ」

彬羽「お、でかした!
よし。これでキッチリ合うぞ」ソロバン弾きっ

蒼月「へへーん。文書偽造なら俺の十八番だからね
誤魔化しが粗い粗いっ」どやっ





焔「徳川ってのは 実質トップが会計までやるのかよ?」こそっ

千様「さすがに全部はやってないわよー
最後の報告で支出合うかとかだけはキッチリやるのよあいつ
それが一番不正を防げるんですって」

焔「成る程 そりゃ人間じゃ無理だな」納得


家康「あれ?お祖父ちゃん 天海に用事?」お茶くみっ

焔「いや、今声かけるのはさすがにな。
たいした事じゃねえし アンタでも良いか」

家康「へ?

あ、ちょっと待ってね

おーい挿音、さっきの資料提出して来た藩に探り入れといて
天海今手が回んないし」

挿音「へーへー またかよ。
年末になると この手の仕事が増えんだよなあ」頭がしがしっ

千様「バレるのになんでやるのかしらねー?」

挿音「親父が言うに 衣食住満たされると人間堕落して野心を持ちやすくなんだとよ。

あー隠密任務ってダリいんだよなあ」

家康「いや、忍って別名隠密だからね?」




千様「で、殿にお話って?
あ、座布団座って座って」ずいっ

焔「姉ちゃん 参加する気満々だな」

千様「暇なのよ」きっぱり

家康「うん。忙しい人達の前で言わないであげてね」



焔「あー。じゃあ聞くが

殿様よ。コッペリアって知ってるか?」

家康「ひゃっほう!まさかの外国トーク!!」


千様「外国のお菓子?」はて。

家康「えーと。何かの演目? だったかなあ」うーん。

焔「お。当たりだ。
どこだったかの戯曲の話でな」

千様「なんでそんなのお祖父ちゃんが知ってるの?」真顔。

焔「嫁が好きだったんだよ」真顔。

家康「つくづく嫁さんに染められるタイプなんだね」うんうん。


白「演目な。
どんな話なんだ?」

家康「Σうおう!お前いつの間に隣に!?」

白「さっき。」みかんもぐもぐ。


焔「演目と聞いて仕事スイッチ入っちまったか
お前仕事熱心では有るんだな」ほう。

千様「で、そのコッペリアがどうしたの?
どんなお話?」




焔「物凄く簡単にまとめるとだ。

とある人形師が これでもかって出来のいい人形を作った。
で、あまりに良い出来だったんでそいつを本物の人間にしたくなり、他の人間から魂抜き取ってコッペリアに移そうとする って話だな」

家康「ふむふむ。
頭いっちゃった芸術家の話かあ」


白「パスだな。」うん。

千様「日本のお芝居向きじゃ無いわよね」

家康「で、それがどしたの?」


焔「その前に質問だ
お宅の軍師は 黒魔術とか使えたり
家康「Σしません!!
え!?コマちゃん!? 天海がコマちゃんにそれやったと思ってる!?」


千様「Σえ!あいつ黒魔術くらい使えるでしょ!?」

家康「Σ使えるの!?」ひいいっ



白「どっちだ?」

魄哉「やって出来ない事は無いと思いますが
リスクしか無いのでやりません」ジト目。

千様「あ、あらっ
休憩? お疲れさまっ」おほほほほっ



蒼月「はー。こたつ」じーん。

彬羽「定期的に解凍しねえと蒼月が行動不能になるからな。」茶ずずー

魄哉「同時に僕らも休憩して効率アップです

で、 コマが何か?」

焔「いやそれがよ
妖怪の中にも人の暮らしに憧れる奴多いからよ

人形の嬢ちゃんもやっぱそれで意思持つようになったのかなー?と思って聞いてみたんだよ」

白「じじい。デリカシー無いぞ」

焔「おまえが言うか。

そしたらよ あの嬢ちゃん

『前に人間だった気がするので 今はこれで充分』とか言っててよ」


彬羽・蒼月「Σ前に人間!?」

魄哉「こっち見ないで下さいよ!やってませんて!!」


千様「えー。そういうプログラムとか?」

魄哉「いえその、コマやコマと同じく作ったカラクリには 僕は感情とか作った覚え無いんですよ」

焔「へ?」

白「うん。言ってたな

で、 なんでかコマとコマの兄弟達は記憶とか共有してて
えーと

めんどいから石燕と与一みたいなもんだ。」

焔「例えが一番混乱すんだがよ

つまり 作ってないのに感情機能が付いて 更に謎の記憶と記憶の共有機能まで有るって事か?」

魄哉「この世は不思議ですよねえ」ふっ



蒼月「んじゃコマちゃんの前で手降ったら コマちゃんの兄弟機にもそれ見えてるの?」

魄哉「おそらくは。
全くシステムが理解できません」うーん。



千様「作ってないのに感情てのはその辺の付喪神で解るっちゃ解るけど
その記憶って何なのかしらね。」うーん。


白「ん。ひょっとして」

家康「ん?そういう妖怪でも居るの?」


白「違う違う
えっと この前閻魔のおっさんの誕生パーティに呼ばれたんだけどな」

彬羽「ツッコミどころしかねえが
次話していいぞ。」

白「うん。それでな
おっさん 酔っぱらってトップシークレットべらべら喋ってたんだけど

あの世に行った魂ってのは再生するらしい」

魄哉「ふむ。輪廻転生の事ですかね」

白「難しいのは忘れた

でな。色んな奴が次はコレになりたいとか希望出すんどけど、数が多いのは早い者勝ちになるんだ」

蒼月(ここでバラして良いのかなそれ。
聞きたいからとめないけど。)

白「で。人に可愛がられてた犬とかは次は人を希望したがるから 人希望が多くなる

そしたら人が増えすぎるから ちょっと人に似た思考の別のにするか?ってなる

それが妖怪らしいぞ」

小太郎「みかんモグモグしながら とんでもない事暴露したな」


千様「え?え?
じゃあ 小太郎君もそんな感じでこんなワンワンに!?
え?人っ?」混乱っ

小太郎「Σえ!?俺も!?」

白「はじめから妖怪選ぶ奴もいるらしいけどな」


魄哉「ご存知でした?」

焔「いんや。
つか絶対話しちゃダメな奴だろこりゃ」


白「ちなみに その辺と、その前の記憶は全部丸洗いで消してからオギャアってなるらしいぞ」どやっ

彬羽「よし解った。
そしてもう他では話すな。いつも通り忘れろ」




千様「えーっとじゃあコマちゃんは」

焔「昔の記憶ってのは その丸洗いで汚れ落ち切らなかったんじゃねえか?」

魄哉「あの、うちの娘を洗濯物みたいに言うのやめてください」



蒼月「ん?
じゃあ 他の個体との記憶の共有とかは何?
後さ コマちゃんって『人工物』じゃん?
それでも輪廻転生の対象になんの?」

千様「あ。確かに

白君その辺はどうなの?」






白「・・・・・・・・・あれ?話していいのか?」
はて。

千様「Σ意外と素直っ!」

魄哉「えーと。この話終わったら以降話すのやめましょう
中途半端だと気になってしゃーないんで」

白「えっと

あれ? 何だっけ?」おや?


小太郎「Σ忘れろって言われて素直に忘れてる!!」


蒼月「Σこらバカラス何してんだよ!
せっかく何か知ってそうだったのに!!」

彬羽「Σ俺のせいなのか!?」



家康「頭叩いたらポロッと出てこない?」

白「噛むぞ。」


魄哉「あー。ダメっぽいですね こりゃ」あーあ。




コマ「カタタッ」



焔「お。噂をすれば嬢ちゃん
まあ良いか みかん食うか?」

魄哉「残念ながら食べる機能もついてないんですよ」苦笑。

コマ『かたじけない。』筆談っ

千様「よしよし
よく解らないけど コマちゃんはアタシの可愛い妹分よー」なでなで。

コマ「?」


蒼月「んー。まあいっか

コマちゃんはコマちゃんって事でさ」ごろんっ

秋羽「おい寝るな
まだ書類が残って「お前やって。俺デリケートだから飽きたよ」

彬羽「Σデリケート関係ねえだろ!!」




シロ「なんだ また揉めとるのか」ため息。

白「あれ?
今何か出かかったような」

シロ「ん?」

白「あ。引っ込んだ」

シロ「ん?くしゃみか?
あれは鬱陶しいな」うむ。






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粋「なあなあ。まえーに兄貴についてって聞いたんどけどよ 」

カイコ「?」ぱたぱた

粋「お前みたいな虫とかさ
ちっさい子供が あの世行くと次に生まれ変わる時に何が良いって聞かれてもよく解らねえだろ?

だから 小っちぇのが寂しくねえように
沢山のが1匹みたいになって、ちょっと変わった所に生まれ変わるんだとよ

あの世って凄いよな」ごーろごろ。


カイコひらひらすりすりっ



粋「お前は喋れねえから 話しても問題ねえもんなー?」

ごろごろいちゃこらっ






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