小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月25日

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【診療所】


飛天「あー。完全に風邪だなあ
冷え込んだし 下手な薬より暖かくして治すのが一番。生姜湯辺り出しとくかなー」診察中っ


がららっ

近所の爺ちゃん「先生大変じゃああ
子供が倒れとるー。
芯までつべたいぞおお」ずーるずるー

飛天「Σうっおう!爺ちゃん運ぶの荒っ!!

早く火鉢の方に Σあ!ちょいたんまああ!!」




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【割烹 春一】




飛天「と、言う事で 雪女の子供保護しちゃったんだけど。」

シロ「なぜ俺に言う」


飛天「お前と種族近いかなー?って
あとほら、幼女の世話のプロ居るしよ」

シロ「Σ俺は妖怪では無いと言うに!!」
彬羽「Σ微妙に嫌な言い回しやめろ!!」


雪女の子「Σ!」びくっ

ひな「あーほらほら 大声出すから怖がってるじゃ無いですか」


庵「あのー ここで預かれって事?
ガラのいい客ばっかじゃないし こういう大人しい子は怖がると思うけど」

飛天「もうちょいしたら妖怪の頭が飯食いに来るだろ?

迷子っぽいし 親御さん探すなら此処のが早いかなーって」

彬羽「そりゃ利にかなっちゃいるが。」うーん




飛天「あとさ。ほら、カラス天狗の里の子供らって田舎のガキって感じだからさ。
こういう大人しい子供って何をどうして良いか全く解らなくて」ふっ

庵「Σあ。この子目もとに氷が!」

ひな「Σ泣かれたんですか!!」


彬羽「成る程 お前、里じゃ結構ガキ共に人気あったからな。」

飛天「すんげーショックです」ずーん。



シロ「ま、まあ何だ
一二三も始めかなりの人見知りだったしな
大人しい子供なら彬羽に任せておけば
彬羽「Σフォローの為に俺を犠牲にするな!!」


雪女の子「Σ!!!」びっくううう!

庵「Σこら大声出すな!!」

ひな「こらっ庵さんもです!」くわっ



朱禅「もう何でもいいけど 早く母ちゃん探してやんねーと夜泣きしそうだなあ」包丁研ぎ研ぎ



がららっ


粋「ちいーす! あー腹へった あれ?」

白「ん?どうし


お前 そういうハーレムでも作る気か
?」うわあ。

彬羽「Σ誰だまたいらん事教えたのは!!」


ひな「安定の彬羽さん幼女マニア扱いですねえ」

庵「単に育ててたら情移り倒すタイプなんだろけどね。」うん。


粋「で、実際何?」

シロ「それが雪女の子供らしいのだが、その辺に落ちてたのを保護したらしい。」

白「雪女ってそこらに落ちてるもんだっけ?」はて。



彬羽「確かにこんな所に居るのもおかしな話だ

暖かいと生きてられねえ奴等は 余程の事が無い限り山から降りて来ないはず。」ふむ



雪女の子「その、おっかあが 今日は寒いから大丈夫だって。
たまには山から降りて遊ばないと ストレスたまって仕方無いって」おずっ

彬羽「アクティブな母親だな」

ひな「雪女もその辺人間と大差無いんですね」うわあ。


飛天「で、お前は何で道端に?」

ひな「飛天さん、そんな距離取らなくても大丈夫かも。」

飛天「寄ってまた泣かすといけないだろ?」

シロ「お前 どれだけショックだったのだ。」



雪女の子「その
氷這ってたんで 跳び跳ねて割ろうとしてたら 滑って転んでめちゃめちゃ痛くてその」おずっ

庵「あー寒い日のそれ痛い痛い」うんうん。

ひな「意外とお転婆さんですねー」



白「あ、言われてみたら 膝擦りむいて

雪女の子「Σぎっやああああ!!!」ひいいっ

庵「Σ何々なになに!?」


雪女の子「この人怖いー!!!」びええええっ



白「Σえ。」

粋「Σうお兄貴の精神ダメージやべえ!!」

朱禅「えー。いつもの能面ヅラだろ?」

粋「表情筋が息してねえから解んねえだけだよ!!
兄貴はどこぞのカラスと違ってガキと子供には怖がられねえのが自慢なんだぞ!!」

彬羽「Σ何自慢にしてくれてんだ!バカ大将!!」

白「ろりこん。」けっ

彬羽「Σ仕舞いにゃ訴えるぞ!八つ当たりするな!!」イラアアッ




シロ「ひょっとしてだ。
これはこういう事では無いか?」

ぐいっ

粋「Σうおっ 急に引っ張んなよ」

雪女の子「Σひいっ」びくっ!



ひな「あ、ひょっとして
火属性って言うんですか? 炎ぼんぼん出しちゃう人が解るんですかね?」

朱禅「あー成る程
雪女からしたら命がけだもんな」ほうほう



粋「あの兄貴?そういう事らしいから こっち側に帰って来て あの?おーい」



飛天「子供って難しいよな。」遠い目。
白「だな。いきなり怖いはキツいな」うん。


ひな「あの一角だけ 空気が濁りきってますね。」

庵「変な同盟出来ちゃってるね」うわあ。





彬羽「ともかく 大将が使い物にならねえし
勝手にその辺の妖怪共に情報提供呼び掛けとくか」ため息。

朱禅「あ、そっか お前副官か」

シロ「仕事中は蕎麦打ちのイメージが勝っておって忘れるな」ふむ。




庵「あの、それ急いだ方がいいかも」

彬羽「ん?そりゃ急ぐが どうした?」




庵「鍋からの蒸気とかで部屋暖まって来たからか 若干溶けそうこの子。」冷や汗どばっ

一同「Σ鍋とめろー!!」ひいいっ


朱禅「換気!換気!!」どたばたっ

ひな「庵さん!休業札かけて入り口開けて!!」

庵「らじゃ! Σぎゃごめん!!」

べいんっ


飛天「Σ白ーーっ!!」ひいいっ

粋「Σ庵落ち着け 休業札痛いってマジで!」ひいいっ



白「溶けかけてるなら 換気くらいじゃらちあかないだろ」よろっ

一同(あ。かなり効いてる)





白「シロ、氷!」くわっ

シロ「心得た!!」びゅおおおおっ


ひな「Σ店内なんですけど!!」ひいいっ



彬羽「修理代は診療所に請求するか」

朱禅「だな。」遠い目。

飛天「Σえ!」



粋「えーと。
何も出来ねえから応援するわ!
シロ気張れお前なら出来る えーとえーと日々の朝練の成果をそのちょっとがんば「やかましわ!役者見倣いの癖に太鼓持ち下手くそか!!」




白「あ。 納豆小僧

お。 雪女見付けたかも?」ふむふむ




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千様「で、
可愛い女の子に お礼にそれ貰ったと。」にまにま。

シロ「Σや、やかましわ!!」小さい雪だるまっ



小太郎「モテるな ひゅーひゅー。」

蒼月「将来楽しみじゃん。うっかり溶かすなよー?」にやにや。

シロ「Σだああ!どいつもこいつもっ!!」むっかかああ!




一二三「あれ?シロさんなんだべそれ可愛い Σうわっ?!」



彬羽「一二三、土産の絵本があるから向こうで遊べ」 ひょいっと担ぎ上げっ

一二三「へ?」きょとん。

シロ「Σこらああっ!警戒するなそこ!!」




家康「物凄い敵意に満ちた視線残して去ってったね」うわあ。

千様「うちの娘に手を出したら●す。って感じねえ」あらー




白「どんまいだ。」肩ぽん。

シロ「Σ能面ヅラの癖に必死に笑いを堪えるな!!」



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