小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月20日

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白「じじいの住んでるマヨイガってあるだろ?」

家康「いきなり何?」



白「マヨイガって見た目家だけど妖怪なんだ
で、すっごい鈍いけど知能もあるんだよな」うん。

家康「ん?解説?」はて。

シロ「む?妖怪だったのか」

蒼月「他に何だと思ってたんだよ」



白「で、魄哉が早めの忘年会出てるし
お前も一年家お疲れ様って酒飲ましたら 芸術的な絵みたいになった。」 困惑。

シロ「Σ色々おかしい!!まず酒飲ますって何をどうやった!?」

蒼月「あージジイこの時期から忙しいよね
忘年会で年末までスケジュールびっしりとか何とか」

家康「酒乱だから物凄く不安です」うん。



白「酒は床にだばだばだばって そのまんま。」

シロ「それ普通に溢しとらんか!?」

白「うん。さすがに怒られた」むう。

蒼月「お爺ちゃん在宅中に?そりゃ怒るよ」




焔「って事でよ 家入れねえんだよ。

二階無いのに階段とか生えてるし どうしたもんか。」

白「この襖の向こうに繋げてるけど見てみるか?」

蒼月「いやそいつ侵入者食うんだよね?」



白「普通は酔っぱらいってどうやって直すんだ?」

家康「あ。そっか お前ザルだもんね
大概は時間経てば勝手に治るよ」

焔「ここで時間経過を待つしかねえか。
あ、蛇っ子 そっちのみかんくれ。」

蒼月「寛ぐの早いな」みかん渡しっ



石燕「へー。おもしろいっすねえ
マヨイガも酔う。と」メモメモ

シロ「ん?何だそれは」

石燕「ネタ帳っす。」

蒼月「アンタ絵描きだろ?
なんでネタ帳が要るんだよ」

石燕「絵描きだからっすよ
上辺だけ取り繕ったもんなんてたかが知れてるっすからねー」

シロ「つまりはマヨイガ描く気か。」

白「マヨイガはポンポン形変わるんだぞ?」

石燕「Σく!どう描けばっ!!」


焔「もううちモデルで良くねえ?」

家康「Σ石燕ちゃん!見に行ったら食われるからね!?」

石燕「いえ今マヨイガべろんべろんで前衛アートなんすよね?
参考にならないっす」きっぱり

蒼月「通常でも行くなよ馬鹿。」




石燕(与一)「しかし、妖怪の中に妖怪が住む か。」どろんっ

家康「Σあ。乗っ取られた」

石燕(与一)「気にするな。

いやー マヨイガとは石燕みたいなものなのだな。意外な物が似ておるものだっ」わははっ

白「石燕妖怪じゃないぞ。」

石燕(与一)「Σ・・はっ!」

蒼月「気持ちは解るけど人間だから それ。」


シロ「ついでにお前は勝手に取り憑いておるだけだろが。」

白「あれ?じじいも勝手に住み着いてるんじゃないのか?」

焔「お前なあ。
こはちゃんと 昔喧嘩売られた時の詫びに契約書書かせてだなー

家康「家に喧嘩売られるって何?」




シロ「結論。大して変わらん」ふっ



白「じじい、与一と同じなのか。」

石燕(与一)「なぜに哀れむ」むっ

蒼月「それが解らない辺りじゃない?」

石燕(与一)「は?」




千様「あら。お爺ちゃんよく来るわねー

あ、そこのミカン食べちゃダメよー 贈答用らしいから」

焔「おう、そうか」

蒼月「Σちょっと!ミカンの皮そっとこっちに置かないでよ!!」ひいいっ

シロ「心底お前の爺さんだな。」しみじみ

白「俺はここまで暴君じゃない」きっぱり





千様「まあいいけどねー 1個2個くらいだまっておくわ」

焔「いや、1個2個じゃねえんだなコレが」

シロ「Σいつの間に!?」

家康「血筋 かあ。」じーっ

白「こっち見るな」むう。



蒼月「あ!千ちゃん そっちの襖駄目!
マヨイガと繋がってるんだって」

千様「Σえ。うっそ!あぶなっ」飛び退きっ

シロ「うむ。下手に入ると食われるぞ」


千様「うわ お爺ちゃん良く住んでられるわねえ

ん?何か中から音が」ぴく。


家康「同居人でも居るの?」

焔「仮に居ても食われて終わりだろ?」


シロ「まだ酔いが覚めずに現代アート化が進んでおるのでは無いか?」

千様「え?何?どういう事?」

石燕(与一)「一言で説明するのも難しいな」うーん。




白「ホントに何かメキメキ言ってる 何だろコレ」はて。

家康「ふむ。一定のリズムだね

Σはっ!!
千ちゃん逃げて!襖から遠くにっ」

千様「Σへ?え!?」あたふたっ






どむっ!

どばしゃしゃしゃしゃしゃ!!







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挿音「で、家が盛大に家具ゲロったと。」ほう。

家康「うん。家の形してても妖怪だからね」

シロ「おのれはどれだけ酒を撒いたのだ!!」

白「え? えーと沢山?」はて。

蒼月「あーダメだ。この人の感覚で沢山とか床びっちょびちょじゃん。」



石燕「成る程 家が嘔吐すると家具が飛んでくるんすねー」メモメモ。

焔「て、事は普段俺は口の中辺りに住んでんのかよ
良いけどよ。」




蒼月「てか何その網。漁師始めたの?」

挿音「徳川忍軍配給品の特殊ワイヤー投網な。

刃物でもなっかなか切れねえんだコイツが」網巻き巻き。



千様「助かったけど 出来たら大漁って感じのはやめて欲しかったわ」けっ

挿音「おう。魚捕ろうとしたらトド引っかけた的な奴か」キセルすぱー


シロ「Σいちいち喧嘩するなそこ!」




焔「家直ったぼいけど 爺ちゃんもうちょい居るわ
あいつら面白いし。」わくわく

白「今回は帰れって言えないと思って」ちっ




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