小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月7日

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千様「あら? 目立つ子三人組は?」

蒼月「ハデなの二人とオマケなら トラブル調査に出掛けたよ」

千様「トラブル?」


魄哉「何でもネッシーが出たとか何とか。
地元の人達がパニックらしくて」

千様「ネッシーて妖怪なの?」

家康「未確認生物だからねえ。古代の生物の生残りじゃないなら 妖怪と同じ系統かなー?って事でさ

もしそうなら人間との摩擦は極力避けささなきゃなんないからねえ」お茶ずずー

魄哉「僕の腰が無事なら ちゃちゃっと言ってお話してるんですがね」

千様「あら?まだギックリ治らないの?」

蒼月「低気圧のせいか神経痛も併発してるらしいよ。このジジイ」


魄哉「てかそもそも、 ネッシーネス湖に居るからネッシーなんですよね
日本に住んでるならネッシーじゃないです」

千様「あら。住んでる所の名前だったのソレ

で、あの子達は何処まで?」

蒼月「ヒント。俺が絶対行けない所」

千様「へ?」

家康「国外ではないからまだマシだねえ」うんうん。



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蝦夷(北海道)】


粋・彬羽(やべえ。死ぬ!!)


リザード


白「風強いな」ふむ

粋「Σ兄上 ちょ髪結んで!風で痛い痛い痛い!!」べしびしっ


白「寒いから襟巻き代わりに調度良いのに」むう。

彬羽「お前は何処でも生きて行けそうだな」


白「お前は何でぺらい着流しに襟巻だけなんだ
暑がりだからって 寒さなめすぎだろ」

彬羽「Σぐ! 痛いところを!!」

粋「つーか その格好でまだ凍死してねえ辺りさすがだよ お前。」

彬羽「仕方ねえだろ! バイト中に引っ張り出されたんだこっちは!
準備してる暇も無


白「ん?ブリザードで聞こえない」

彬羽「たった今まで普通に会話してたろ手前」イラッ


粋「兄貴はしゃいでんなあ」うわあ。

白「これだけの雪そうそう無いし
そういやお前は意外とはしゃがないんだな。」

粋「無理っす。
雪凄えけど命がけの状況ではしゃげねえわ」きっぱり



白「さて、頑張ってネッシー探さないとな

全然前見えないけど。」きょろっ

粋「Σやべえ!兄貴に遭難フラグが!」

白「だから2人も捜索班連れてきたんだぞ」しれっ

粋「Σいや俺ら兄貴探す方かよ!

おいカラス ちょっとこれどうにか


彬羽「すまん。朧車掘り出してた
何だ?」

朧車雪まみれっ


粋「Σうおお下手に離れたら帰れなくなるっ!」ひいいっ


白「朧車 寝たら死ぬぞ
ほら 一気。」ぐいっ

彬羽「おい、何飲ませてるんだ?」

粋「え、朧車ってメシ燃料?」



白「この前大陸の妖怪とケンカした時に詫びで貰った うぉっか?
ポカポカするぞ」

粋・彬羽(Σ飲酒運転!?)



彬羽「よし、さっさと見つけてさっさとシメて帰るぞ!
このままじゃ朧車が動かなくなっちまう!」

白「え? まだ足りないかコレ」ウォッカ

粋「いや兄貴 それ度数どんだけ有ると思ってんだよ」

白「どすう?」

彬羽「説明してる時間が惜しい!

まず はぐれない事を第一に
視界が悪すぎるから いっそ紐か何かを体にくくりつけて


粋「Σあああ!!言ってる間に兄貴が見えないいいっ!!」ひいいっ

彬羽「Σしまった!保護色かあの白髪っ!!」


白「一応近く居るぞー」

粋「え?ちょ 何処に Σうっぎゃー!」ずるんっ

彬羽「Σ馬鹿!足元見ろ!!」


白「ん?何だ何だ Σあ。」

粋・彬羽「『あ。』!?」びくっ




しーん。





粋「あれ?兄貴? おーい?」おそるおそるっ

彬羽「落ち着け、摺り足で慎重に歩けこういう時はパニックちなるのが危険 Σ げ。」

粋「へ?げって何?」ずりずり






氷に大穴っ


粋・彬羽(Σ完全にハマってるーっ!!!)


粋「どどどどうしよ!! ああ兄貴カナヅチっ!」ひいいっ

彬羽「落ち着け。
カナヅチ以前に 凍った池にハマってんだぞ
仮に浮いて来ても呼吸が出来な
粋「Σ不安煽んなよ!お前も落ち着け!!」


彬羽「とっとにかく 穴を空けろ穴を!
どうにかして引っ張り出せ!」



粋「穴 了解!!」ぼぼぼっ!

彬羽「Σ馬鹿 それじゃ足場が無くなるっ!!」









ぼちゃぼちゃーん。







間。





白「で、まとめてネッシーに助けられたのか」へくしっ

シロ「うむ。春一早退して来て正解であったわ。」



粋「かまくらありがてええええっ」がくぶるっ

彬羽「氷製か。
お前 器用さ上がってないか?」火にあたりっ

シロ「割烹でのお前のシゴキのおかけでな。
しかし俺も とっさに作れるとは思わなんだ」ふっ

白「積み上げたりしないで いきなりまんじゅう型のが出来たのか」

粋「どんな器用さだよ」


彬羽「人選ミスだったな。 始めからシロを連れて来るべきだったか。」ふむ。

シロ「全くだ 何の為の氷属性の能力だ」氷ぱきぱきっ

粋「少なくともかまくら作るためじゃなくねえ?」



白「よし。ネッシーは単にどんくさくて目撃されてまくってるだけだったし 帰るか。」

粋「どんくさいって 放置したらまずくね?」

白「こんな危ない所 これからの時期俺ら以外誰が来るんだ」きっぱり。

彬羽「確かにな。 春になってから考えりゃいい。」ぶるっ



粋「そっか。んじゃ一刻も早く帰ろ
凍えちまううっ」

彬羽「ん? そういやお前 どうやって来た?」



シロ「ん?それなら

お前らの乗ってきた朧車の同僚が魄哉の妖怪温泉に来ておったのでな。 お前の名前を出したのだ

ほら、あそこに」


雪の塊×2。



シロ「Σたっ確かあの辺に!!」あたふたっ

粋「ブリザードで吹っ飛んだ?」

彬羽「いや。二台まとめて埋まったな」

白「帰る前に力仕事だな。」うん。



シロ「おい!朧車生きとるかー!」雪かきわけっ

彬羽「一応聞くが お前は凍らせる反対は出来な「んな器用な真似出来るか!!」くわっ



粋「マジか。
素手で雪かきかよ。 やべえ ホントに凍える」



白「よし。皆飲んで頑張るぞ」
ウォッカどん!

彬羽「動けなくなる奴が出るからやめろ。」


粋「つーか兄貴 持ち歩いてんの?」


彬羽「第一ガキに飲ませちゃまずいだろ!!」

白「緊急事態なら多少許されるんだぞ 頭固いな」むう。

シロ「Σ俺は元服しとると言うとろうがあっ!!」



粋「あ。凄え。皆飲まなくても熱量高えわ」






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