小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月6日

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家康「という事で ぎっくり腰の天海の影武者を1日頼みたいんだけど」

蒼月「Σ無理無理無理無理無理無理無理っ!!」



千様「影武者って 2、3日なら風邪でもひいた事にしとけばいいんじゃない?
どうせすぐ復活するんだし」

家康「いやーそれがねえ
11月でしょ? ゴリゴリ年末じゃないからまだマシだけど今日ちょっと 何がなんでもお話しなきゃいけない相手が居てさあ」

千様「え?何それ
いったい何様よ つか徳川ってこの国の侍のトップでしょー
その頭がなんでそんな気を付か

石燕「千様さんストップっす!
察したっす!あっしら人間には大体解るっすから!!」ひいいっ

彬羽「成る程。
そんなの相手じゃ 会談するとも大っぴらに言えねえな」ふむ。

家康「まあねー
警備とかも色々とね だからボカさせて。」うん。


白「え?誰なんだ?」はて。

家康「Σ話聞いてたかなこの子は!はっきりとは言えないの!!」

シロ「京だ!京の都! これ以上言えんからな察しろ!!」

白「?

京か。バカラスの田舎だな?」

彬羽「そもそもコイツ知らねえなこりゃ」ふむ。

石燕「人間には色々居るんすよ。
はい 説明終わりっす」


蒼月「つか何で俺!?

政務の手伝いはそりゃちょろちょろしてるけどさ!
そんな影武者で代打で会談って無理に決まってんじゃん!!
そこはカラスで良いだろ!」

彬羽「Σはああ!?無茶言うな!!」

蒼月「だってお前妖怪側の副官だろ!会談の1個2個出来るだろっ」

彬羽「お前も化け物なら知ってるだろ! んな面倒な真似するか!
俺らは常に意見合わなきゃケンカだろが!!」




魄哉「押し付け合い中すみません。彬羽君じゃタッパに問題が有りすぎます」よろろっ

家康「うん。大人しく寝てて。」


シロ「確かに2メートルはな。」うむ

千様「黙ってても威圧感が凄いものねえ」うーん。

蒼月「俺だってジジイより小柄なんだけど。」

魄哉「せいぜい五センチ差じゃないですか
体型も似たようなもんですし まだ近いです Σう」


家康「はいはい。腰治らないでしょー
向こう行ってようね」どっこらせ



石燕「家康さん 介護慣れちゃってるっすねえ」

小太郎「介助だと思うぞ?」わおんっ

シロ「いや もはや老人介護に見えるな」



挿音「つー事で気張れや

あ、絶対変な真似すんなよ?
もし相手が気分害したら まーた戦国の世に逆戻りって可能性もあるからよ?」キセルすっぱー

蒼月「Σプレッシャーハンパない!!」ひいいっ



白「けど ホントにこれ魄哉に見えるかな?」

シロ「ちょっと袈裟と頭巾つけてみろ」

蒼月「Σわぶっ!ちょ頭巾逆ぎゃく!!

絶対バレないわけないだろこんなの!!」ひいいっ



千様「行けると思う?」

挿音「いんやり微塵も」きっぱり

小太郎「諦めんなよ」わおんっ






間。







鏡子「あー 見た目だけなら意外といけるかも。」あら。

白「どっちも細っこいし 茶髪も金髪も頭巾だと解りにくいし」うん。

蒼月「いや 隻眼どうすんの?」


挿音「ちょっと深めに頭巾かぶるか?
それか 物もらい出来た事にするとかか?」うーん。

蒼月「Σ忍の癖に雑だなホント!」




シロ「いや お前幻術使いだろうが。
似せんでもおるように見せれば良くないか?」

蒼月「Σそうだったあ!!」



石燕「相当パニクッてるっすねえ」うわあ。

家康「だね。皆がね」うーん。

千様「あら殿お帰り」

家康「ただいま。天海にはコマちゃん着いてるから有る意味大丈夫だよ」

石燕「無理して動こうとしたらランチャー撃ってくるっすよねそれ。」

家康「うん だから動けない」きっぱり。





蒼月「そっか幻術。盲点だったな」ふむ。

挿音「話す内容は裏に彬羽と家康忍ばせといて 俺がこっそり教えるしよ

行けそうか?」

蒼月「あー。 それなら
いや待てよ 声どうしよ
幻見せながら話すとなると 声は作れないんだよね」



白「じじいの謎アイテムコレクション『変声君。』」すちゃ

蒼月「説明無用のネーミングだね。
お宅の爺ちゃん何でもアリかよ」



千様「よし!これで どうにか成りそうねー
皆頑張ってね」にこにこ。


家康「んー。」

石燕「家康さん?」

シロ「ん?不安要素があるか?」

家康「いや、有るっちゃ有りすぎるんだけどさ

これさあ かなり重要な話し合いなんだよね
仮に話し合いは上手く行ったとしてもだよ
実際国動かしてる奴がしないと 後々おかしな事になるような
なんか嫌な予感がしなくもないかなーって」



挿音「・・こういう時の勘マジで当たるから嫌になんだよなあ。」目そらしっ

千様「Σえ。ちょっと キセルすっぱすぱする余裕無し?」

家康「振り回しちゃって蒼月には悪いけどさ
他の手考えた方が良いかもしれない」うーん。

蒼月「俺的にはやらないで済むならそれで何でもいいよもう。」



魄哉「や、やはり僕が無理してでも」ぜーぜー

千様「Σ既に瀕死でしょうが!! 長時間正座とか出来るの!?」ひいいっ



石燕「Σあああ!コマちゃんが魔封じの御札縛りにっ」

シロ「落ち着け石燕!からくりだからノーダメージだ!!」




魄哉「大丈夫です。僕が命かける覚悟で行けば」ぜーぜー。

家康「天海ダメだって!!今度こそお前の体が持たないよ!?」

蒼月「いやギックリ腰でシリアスなノリされてもさ。」引。



白「なあ、そいつにこっちから他の日にしてって言うのはダメなのか?」

彬羽「相手が相手だからな
そりゃ無理だろうな」

白「ふーん。
そいつら京に居るんだよな?」

彬羽「おい。変な真似するなよ
さっき家康が言ってただろ。下手打てばまた人間共は戦国の地獄に落ちるんだぞ?」

白「やらないやらない ケンカめんどくさいし」すたすた。


シロ「ならばよいが

・・・・・・なあ?」

彬羽「だな。
胸騒ぎしかしねえな。」





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家康「Σえ。ドタキャン!?なんで!?」

挿音「それがよ。 なんか向こうの牛車が事故ったらしくてよ

来るにこれねーから 直るまで2、3日 かかるって話なんだよな」




シロ「あのバカまさかっ」冷や汗どばっ

彬羽「こっちから断れねえなら 向こうからってか。
間違っちゃ居ねえが」うーん。

千様「事故も 妖怪ならお手のものよね
バレないとは思うけど 危ない真似するわねー」



魄哉「バレないでしょう
むしろ疑われもしませんね」

なんせ、今回会談予定の方 女性ですし」

一同「Σえ。」

魄哉「帰って来ない所見ると 言わばベタなハニートラップです。
なんて立場の人になんてトラップをあの子はっ」頭痛。



蒼月「そりゃ人惑わすのも妖怪だけどさあ」うわあ。

千様「ホンット何するか解らない子よね」



家康「・・早く腰治そうね」うん。

魄哉「ですね。 」ふっ



シロ「ハニートラップって あんのアホは」引っ

石燕「やる度胸もやっちゃう自信もすっごいすねえ 」






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