小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月1日

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飛天「ちゃーす。

注文の品出来たぞー」

白「お。早い」


小太郎「注文の品?」わおんっ

シロ「飛天に注文? お前がか?
傷薬の類いなら不要だろうし何をだ?」ふむ。



白「向こう10分の記憶を吹っ飛ばす薬だ」どや。

シロ「ツッコミ所しかないが、まずお前には必要無いと思うが?」


飛天「こいつ向けじゃ無いって。
むしろ記憶力上げる薬作ってくれって彬羽に頼まれてるくらいでさあ
んな馬鹿を治す薬なんて有るわけないない」ため息。

小太郎「オブラート荒くひっぺがしたな。」

白「うっかり人前でツノとか出ちゃった時用だ
ほら。挿音が使う煙幕?みたいにして貰った」球体っ

シロ「まずうっかり人外バレするのをどうにかしろ」
白「無理」きっぱり。


飛天「馬鹿に効く薬以前にコイツ薬効かないしなあ。」うーん。

小太郎「無理して作らなくていいぞ」わおんっ


白「ま、いいや。
こっち代金な 足りるか?」小判じゃりん

飛天「Σおお!まいどありっ」しゃきっ

シロ・小太郎(これでカラスの里が潤うなら良い事なのか)うーん。



飛天「いやー助かる助かる
里に仕送りし過ぎて先月の家賃が払えて無くてさあ」苦笑。

小太郎「Σ笑い事じゃないぞ!」

飛天「毎度臨時収入助かってます」拝みっ

シロ「毎度計画性の無い医者だな。」むう



飛天「計画性か

そういや。さっきここの家主見掛けたんだけどよ」

小太郎「ん?なんで計画性?」



飛天「女と一緒だったけど なんかそういう話進んでんの?」

シロ「Σアレは仮にも坊主なのだが!?」

小太郎「Σ計画って え!?何そっちの話!?」ぎゃいいんっ


白「無いと思う。
道案内してただけとかじゃないのか?」

飛天「いやー俺もそう思ったんだけどよ
なんかこう。」うーん。

小太郎「Σあ。そういう空気?」

シロ「いやいやいやいや 無いだろう 大体これから忙しくなる年末にだ あの仕事の鬼がそのような Σはっ」


挿音「やっべえ。
今日江戸城から出ねえって聞いてたんだけどなあ。」キセルふー。

一同(Σお付きの忍に内緒!?)


白「あれ?今日は一緒じゃないのか?」

挿音「おう。どうせ1日江戸城だし、徹夜付き合わせたし帰って休めって言われたんだけどな
へー。 なんで外居んだろなあ」

シロ「つまりそれは」冷や汗っ

小太郎「嘘ついて帰らされたのか?」ひいいっ



飛天「トシ取って1人もんで居るのもなーって 元気な年寄り最近多いんだよな
あいつの場合 見た目だけは若いし、徳川トップだしそりゃー相手にゃ困らないかなあ」ふっ


白「なんでそれで決まりになってるんだ?」

シロ「俺も信じ難いが しかし、挿音に嘘をついてその 何だ
そのようなというのは」うーん。




挿音「ガキ共 物件探しするなら早めにな」

小太郎「Σえええええ!!」ぎゃいんっ

挿音「当たり前だろ。
そういう事になんなら 居候なんざ邪魔でしかねーだろが」


シロ「う、確かに
未成年でも部屋は借りれるのだろうか。」

飛天「いや家賃はよ」

シロ「春一のバイトの腕を磨いてシフト多めにすればどうにかなるやもしれん」うーん。

小太郎「おおおお俺どうしよっ」おろおろっ

挿音「俺の場合は家無くても他所の屋根裏でも暮らせるっちゃ暮らせるからなあ
その辺のあばら家に住み着くか?餌くらいやれんぞ?」

小太郎「Σいきなり半野良!!!」がーん。





シロ「問題は家康と蒼月か」

挿音「あー無職2匹どうすっか」ちっ

飛天「蛇なんて 暖房無かったら即くたばるしなあ」うーん。

白「大騒ぎしなくても無いと思うけどな」

シロ「いや、あやつは元々立場もあってやたら見合いの話とかあったでは無いか。
全て断っておったがな」

小太郎「ああいう真面目な奴程 色恋沙汰に一度ハマったらどっぷりで大変なんだぞ!」わおんっ

飛天「この犬 凄い事言うな」


小太郎「だって俺 京に彼女居るもんっ!どっぷりの!!」わんっ

シロ「Σそういやそうであった!!」

挿音「もうお前 その彼女の家で飼われろよ」

小太郎「ヒモみたいで嫌だ!!」がうっ


飛天「え?彼女って
え?まさか人間?」

白「ちょいちょい走って会いに行ってるし
文通してるらしいぞ」

飛天「Σマジ!? 人間と妖怪のハーフまた増えんの!?」おおっ

小太郎「いや まだそれはそのさあ」照れっ


シロ「すまん。お前の恋バナは後にしてくれんか?」


小太郎「Σあ。そうだったそうだった」はっ




白「あのな。お前ら凄く暴走してるけどな
ホントに無いと思うぞ?」

挿音「お前な、さっきからそればっかだけどよ
親父だって生身だしよ
自分の人生ってもんがあんだよ 甘えてばっかも居られねえんだぞ?」

小太郎「そうだぞ!どっぷり行ったら抜けらんないぞ!」わんっ

飛天「ワンコ ちょっと自己紹介控えような」よしよし。


シロ「お前はこう見えてしっかりしてるのかと思えば やはり抜けておるわ
世の中を知らなさ過ぎる」ため息。

白「お前が言うのか」むっ

シロ「どういう意味だ
お前の方が 本人でも無いのに有り得ぬと言い切れるのが解らんわ
あやつみたいな奴はな。周りが察してやらねば言い出せんだろうが
少しは気遣いと言うものをだな

白「だから有るわけ無い。
前の嫁さんの月命日まで いまだに忘れないで墓参りしてるのにそれは無 Σあ。」


一同「Σ前の嫁さん!?」






白「・・・しまった。」あちゃー



飛天「え?え? あいつ既婚者?」

シロ「ええええ!あの主婦っぷりは そういう事か!?え?主夫っ!?」混乱っ

小太郎「だああ常に線香臭いから気がつかなかったあああっ」ぎゃいいんっ

挿音(やっべ、前にそういう話聞いたわ そういや。)目そらしっ





白「忘れろ。」


どむっ

飛天「Σぎゃー!此処で記憶消し!!」 ひいいっ


ばたばたばたーん!






煙もうもう。


白「失神するのか。
起きたらちゃんと記憶消えてるよな?」うーん。



家康「ちなみにだ。

一緒に居た人は 亡きノブノブの縁の姫様だよ
アポ無しで来るのは織田の血筋だねー
元ボスの血縁無下に出来ないから天海直々にお相手してたって言うね」にょきっ


白「確認するけどな。
なんか変な雰囲気だったっていうのは」

家康「ほら、お武家ってゴリゴリのおっさんばっかだからねー
あいつ そんな世界じゃレアなですます口調の見た目詐欺だからそれはお察しだよ」

白「成る程一方通行か
びっくりした」ふう。

家康「うん、無い無い言いながらちょっと疑ってたよね?」



白「で、なんでお前は平気なんだ?」

家康「殿なんで毒に体慣らしてます」びしっ


白(忍にも効いてるのに。)つんつん

家康「起きたらどつかれるよ?」






魄哉「あーもう全く予想外の接待 Σうおう!!何事ですか!?」びくっ



白「昼寝の時間だ」きりっ

魄哉「Σ無理があると思いますけど!!」


家康「天海、人間忘れた方がいい事もあるんだよ。」真顔。

魄哉「Σ皆に何があったんですか!?」ひいいっ

家康「聞かない方が幸せです。」


白「とりあえず 衝撃は凄かったと思う」うん。






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