小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月18日

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粋「確認するけど 兄貴って双子じゃないよな?」

白「お前は自分の兄が何人居るか解らないのか」むう。



粋「・・Σあ!月夜に分裂したりとか!?」はっ


白「燃やしていいかアレ。」ぼぼぼ。

シロ「落ち着け こいつがアホなのは今に始まった事では無かろう」


家康「何? 違う場所で同時刻に目撃情報あったとかなら普通だよ?
常に迷子の癖に移動めちゃめちゃ速いからねえ」

シロ「そのせいで毎度回収が地獄になるのだ。」うむ。


粋「いや。そういうんじゃなくて
つか兄貴の移動速度おかしいのは知ってるし。」

白「たまにマヨイガでワープするしな」どやっ

シロ「マヨイガ使えるなら帰ってこい馬鹿者。」



千様「ん? あちこちで目撃じゃないなら
何?よく似た人でも見たの?」

粋「そうそう!それそれ!!」おおっ


家康「へ?これに似てるの?」


白「こんなのよくある顔だろ」

シロ「表情筋のくたばっとる能面ヅラがよくあってたまるか」



粋「いやそれが
その兄貴のそっくりさん 凄え表情豊かなんだよ。」

一同「Σうわこっわ!!」ひいいっ




粋「すっげえ似てるって聞いて興味本位で見に行ってみたらよ
いやー めちゃめちゃ怖かった」思い出し顔面蒼白っ

白「そこまでか。」


蒼月「あーそりゃ怖い
似てるのに正反対って一番怖いじゃん」もそっ。

千様「蒼月君。コタツの中に潜ってると窒息するわよ」



白「そもそもお前と朱禅も顔結構同じだろ」むう。

蒼月「一卵性の双子だからね。
けど俺ら性格のせいかあんま似てるって言われないしー」

家康「あー。素材は同じでも、性格とか生活環境とかでも顔変わるよね」ふむ。




粋「じゃ、じゃあ あのそっくりさんは兄貴と同じような性格なのに
なのに あの表情豊かな朗らかさ!?」ひいいっ

白「人ガン見しながら怯えるな」


千様「え?無理じゃない?
そもそもこの子 人と人外のミックス独特の えーと、人型なんだけど何かちょっと違うって顔立ちって魄哉が言ってたわよ?」

家康「あーそっか。
モノノケ混じると独特の雰囲気混ざるんだよねー」

蒼月「そのそっくりさんも妖怪混じりなんじゃないの?」

シロ「そもそもだ。身内が本人かと思うようなレベルとは
世間に3人は似た顔があると言うが そこまで同じような物が他人で有り得るのか?」





ちりーん。

襖がらっ


白「じじい。ひょっとして ばーちゃんに隠れて子供作ったか?」

焔「Σは!? いきなり何だ何だ じーちゃんそんな信用ねえのか!?
そんなのしたら俺あ今頃生きてねえわ!」


シロ「Σ前触れ無しにマヨイガぽんぽん呼ぶな!」

千様「お爺ちゃん。乱入慣れしちゃってるわねえ」



白「じゃ。お互い知らない親戚とかじゃないか。」ふむ

ちりーん。



家康「流れるようにマヨイガ閉じたね」

蒼月「お宅の爺さん時々可哀想なんだけど。」



千様「ちなみにそのそっくりさん。他に情報ある?」

粋「えっと 表情豊かなのと、
兄貴と違って髪真っ黒で 隣町でデビューしたての新米役者 ってくらい?」

シロ「ん? 役者業もかぶっておるのか?」

粋「おうよ。それでつつじがライバル店に話題持ってかれそうだとか ぶつくさ相談してきて興味沸いて見に行ったんだよな」



家康「へー。 こっち一帯の人気役者にそっくりとなれば この辺の人達は興味持つだろねえ
まあ、向こうのお客さんにも同じ事は言えるだろけど。」ふむ

粋「だなー。あいつの事だし 隣町に変な企画持ちかけそうで怖えわ」


千様「で、何処の芝居小屋に居るの? そのそっくりさん。
アタシも見たいわー」

粋「姉ちゃん勇気あんな。マジで怖えぞ

えっと隣町にはデカイのが一件しか無いから
・・あれ?兄貴何処行った?」きょろっ




蒼月「隣町って単語が出た時点で 窓からお出かけしたよ。」

粋「Σ早っ!!」

家康「何にも興味無さそうな能面ヅラだけど、何気に好奇心は特盛だよね」うんうん。






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【割烹 春一】



庵「で、 何で来るなりキゲン悪いの?」ひそっ

ひな「何ででしょうね」うーん。



彬羽「何なんだ辛気臭え。
言いたい事があるならちゃっちゃと言え。 営業妨害だぞ手前。」皿拭き拭き




白「タヌキだった。」

彬羽「は?」




白「単に化けたタヌキだった。
人の世界に興味持った化け狸だった
変に顔知られてなきゃ良かった。」むすっ

彬羽「おい待て。何の話だ?」




白「あいつは 身内とタヌキの区別もつかないのか」ずーん。



ひな「あ。凄い
珍しく精神にダメージ受けてますよねコレ。」

庵「タヌキでダメージって何?」




白「ん?ひょっとして俺がタヌキっぽいのか?」ふと。


彬羽「タヌキぽさ有るか?」

朱禅「むしろ皆無じゃねえ?」うーん。




庵「どっちかと言えば弟のがタヌキぽいよねー
いやアライグマ?」あははっ

白「Σあいつが親しみ感じただけか」はっ



ひな「何か解りませんが 納得したみたいですね。」

朱禅「つーか。珍しく真面目に考えてる事がタヌキって何なんだよ」

彬羽「こいつの脳ミソは理解も真似も出来ねえだろ」






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