小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月17日

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石燕「はー。コタツあったかいっすねえ」ほっ

家康「ここ山の上だからねー
油断してると凍えるよ?」


石燕「いやーそっすねえ、 蒼月さんじゃないっすけど 此処で人生経験終わりかと
一二三「頼むから 廊下で凍死しかけねえでけろ。」涙目。

家康「パニック状態の幼女にぶん投げられてコタツにインとかそうそう無いよね うん。」


千様「よしよし。一二三ちゃんが力持ちで助かったわー」一二三なでなで。




蒼月「全く迷惑だよ。
あ、一二三ちゃん責めるわけじゃないけどね
人の寝床に変なもんぶちこまれて迷惑なんだよねー」ぶつぶつ。

千様「蒼月君、コタツは個人の巣じゃないわよ。」


石燕「あれ? そのケガどしたんすか?」


蒼月「誰の頭突きが当たったんだろうね 本当に」けっ



家康「まあまあ、石燕ちゃんも頭から血吹いたわけだし。」どうどう。



石燕「Σあ。知らない間にカサブタがっ」頭触りっ

一二三「意識ほんとに遠退いてたんだなあ。」うわあ

千様「トドメになんなくて良かったわねえ」



蒼月「つかさー 恒温動物の癖に冬眠とかダメじゃん
虚弱すぎて恒温動物のメリットが無いって勿体無いだろ。せめてもうちょい体鍛えなよ」

千様(なんで素直に本気で死ぬんじゃって心配したって言えないのかしらねー。)


石燕「んー。最近その手のは結構頑張ってんすけどねえ」うーん。

一二三「石燕さんはお肉つけないとダメだべ
ガリガリでペラっペラだから寒さがモロに来るって彬羽さんが言ってただよ」

石燕「Σへ? ちょっそれって


彬羽「御託は良いからまずは食え。」

石燕「Σぎゃー!すんません! お宅の娘さんビビらせてすんませんしたっ!!」ひいいっ



家康「食えって 味噌汁?」

彬羽「玉ネギの味噌汁だ。生姜入りな」

蒼月「それで肉つくの?」

彬羽「は? いや寒さ対策だが?」



一二三「彬羽さん近眼だから目付き悪いだけで、んな恐くねえだぞ?」きょとん。

石燕「いやその。思い当たるフシがあるだけにバラされる気しかしないっつか」心臓ばくばくっ


蒼月「お前普段が過保護だからねー。
お。コレいいじゃん。あったまる」ずずー。

家康(ちゃんとこっちの寒がりのも持ってきてるしねえ。)うん。





ずるんっ

ごんっ!

白『あいた。』



千様「あら? 白君 何してるの?」

襖がらっ

白「誰だ。廊下に布団置いたの」むう。



家康「いや、それより大丈夫? まずは起きなよ」

彬羽「どんなコケ方したんだお前。」




石燕「千様さん、寒くて布団来たまんま此処まで這って来たんすか?」

千様「なんでアタシ!?」

石燕「あれ?一番やりそうじゃないっすか。」

千様「Σちょっと待って!アタシそんなイメージ!?」


一同(あー。ありそう。)納得。




蒼月「あ、ごめん。 それ俺だ

タツから出る時寒いからさ、着て動こうと思ってジジイの夜勤用のパクって来たの忘れてたよ」あははっ

家康「Σいやそれやめたげて! うちの軍師が凍えちゃう!」ひいいっ

蒼月「だってこれ 布団なのに袖ついてて便利なんだもん」

千様「絶対寒い日来たまんま仕事してるわね」納得。



石燕「あー。かいまきっすね
本来は夜勤用じゃ無くて この袖に手を通して掛け布団にする奴っす
少しくらいなら寝返り打っても肩までぬくぬくなんすよ」

白「ん?これだと背中は寒いぞ?」

石燕「寒い時ってんな寝相でゴロゴロ動き回んないっしょ?」



家康「あーそっか。白は季節関係なく寝相元気っぽいもんね」

一二三「んだ。去年の冬も廊下まで転がり出てただなあ。」

白「真冬でも掛け布団毎朝行方不明だぞ」どやっ



石燕・蒼月(Σ聞いてるだけで寒うっ!!)ひいいっ



白「あれ 2人とも顔色悪いな?」


蒼月「・・うん。そりゃあね」引。

石燕「頑丈な人には解んないと思うっす」ふかーいため息。

白「?」



一二三「えっとだなー
寒がり2人で大騒ぎで、石燕さんは肉つけろっていわれてただ。」

白「何となく解った」うん。



チャチャチャチャッ





一二三「ん?何の音だべ」


彬羽「室内犬の爪の音だな」

小太郎「当たりー。
白こらっ 玄関に荷物忘れたぞ!」わんっ


白「あ。玄関だったか 調度良かった」

小太郎「めちゃいい匂いだぞ
また買い食いか?」わんっ


白「えーと。」ちらっ

彬羽「そいつは一応妖怪だから多少味付け濃いのは問題ねえ
ただネギ系はやめろ。」



白「肉まんって玉ネギ入ってるかな?」

家康「入ってるだろねー。あんまんでいいんじゃない?」

小太郎「Σ肉が良いのに!」がーん!


一二三「アンコはいいんだか?」

彬羽「普通の犬には絶対やるなよ。」




白「そっちの寒がり組は肉まんな。
まだあったかいぞ」

蒼月「お。ラッキー
ホントほかほかっ」わーい。

石燕「うわー 有り難いっすねえ
てかこれいつも何処で買ってんすか?その辺に店無いっすよね?」



白「妖怪横丁の人面魚本舗。」


家康「Σぎゃああ蒼月肉まん吹かないで!!」ひいいっ

千様「Σえ!人面魚!?
コレ人面魚の肉!?」ひいいっ

白「見た目グロいけど 魚なのに動物の肉みたいで旨いんだぞ?」もぐもぐ。



蒼月「うん。知ってる。
知ってるけどさ

なんかそれでも食べるのに 1呼吸要るんだよあの食材は」どんより。

千様「話から察するに 人面魚ってよく居る日の当たりか方で人の顔ぽく見えるアレじゃないわよね?」

蒼月「妖怪横丁のはガチ人面。」

家康「あー。そりゃ怖いかも」拭き拭き。


石燕「いやでも ホント旨いっすこれ。」もぐもぐ。

千様「Σ石燕さんすごっ!!」ひいいっ


白「だろ?」

石燕「なんすかねー。 こう、癖が強いのが癖になるっつか
旨味がこの世のもんじゃないってくらいあるっすねー」もっきゅもきゅ

蒼月「ゲテモノ絵師さすがかよ。」うわあ。

石燕「蛙や何や丸のみにするよな蛇が何言ってんすか。」もぐもぐ

家康「石燕ちゃん体弱い分 メンタルはめちゃめちゃ強いよね」うわあ。





一二三「あれ?彬羽さんどこ行っただ?」きょろっ

小太郎「ん? あんまんの匂い嫌いだから逃げたかな?
こっちもあまうまー」もしゃもしゃ






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彬羽「おい。世間では人面魚は食わねえのか?」真顔。

シロ「Σは!?

所詮は魚だし食う奴は食うと思うが 一体どうした?」


彬羽「やっぱり蒼月が偏食なだけか。」ふむ。

シロ「そこは否定せんが、それをわざわざ選んで食う物でも無いと おい、聞こえておるか?」






彬羽(昨日の夕飯にも使っちまったんだが、問題ねえよな。多分) うーん。


※カラスは基本何でも食べます






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