小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月9日

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小太郎「大物大物っ」わおんっ



千様「小太郎君ごきげんねー」

家康「裏山で良いもの見つけたらしいよ」

蒼月「犬って変な物拾うの好きだよね
うー さむっ 駄目だコタツ入ろっ」もそもそっ


千様「まだ10月よ?」



小太郎「なあなあ! 暇なら見てくれよっ
凄い珍しいの見つけたんだ」わんっ

家康「珍しくて大きいの?
ん?何だろ」




小太郎「鹿のツノ。」ずーるずる。

家康「Σ思ってた数倍でかあ!!」


千様「え? こんなの其処らに落ちてるの?」

小太郎「そんな落ちてないぞ。 だから珍しいんだ」わおんっ

蒼月「裏山からそんなの引きずって来たのかよ」うわあ。






白「あれ?小太郎 今日のおやつか?」

小太郎「Σでっかい骨じゃないよ!!」ぎゃいんっ

千様「あー言われてみたら確かに 骨っぽいわ」つんつん。


蒼月「いや基本骨でしょ

鹿の骸骨とか見てみなよ 頭の骨とツノってつながってんじゃん」


白「え。コレ骨なのか。」びっくり。

蒼月「そういやツノ生えてる人こっちにも居たよ」わお。



白「大して気にして無かったけど そっか。
俺は頭から骨生えてたのか」ふむ。

家康「んなでかいの気になんないの?」

小太郎「何個か枕駄目にしてるのに気にならないもんなのか」うーん。


千様「ちょっと失礼。
あー 確かに骨と言われたら骨っぽいわー」ツノぺしぺしっ


白「じゃあこのツノの持ち主の鹿は 頭の近く骨折したのか。」

小太郎「Σうお。いったああ!!」ぎゃいんっ


家康「あーこらこら違うから。鹿ってツノ生え変わるんだよ」



千様「はい。彬羽君 解説お願い。」

彬羽「鹿の角は主に春 3月~4月にかけて生えかわる
新しいツノは薄い皮膚に覆われており ツノが生えきった辺りで乾燥し剥がれ落ちる
痒み、不快感を伴うので この時期鹿の居住区辺りの木にはツノを擦り着けた跡が見られる 以上だ。」すらすらっ


白「居たのかお前。」

蒼月「最近便利な辞書扱いだよね バカラス。」



粋「あれ? 何皆して何やってんの?
Σうお何っ 木の枝!?」

小太郎「鹿のツノだぞ」

粋「え。お前 鹿狩ったの?」


彬羽「きっちり餌やってるのに 獲る必要ねえだろ。」

粋「あ。それもそうか
まあ小太郎だと ツノで放り投げられてぎゃいーん!とか言ってそうだしな」あははっ



小太郎「ちょっと獲ってくる。」

千様「やめなさい。」尻尾掴みっ

白「野生動物甘く見ない方がいいぞ
こんなでも狼だぞ」



一同「Σそう言えば狼だった!!」

小太郎「絶対でかいの獲って来てやるうううっ!!」振りほどきダッシュ




がしょん!

小太郎「Σぎゃいん!!」




千様「あら 挿音のトラップの音ね。」

蒼月「さすがは忍 仕事が早いねー」

粋「帰って来ない所見ると 捕まって怒られてるな」あーあ。



彬羽「夕飯は肉を多めに入れるか」ボソッ

白「犬用と狼用って餌違うのか」ふむ。



千様「ん? ねえ
鹿はツノ生えかわるの解ったけど

白君て 常にツノ有るわよね?抜けて無いわよね?」

白「ん?」


千様「生えかわるのうっかり忘れてたりしてない?」

白「どうだろう。」真顔。

家康「Σ自身無いの!?」



蒼月「バカラス 動物として見たらその辺どう ってあれ?居ない」きょろっ

粋「カラスなら晩飯の食材買いに出掛けたぞー
今日魄哉の帰り遅いかもしれねえし」

蒼月「Σ行動早っ!」

千様「絶対お肉買いに行ったわね」

家康「解りやすいよね」うん。



粋「んでさ 話戻るけど
ツノって基本は抜けるもん?

兄貴のが抜けてる所見たことねえけどな」

白「そうか。じゃあ気がつかない間に抜けて生えかわってるとかじゃないのか」ほうほう。

蒼月「いや自分で気付くだろ」

家康「この子だしねえ」うーん。

千様「やっぱ特殊なのかしらねえ?

案外 一晩でポロッと落ちて寝てる間に 新しいの生えてるから気がつかないとかかなーって思ったりしたけど」


一同「・・・・。」





粋「兄貴、確か髪切っても ザワザワってすぐ元の長さになるよな?」

白「だな。だから切れないんだ 意味ないし」うん

家康「あー その体質なら充分有り得るのか」うわあ。

蒼月「いやおかしいだろ
抜けたのどこ行ってんだよ」



白「ねこが食べた?」はて。

蒼月「Σあんたの猫どんな化け猫だよ!
つか何!?それが有り得るような猫なのあれ!
犬よりそっちのが凄くない!?」ひいいっ

白「小太郎は狼な?」



粋「え?マジで あの猫そんなの食うの?」

白「んー。どうだろな
けど骨なら 猫って肉食獣だし」

家康「あーそう考えると 無しではない?かも?」うーん。

千様「え。このサイズを? アゴの強い猫ねえ」ツノつつつきっ



魄哉「ツッコミ不在過ぎませんか?
動物にも一生ツノが生えかわらないタイプのは居ますよ?」

一同「Σえ。」

魄哉「え。じゃありませんよ
そもそも骨ポロポロ落ちて生えかわる方が器用だと思いませんか?」


千様「えー。だって鹿は生えかわるのよ?」鹿のツノっ

魄哉「鹿のは結構ケンカとかで折れますからねえ
しかしオス同士の争いで使うので必要。だから生えかわるようになったのかも知れませんね」

家康「はー。成る程」

魄哉「ちなみにヤギなんかは一生 生えかわりません
白君の場合 ヤギと同じタイプの特徴が出ていますので同じく生えかわらないと考えて間違い無いでしょうね」

白「俺はヤギだったのか」ほう。


蒼月「あれ? 龍ってツノは鹿って聞いてたんだけど?」

魄哉「この子ですから 色々なんか違っても不思議じゃありませんって」きっぱり

家康「理由が無茶だけど何か納得だねえ」うんうん。


粋「あ。先生質問

さっきの兄貴のツノが鹿じゃなくってヤギってのはどの辺?
真っ直ぐって事?」

魄哉「えーとですね。
はい。ここ見て下さい
こちらの鹿のツノは 結構つるんっとしてますね」

千様「そうね。 骨って感じね」うん

魄哉「で、白君のツノは横縞みたいな凸凹が有りますね
これは 病や怪我で本体がピンチな年にツノの成長が出来なかったという 言わば年輪です」

一同「」


白「昔は結構死にかけたもんな」うん。



魄哉「これを見るに 幼少期は結構頻繁に危なかったみたいですねえ」しみじみ。

白「小鬼とか言ってよく山狩りされたもんな」


一同(悲惨過ぎて反応しづらっ!!)





彬羽「ん?何だ帰ってたのか?」玄関がららっ

魄哉「ただいまです
あー言ってませんでしたね 挿音が先に帰ってたと思うんですが。」

千様「Σあ。そう言えば居たわ 警護の忍。」



白「お前が居ない内に俺がヤギだって事が判明したぞ」どやっ

彬羽「は?

ああ 西洋の悪魔はヤギのツノらしいな」さらり。

粋「Σ違うけど有る意味合ってる!!」



魄哉「てか蒼月君 頭脳派って散々自分で言っておきながら」

蒼月「Σく、空気読んでボケてただけだしっ」



粋「あーでも 猫が食ってんじゃ無くて良かった
ツノなんてガリゴリ食ってたら あの猫普通に可愛がれなくなってたなあ
あービビったビビった」ほっ

家康「あーうん。それは確かにね
ちょっと有るかもって思っちゃったよね」あはは




白「俺は昔鹿のツノかじってたけどな。」

一同「Σえ。」

白「何か解らないけど 春先や落ちてるし頑張ったら食べれるなーって」



魄哉「まあ、完全に野良
いえ野生でしたからねえ」うんうん。

白「冬の間 木の皮とかしか食べられ無かったしなあ」しみじみ。






石燕「お。 買い物行ってきたんすか?
今日の晩御飯何っすかね?」

彬羽「・・今日はちょっと奮発する事にした
手前も引きこもってねえでちゃんと食えよ」肉がさごそ


千様「彬羽君、凄く気持ちが解るわ」ほろり。




白「味どんなだったかな?」あーん。


彬羽「Σ飯出来るまで我慢しろ! んなもん食うな!!」鹿のツノ取り上げっ




挿音「どういう状況だよ。」

小太郎「俺のツノー!」きゃいんきゃいんっ




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