小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月12日

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家康「ねえねえ。ちょっと質問」

白「ん?」



家康「神様の類いって 社立て直せば復活する?」真顔。

白「全然意味が解らない」


家康「実はさ、ちょっとフラフラしてたら 朽ちたボローい社みたいなの見付けてさ

昔は結構大事にされてた神様だったんだろなーっと思うとね 色々なんというか」

白「それで何で 紙と筆持ってるんだ?」




石燕「家康さん?なんすか頼みって」ひょこっ

家康「お。調度いい所に
手開いてたらうちのメンツちょっと描いて
ちゃんと代金払うから」

石燕「Σえ。急に何でっすか!?」



白「バカラス パス。」

彬羽「まあ何言ってるか解らねえな。こりゃ」



家康「えーと。あのほら

その。説明ここでして大丈夫?」ちらっ

白「?」

彬羽「おそらくお前が危惧してる事は事実とは異なる。
よって問題ない」

家康「Σえ。そなの?」



粋「危惧って何を?
そのボロい社と兄貴関係あんの?」


家康「大丈夫ならいいんだけどね

その、 ほら。
白って いわゆる妖怪の類いだけど
場合によっては神様呼ばわりされるものでしょ?」

白「らしいな。」うん

粋「いや。兄貴の場合らしいどころじゃないような」

白「お前も本来はそうなんだぞ?」

粋「Σお、俺は人間成分多いからっ」あたふたっ

彬羽「人間より人間くさいからな 手前は。」



家康「んでね。それを踏まえた上でだよ
小耳に挟んだんだけど

神様って信仰されなくなったらこの世から消滅しちゃうって」真剣っ

石燕「オバケじゃないんすから 物理的に考えてこの人等消えないと思うっすよ?」


家康「ん? 人間に忘れられた時が神様の寿命って昔教えられたんだけど?」あれ?

彬羽「そりゃある意味寿命は迎えるだろうな
いわゆる『人から神と呼ばれる時期』の終わりって意味ではって事だが。」

家康「Σえ?そういう意味?」

彬羽「考えてもみろ

神だ何だと人が崇めてる物もだ
それは人間が勝手に崇めてるだけで、俺等と大差は無い 手前も知ってるだろ」


粋「そっか。兄貴も昔は鬼呼ばわりされてたんだっけ?」

彬羽「な? どちらも中身は同じただの阿呆だ。」

家康「あー。なるほど。」まじまじ

白「納得するのかそれ」むう。




家康「じゃ。あの社の神様も別に消えたわけじゃないの?」

白「誰も来なくなったなら そこに居る理由無いし
とかじゃないのか?」

粋「つーか もう誰も来ないなら そこに居ても解らねえよな。」うん

家康「Σ成る程」おおっ



彬羽「だいたいだ 家康

人間に忘れられたくらいで なんでわざわざ消えなきゃいけねえんだ

そりゃ人間の思い上がりってもんだ

人間ごときにそこまでの影響力が有ると思うな。」怪訝っ

家康「Σなんかごめんなさいっ」ひいいっ



粋「あの、カラス なんで怒ってんの?」ひそっ

白「変な所プライド高いから 人間の都合のいい存在扱いとかそんなのムカついたんだと思う

俺等と違って100%妖怪だし。」

石燕「あー成る程
家康さんの言ってるのだと、生まれて来た理由も人間の為にって感じにとれるっすねえ」ふむ。



彬羽「いいか。妖怪なんてのは勝手に生まれて勝手に生きてくもんだ

お前らがこの世の支配者だと思うなよ」ふんっ

家康「いやあの。 支配者てか とりあえず殿では有るんだけど」おずおず。





白「まあ 実際多いよな
また増えたから名簿追加されたし」極厚名簿っ

彬羽「毎度毎度毎度毎度 いらん手間かけさせやがって馬鹿大将がっ」イライラ


粋「あ。めちゃめちゃ勝手に生まれてんなあ」

石燕「成る程 そんで機嫌悪かったんすね」納得。


家康「そっか。 人間中心の考え方かあ

言われてみたらそうだよね 人間が用無しになった途端消えるとか、有るとしたら確かに人間の為のシステムだよねえ

ふむふむ、いやー解説ありがとう。
焦っちゃってごめんね」あっはっは

石燕「まあ そう教えられて育ったならそりゃ焦るっすよねえ

んで、それで何であっしに皆さん描けって話になったんすか?」



家康「いや。こういう神様が居るよ?って似顔絵描いてばら蒔いたら とりあえずの消滅は防げるかなー?って
忘れられなきゃセーフかな?と」

石燕「Σそれしたら この人等が人外なのバレちゃうでしょが!!」ひいいっ




粋「なあ、徳川家康って知将なんじゃ無かったっけ?」うわあ。

彬羽「人の噂なんざアテにならねえっていい例だな」引。


家康「えー。だって生きてれば 細かい事は結構どうにかなるもんだよ?」

白「あんま細かい事じゃ無いと思う。」うん。







蒼月「よくアレの軍師やってたよねー」せんべいぼりぼり。

魄哉「ほっといたら何するか解りませんからね
やりたくてやってたワケじゃありません」お茶ずずー。






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