小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月11日

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一二三「あ。お花だべ」おおっ

小太郎「彼岸花だなー 凄い数だな」わおんっ



シロ「何故にこの家の周りは草木の数が逐一多いのか」うーん。

家康「あー 春は桜で埋もれるもんねえ
毛虫も凄
千様「殿。それ以上言わないで」


蒼月「家主の趣味でしょ?
あのジジイの事だから せっせと植えてんじゃないのー?」

シロ「Σ彼岸花をか!?」

千様「確かに園芸好きだけど
えー。 想像したらちょっとこれ怖いわよ」



石燕「え? 彼岸花怖いっすか?」

家康「石燕ちゃんのツボにはまるなら一般人には怖いって事だよ?」



一二三「?
普通に綺麗だべ?」きょとん。

石燕「そっすよねえ?」うんうん


蒼月「んーどう言えばいいかなあ?

なんかこう その花不吉なイメージなんだよねえ」

千様「真っ赤だから血を想像しちゃうのかしら?」うーん。




一二三「橙色や白いのもあるべ?」 指差しっ

一同「Σめっちゃ品種改良されてる!!」



家康「あーこりゃ 確実に園芸楽しんでるね」うわあ。

石燕「そういや園芸友の会に持ってく何かが出来た とか何とか言ってたっすね」ふむ。



千様「あいつ何でこんな器用なの?」

蒼月「ジジイ、趣味にも全力で疲れないのかな」うーん。



一二三「なあなあ! こっちの赤いのならいっぱい有るし お部屋に飾ってもいいだか?」わくわくっ

千様「Σえ。気に入ったの!?」

一二三「んだ!この前仕立てて貰ったお着物と同じお花だし」にこにこ

家康「え。また作ったの?」


石燕「やっぱ秋って言ったら彼岸花なんすかねえ


白さんも 新作の舞台衣装 彼岸花柄っすし。
あ、仕事ついでに見せて貰ったんすが ものごっつい派手っ派手だったっすよー」

蒼月「何の演目で使うのそんなの」

石燕「さあ? おどろおどろしいレベルだったんで そういう役じゃないんすかね?」

小太郎(石燕の言うおどろおどろ)うわあ。



一二三「おお。おら白さんとお揃いだべかっ」


蒼月「つーかさバカラス 一二三ちゃんの着物に給料全部つっこんでんじゃ無いの?

あ。成る程 やっぱそっち



ゴッ。



蒼月「あああ頭割れるうううううっ!」悶絶っ

千様「Σ蒼月くーん!」ひいいっ



彬羽「その花は毒があるから切ったり持ち歩くのはやめとけ。」

一二三「Σへ!?毒っ」びくっ


小太郎「Σえええ!?そうなのか!?」ぎゃいいんっ

彬羽「聞いたこと無いか?

彼岸花は根周りに毒があってだ
主に農作物の根をかじる奴を駆除する為に植える

考えても見ろ 生えてる所は大概 畑なんかの周りだろが。」

千様「Σあら。言われてみればっ」


家康「成る程 生活の知恵だねー

って事は ここのは地植えの草花を守るためかな?」ふむ。


石燕「あー。そりゃ毒々しいイメージも着くってもんすね。毒っすし。

で、具体的に 何の駆除なんすか?」


彬羽「もぐらだ。」

一同(Σ思ってたよりデカイ奴!!)





シロ「おい。一二三のテンションがだだ下がりなのだが」

彬羽「Σなんでだ!?」



一二三「もぐらさん ごめんなさいだ。」ずーん。



家康「あー。哺乳類は若干ショックかもねえ」






間。





白「Σえ。 一二三 彼岸花の着ないのか?」


粋「えええ!あんだけ新しい着物って喜んでたのに!?

兄貴なんてお揃いしたくてわざわざ彼岸花柄選んだのにっ」



シロ「お前な。」引。

白「私服でそんな派手なの着れないだろ」むう。

石燕「普段からド派手なんで今更っすよ」きっぱり






彬羽「何が気に食わねえんだ。」

蒼月「主に 女心の解らない保護者じゃないの?」




飛天「ちゃーっす
研究用にちょっと彼岸花分けて
家康「ごめん。 今は帰って 悪化するから」しっしっ

飛天「Σえ。なんで?」






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