千様「ちょっと蒼月君どこ行くの！」
蒼月「Σやばっ
また天気荒れるらしいし 今の内に遊びに行ってくるっ」だっ
家康「言葉だけ見たら可愛げあるんだけどねえ」うーん。
小太郎「遊びに行くの 白粉の匂いの女達の店だからな」わおんっ
挿音「もう親父も 変な病気バラ撒かなきゃなんでもいいやって説教疲れてるわ」キセルすぱー
千様「そういう事 サラッと言うのやめてくれる？」引。
挿音「現実問題はそこしかねえだろ」きっぱり。
白「もう一個問題あると思う」うん、
粋「うん。特大のがな」うわあ。
鏡子「あらあらあら。またですか
お盛んですねえ」
石燕「か、鏡子さん ちょい落ち着いて」どうどう。
シロ「解らんものだな。」
粋「鏡子もよ。蒼月にちょっかいかけられたからって んなマトモに取り合う事無いって」
家康「だねえ。あの子 女の子見たらとりあえず全員口説くからね」うんうん。
鏡子「それはそうなんですが
私の生きてた時代には そう言うのは物凄くっ・・・物凄くその」えーと。
石燕(与一)「確かに余程の身分の者なら目通りも手順が要るが 少し裕福程度なら大概奔放だったはずだが？」※室町鎌倉生まれ。
鏡子「確かに中流家庭でしたが うちは箱入りだったんです！」※平安後期幽霊
粋「中流って 鏡子。お前その格好で？めっさ着込んでるのに？」
家康「当時は中流が少なかったんだよ
圧倒的に抜け出せないレベルの貧しい人のが多かったから 家柄なり何なりある所なら そこそこの着物は着れた はず？」ちらっ
鏡子「合ってます合ってます」おおっ
小太郎「あれ？ 豆知識担当の彬羽は」きょろっ
白「両手も意識も塞がってるぽいぞ。」
彬羽「子供に聞かせても大丈夫な話か？」耳塞ぎっ
一二三「皆何のお話ししてるだか？」耳塞がれっ
鏡子「すみません。もちょい続きますので念の為塞いでて下さい」
一同(Σ続くの！？)
千様「よし、加減要らないわねー
じゃ ズバリ聞くけど
何？鏡子ちゃん 蒼月君とそういう感じなの？」ズバッと。
鏡子「Σえ」
挿音「女子会は他所でやれ 他所で。」ちっ
千様「えーだって
結構皆気になってるとおもうわよ？」
挿音「はあ？ 他人の色恋とか誰が何で興味持つんだよ
そんなのお前ぐらい
家康「ごめん。めっさ聞きたい」挙手。
粋「あ、俺も気になるかなー とか」
小太郎「俺も俺もっ 結構どうなんだって思ってた！」わんっ
千様「健全な男子も結構気になるもんらしいわよ？」
挿音「俺から見りゃ健全じゃねえわ」ドン引き。
シロ(気にならんではないが ここは黙っておこう。)うむ。
白「お前は気にならないのか？」
石燕(与一)「私の時代では周り既婚者まみれだったのでな
色恋沙汰とかそれに伴う刃傷沙汰とか あるある過ぎて最早どうでもいい。」遠い目。
千様「誰も刃傷してないわよー」
家康「あれ？ひょっとして 中身シロと同じ歳くらいだけど 結構色々と大人？」
石燕(与一)「ふっ」勝ち誇りっ
シロ「Σ誰がガキかああ！！」むかっ
小太郎「言ってない言ってない」どうどう。
白「そういうので一々ドヤるのがガキなんだぞ？」さらり。
石燕(与一)「Σくっ！正論をっ」
粋「うわ 秒殺。」
挿音「コイツが一番そっち方面ワケ解らねえな。」
千様「よし！白君のは今度聞き出すとして
話反れたわっ さあ鏡子ちゃん！ちゃちゃっと白状なさいっ」おほほほはほっ
鏡子「Σいやー！せっかく話ズレたと思ったのにっ」ひいいっ
挿音「諦めろ。ソイツにくらべたらスッポンのがまーだ潔いってもんよ。」
シロ「言いえて妙だな」うむ。
鏡子「え、えーと
離してくれなさそうなので言いますが
そのっ ズバリそういうのではありません！」
千様「そこは知ってるわ
鏡子ちゃんのお気持ち聞かせてくれるかしら？」ずいっと。
鏡子「Σいやー！本当にしつこいっ！！」
石燕(与一)「おい。助けんで良いのか？」
白・粋「無理。」
千様「ほらほら 素直に吐いたらたら楽になるわよー？」にやにや
鏡子「話しても内容が意にそぐわなかったら 終わる気がしませんっ」
千様「大丈夫よお。無理やり事実をねじ曲げたりしないから
さあ！ちゃちゃっと白状を
魄哉「ちゃちゃっと？」ずいっと。
千様「Σあ、あんた 居たの？」びくっ
魄哉「天候荒れるって言ってるんですから 皆少しは手伝って下さいよ
昨日の風で 瓦何枚か飛んだんですよ？」ぶんすか。
彬羽「お前 袈裟で屋根に上ってたのか」
魄哉「仕事済ませて来ましたんで。
あの彬羽君何してるんです？」
小太郎「子供に有害な話を聴かせない努力だ」わおんっ
魄哉「ほう。有害と」じろり。
千様「Σなんであたしを見るのよ！」
魄哉「違いますか？」
家康「ごめんね。違いませんね」あっはっは
挿音「親父来たなら問題ねえな。
屋根直してくら」すたすた。
魄哉「で、何をしてたんです？」
千様「え、えっとー
鏡子ちゃんと蒼月君ってて結局どうなのかなーってお話しを ねえ？」びくびく
魄哉「あ。それ僕も気になります。」
がしょんっ！！
家康「屋根の上ずっこけた？」
シロ「いや 瓦を落としたのではないか？さすがに」
魄哉「なぜずっこけるんです
考えても見なさい
鏡子ちゃんみたいな箱入り娘が 本気で本当にあのダメ男の見本みたいな 生きてく能力=ヒモ みたいな子に引っ掛かってるとしたら不幸の極みじゃないですか。」きっっぱり。
シロ「間違っとらんが その。凄まじいなお前」
魄哉「あの子のそういうお店からの請求書見ます？」請求書ずらり。
家康「万が一にもそんな事にならないように ぶっ壊そうとしてるよね？」
魄哉「当たり前です、 不幸の芽は早めに摘んで置かなくてはっ」
彬羽(まあ、一二三にちょっかい出して来たら 即座に捻じ切る対象ではある。か) ふむ
石燕(与一)「子連れカラス、えぐい事考えて無いか？」
粋「ん？兄貴 何してんの？」
白「じじいから貰った『言霊』。
鏡子が嫌なら嫌で これに録音して蒼月に聞かせれば良いし
えーと どうやるんだっけ」ごそごそ
魄哉「あーそれ便利ですよね」ほほう。
シロ「最早こっぴどく言われる前提だな」
小太郎「うん。まあ ・・うん」
千様「はい。という事で鏡子ちゃん 思いの丈を存分にどうぞ」
鏡子「尋常じゃなく話しにくいんですけど。」
白「お。此処だ此処だ」言霊スイッチオン。
鏡子「あーもういいです
えー ハッキリ申しまして
詳細は与一さんなら御存知かと思います」やけくそっ
石燕(与一)「は？」
千様「はっまさかの三角関係！？」
魄哉「あーはいはい。 昼ドラ脳はちょっと黙りましょう」
鏡子「それはそれで心外です。」きっぱり
石燕(与一)(Σ何故かグサッと来た)
鏡子「えーその
俗に言う平安時代から室町時代へと時代が移行しておりますので、 比較的考え方とかお分かりになるかと」
石燕(与一)「な、成る程 そういう事か」
小太郎「与一、なんでダメージ受けてるんだ」
粋「言う程慣れてねえんだろな こういうの」うん。
鏡子「例外はありますが ぶっちゃけ平安時代の箱入り女なんて ほとんど地雷です
そりゃ外も知らず 偉い方の目に止まらなきゃ後どうなるか解らない身の上ですし
それに求婚もしくは口説く等
万一裏切る事あらばあの世への道連れにされても仕方ありません。
場合に寄っては放置されただけでも女くたばりますがOK？
平安女口説くなら 手前の命 もしくは人生かけるくらいの覚悟決めて来いやって話です」けっ
一同(Σ平安女重すぎる！！)ひいいっ
鏡子「源氏物語などでも 放置された女が今の女呪い倒してますしね あれ平安絵巻ですよ」にっこり。
千様「それもそうね。」うわあ
石燕(与一)「ま、まあ確かに
和歌を送ったら突き返されたとかで 悲しみに暮れてポックリ逝った同僚とかも居たが」冷や汗っ
シロ「Σ室町武士メンタル弱いな！！」
石燕(与一)「個人差はある！私はちがーう！！」
白「・・・本人に聴かせるのか これ？」言霊スイッチオフ。
彬羽「俺に聴くな」
一二三「まだお話し終わらないだかー？」むう。
鏡子「今がそういう時代で無いのは解っております
ですが
そうやって育ったものはそうそう抜けませんからね
口説いた癖に責任取らない男にムカついてるだけです。」
家康「口説いた癖にって
あ、 ひょっとして軽口も婚約レベルの感じ？」
鏡子「まあ、そういう時代の者ですから」しれっ
千様「つまりは意地なのね これ。」うわあ
魄哉「みたいですねえ
坊主で心底良かったですよ」引。
粋「お前な 意地で人生経験無駄にすんなよ」
鏡子「ご安心を。とうに死んでます」にこにこ。
小太郎「鏡子が怖い」がくぶる
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白「ーーーだそうだ。」
言霊ごろんっ
蒼月「へー。それって要するにさ
末長くよろしくお願いします。旦那様。
って事だよね？ うわあ熱烈っ」にっこにこ。
白「俺が言うのも何だけど
常識無いな。お前」
蒼月「Σ何そのゴキブリ見る目！！ いっつも鉄仮面なのにっ」
白「もし末長くよろしくなら ちゃんと責任取るのか？」
蒼月「Σえ」
彬羽「今の内に排除しておくか。」くわっ
ゴゴゴゴゴゴ
蒼月「Σちょい待て！！なんでお前が ちょ助けてえええ！！」ひいいっ
白「しっかり性根叩き直して貰え」うん。
一二三「なあ！ケンカしてるでねえだか！？
とめねえでいいだか！？」オロオロっ
家康「んー。多分ね 未来の為だからねえ」苦笑
魄哉「あの今からでも仏門入ります？
心の平安を得られるかもしれませんよ」パンフ。
鏡子「幽霊って入れるんですかねえ」うーん。
