小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月19日

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江戸城




魄哉「蜀の諸葛亮の言葉にこんな物があります」

家康「Σいきなり何!?」



魄哉「諸葛亮は三國時代の 蜀の軍師ですが
老年にこのように言っています『将が皆小粒になってしまった。魏や呉が羨ましい。と』

蜀の軍師が対立国である魏や呉の人材を羨む言葉を吐く等 本来許されるべき事ではなく
これはそれだけ情勢が逼迫していたと考えら

家康「天海様の様子が変でーす!!誰か冷たいお茶と氷持ってきてー!」ひいいっ





間。






女中A「何でしたらお医者も呼びますので

それで、あのー」ちらっ

家康「あ。天海様の親戚です
怪しくないのでやっさんとお呼び下さい」キリッ


魄哉「人相からして不審ですけどね。」

家康「あっはっは泣くよ?」


女中B「あ、大丈夫ぽいので私達はこれで失礼します
何かあったらお呼び下さい」ぺこっ




魄哉「暑さに負けてるワケではないんですがねー」うーん。

家康「いや氷。頭の氷嚢すごい勢いで溶けてるけど」

魄哉「知恵熱です。」きっぱり。
家康「Σ大人が出すもんじゃないでしょ!!
何をそんな悩んでんの!?」


魄哉「何って先程のアレですよ。

別に小粒になったとは思いません。思いませんが」ため息。

徳川「ん?うちの人材の事?」



魄哉「僕の後継 マジでどうします?」

家康「私的には蒼月はホント勘弁して欲しい
てか、お前後数百年か数千年続投出来ない?」

魄哉「年寄りにどんだけ無茶させる気ですか」



家康(見た目も言動も いや言う事は爺むさいけど やたら元気だから年寄り感無いんだよねえ)うーん。

魄哉「先の事は大事ですよ

僕だって既に1000年生きてますが 言わば人工物ですからね?
他に例が無いんです。ある日いつポックリ逝くか予想も付かないんですよ?」

家康「Σ言われてみれば!!」ひいいっ


魄哉「ゆえに何時どうなっても大丈夫な様に色々と準備は整えておきた あれ?殿?」


家康「無理無理無理無理!!お前にポックリ逝かれたら 幕府終わるって!丸投げだもん 全部丸投げだもん!!
第一私1人にしたって いまだに何処に何がしまってあるか知らないし
まず!足袋とかタンスのどこ!?」








女中B「あのー。何か凄い音が。」


魄哉「ただの躾中ですので御構い無く。」

家康「」ぐったり。


女中B「Σ構わなくていいんですか!?」




家康「痛いんだけど。」むくっ

魄哉「痛いように殴りましたから
回復早いですね 」ちっ


女中B「Σ しっ失礼しましたあっ!」びくううっ





魄哉「ほら、怖がらせちゃったでしょうが」

家康「Σどう考えても怖いのお前なんだけどね!!」たんこぶ。


魄哉「話戻りまして

ホントどうしましょうかねー
まだまだくたばる気はありませんが先が読めないだけに不安なもので。」うーん。

家康「あのさ。それ

私的にはムズいと思うけど お前の中では蒼月でほぼ決まりなんじゃなかったの?
てっきりそれで行くと思ってたよ」

魄哉「あの子は 能力的には可能という話です
しかし、性格がアレですし

殿、集団を纏めるのに必要なのは何か御存じですか?」


家康「へ?えーと。

沢山有るけど 公平さとかその辺りかな?」うーん。

魄哉「そうですね。

しかし、如何なる時でも公平さを保つのは非常に難しい物です
よって 万が一見誤った時に はっきり進言してくれる人が必要となるのですが」



家康「つまり蒼月には優秀な副官が着かないだろうな。と」

魄哉「むしろ意見されたらキレる子ですからねえ」ため息。

家康「副官以前にその時点で無理じゃない?」

魄哉「そうなんですよ。それで あーこりゃ無理だと」



挿音「そもそも 本人がんなもんやろうと思ってねえだろ」ぶらんっ

家康「今の時期天井裏辛くない? 」

挿音「慣れた。」きっぱり




魄哉「やる気は無くても あの子意外と押しに弱いので押し付けたら何とかなるかなー?と。」

挿音「なんでそこだけ粗いんだよ」



家康「後継ねえ

あ、徳川家の後継は やっぱ影武者のたっちゃんの息子で行くべきだと思うよ
それが一番スムーズだし
私嫁とりする気無いしー」へらっ

魄哉「こんな時まで軽いのやめて下さい

まあ御家騒動起こるよりマシですか」ふむ。



挿音(民衆にゃ見せらんねえグダグダっぷりだよなあ)キセルぷはー




家康「ま、頑張って長生きしよう

その内これは!って人材に出会えるかもよー?」

魄哉「なんでんな他人事なんですか。
確かに悩んでても仕方無いですが」うーん。







白「邪魔するぞー」よいしょ

彬羽「会議中か?すまん。」


挿音「普通に窓から入るな。 何階だと思ってんだ」



家康「あの、天守閣って一応登りにくい様に作ってんだけど」

彬羽「そりゃ登ってないからな」※カラス

白「隣の建物から飛び移れば早いぞ」



挿音「ほー やるじゃねえか
人間ってのほ自分の頭より上はめったに見ねえもんだ
昼間でも高所通りゃ意外と目につかな
家康「やめよう。この子らにそんなの教えたら真っ昼間から何するか解んないよ」




魄哉「で、どうしました?お急ぎの用事ですか?」


白「いや。単に帰り道な

前に言ってた えーなんだっけ?」

彬羽「大かむろって奴だが 正体はただの古狸だったて話と

こいつが悪さをしてたのは 棲み家を荒らされたからだって話だ。
最初に住んでたのはコイツらだという事を踏まえて人間側として配慮を頼む」


魄哉「成る程。承知しました。」ふむふむ







家康(まあ 確かに
モノノケ側と連携取りつつ 政務出来る奴なんてそうそう居ないよねえ
こりゃ頭痛いや)うーん。





魄哉「ね?理想はこんな感じで対等な大将と副官なんですよ。

ちまちました知識に頼るのは彬羽君で普通の神経ならビビるような大っきな判断は白君とかバランス良すぎじゃないですかっ」どんより


家康「Σ成る程! 日常的に見てりゃそりゃ焦る!!」ひいいっ





挿音「えーとだ。
今ちょっと親父のメンタルやべえから その辺の話は俺が聞くわ」

白「?」


彬羽「何か解らねえが お前も大概優秀な副官「おいやめろ今その話すんな」





家康「えーとえーと

大丈夫!お前なら 鶴は千年亀は万年で万年生きれるって!」オロオロッ

魄哉「すみません。僕鳥です。」

家康「Σつ、鶴でも千年なんだから まだまだ行けるって!!」




白「?

飛天に麻酔打って貰うか?」

彬羽「この場合は鎮静剤な
そもそもこいつにゃどっちも効かねえだろ」

挿音「何千年とは言わねーが
後数百年はくたばらねえよな 絶対」うんうん。






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