小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月18日

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小太郎「あーもう 雨すごっ」毛ぶるぶるっ

シロ「夕立か ついとらんな」

家康「夏の天気はねー。
ほら足も拭かないとまたドロドロになるよ」肉球拭き拭き

小太郎「ちえー散歩中断だよ」きゅーん。




ドンドンドン!



千様「あら? お客さん?はいはーい」




蒼月「お化けだったりして」にやり

家康「Σお盆終わったのにやめてくれる!?」ひいいっ


小太郎「小太郎今更お化けの一匹二匹で騒ぐのがおかしいけどな。」わおんっ






間。





魄哉「えー。という事で 江戸へ向かう途中のお嬢さんにしばし雨宿り頼まれましたので

皆さん『色々』とその辺よろしくお願いします。」


村娘「お邪魔します!」ぺこり



一同(Σ 正体バラさないよう頑張れってか!!)





魄哉「江戸までもうちょいなんですがねー

この雨で叩き出すような真似は出来ませんて
あ、雷落ちましたね。」

千様「アンタと一般人一緒にすんじゃないわよ
女の子の足じゃ何日かかるかわかんないわよー」

シロ「どちらにせよ外は危険だな
何も無いがゆっくりして行くが良い」

小太郎「わ、わんっ!」尻尾ふりふり



村娘「助かりますー」ほっ



家康「いやー。たまにはゲストも良いもんだねー

何かこう ありきたりな毎日に刺激って奴?」へらっ

挿音(出た。家康のこっちも面白いから安心しろアピール

毎度コレで馴染むんだよな この殿。 )茶ずずー。



村娘「あのー 立ち入った事1つお聞きしていいでしょうか?」

魄哉「はい?」



村娘「ここ。どう言った集まりのお家なんでしょうか?

ちょっと御家族には見えないんですが」


魄哉「Σうっ」

一同(化け物屋敷です。)



家康「えーと。家主はこっちの見た目派手な坊さんだよー

んで、 他のメンツは芸事やってるのが多いかなー?
ほら そういうのって各自でやるには大変だから集団で居た方がお互い助け合い出来ていいでしょ?」

村娘「Σ成る程!都会は違いますね」おおおっ



千様「めちゃめちゃ素直な子ねー」

シロ「うむ。間違っておらんが、若干罪悪感が沸くな」



粋「あのさ さっきから一番食い付きそうな蒼月が見当たらねえんだけど。」きょろっ



魄哉「諸事情につき スマキにして納屋にぶち込んであります」眼鏡キラーン

粋「Σ心配する所は皆同じ!」



村娘「Σスマキ!?」

白「えーと。悪さばっかしてるから 普段からスマキされてる奴が居るんだ。
気にするな」


村娘「はあ。そういう・・・・」

白「ん?」




村娘「都会のセンスはやっぱ違いますね」ちょっと引。

白「生まれつきだ」
※典型的アルビノ


粋「兄貴の場合 着るもんも派手だしなー」

白「で、どうせ見た目派手ならって役者やったら当たったんだ」


村娘「Σさっきのお話の芸事やってる人!
ポジティブですねー!」おおおっ



家康「なんか話弾んでるね 善きかな善きかな」にこにこ

シロ「嘘は言っておらんのだがなあ」うーん。

小太郎「若干のモヤッとは仕方無いって」ボソッ





村娘「ん?今喋ったのはいったい」きょろっ

小太郎(Σ耳良すぎっ)ひいいっ


挿音「あー 実は昼寝しっぱのチビもいんだよ
ぼつぼつ起きたかなー?」

一同(Σ忍すげ!慣れてる!!)おおっ



一二三「んー。御客さんだべか?」目こすりっ

粋「Σあ ホントに寝てた」

一二三「?」





村娘「えーと。ここで雨宿りさせて頂いてます
よろしくお願いします。」ぺこり

一二三「おお!!お客さんだあ」わーい





村娘「で、どなたさんのお子さんですか?」

魄哉「Σえ、えっと

父君は 今ちょっとお仕事ですのでもうすぐ帰って来ますかねえ」

村娘「Σえ、あ それで皆さんで子育て。
あー。」うんうん


一同(Σなんかめちゃめちゃ誤解されてる!!)




白「バカラス 嫁に逃げられた子育て親父にされたな。」うん。

粋「んーまあ その辺で拾った子供育ててますって言われても 人の世じゃあんま受け入れらんねーしなあ」

シロ「あやつがフケて見えるので まあ誤魔化し通せる か?」うーん。

千様「忘れてたけど、彬羽君実際は粋君と同い歳くらいなのよねー」

粋「それ俺がなんかキツイんだけど」





村娘「あちらは何故に円陣を?」


魄哉「晩御飯何がいいか相談してるんです」ヤケクソ

村娘「へー。皆さん仲がいいんですねえ」ほうほう



挿音(耳がいいから気になるなら 目の前で内緒話すんなよ) バカを見る目。

千様「まあ確かに仲良しだし 良いんじゃないかしら?」



村娘「あの。それと気になってたんですが」

千様「ん アタシ?なあに?」



村娘「どなたの奥さまですか?」

千様「Σえ」


魄哉(Σ田舎の村じゃそうですよね!
普通に考えて 未婚女性こんな所に転がり込んできて我が物顔で好き放題やってませんよね!解ります!!めっさ解りますその疑問っ)

家康「落ち着いて。 口に出さなくても凄い解るからっ」どうどう




千様「えーと。アタシはこいつのお姉ちゃんよ」

挿音「Σぶほっ」

シロ「Σ茶を吹くなあああ!!」ひいいっ



挿音(手前 製作者的同じなんだからどっちかと言や親父の姉貴だろが! なんで俺だ!こんな身内居てたまるか!!)ひそひそっ

千様(仕方無いでしょ! どう見てもアイツとじゃ国籍違うんだもの!!外国で言うホムンクルスでーすとかバラせっての!?
金髪碧眼と黒髪って複雑な家庭としか思われ無いじゃないっ 同じ黒髪なんだから話合わせなさいよ!!)ひそひそっ



村娘「成る程 お姉さんと一緒に上京して来た感じですね!
ちなみに何の芸事を?」

挿音「へ? あーまあ

強いて言うなら 武道?か」

村娘「武道
Σはっ!!頑張って世界最強目指して下さい!」

挿音「なんか誤解してねえ?」




小太郎(忍って武道でいいのか。)

シロ(間違ってはおらんが。)うーん。



家康「めちゃぐいぐい来る子だねえ」

魄哉「まあ。地方では近所との付き合いが生活に直結する部分ありますし
地域柄でしょうかねえ」苦笑




村娘「で、そちらの円眼鏡さんは?」

家康「それが夢破れて 今無職で辛いっ」嘘泣きっ


シロ「おい。脚色するな無職」



村娘「大丈夫!私も今は無職です!
仕事とやる気があればいくつでもやり直せますよ!」ぐっ

家康「Σうっおう 真っ直ぐな目が辛いっ!!」



千様「ノリが独特だけどめちゃ良い子みたいねえ」

魄哉「ですねえ

んで、気になってたんですが
江戸の何処へ奉公するのですか?
一口に江戸と行っても広いので 下手すると迷いますよ?」




村娘「それは勿論!
江戸城勤めです!
福利厚生ばっちりで お給料もいいって聞きました!!」

魄哉「Σえ。ちょっと聞いてな 「ん?それはちゃんと紹介状とかあるの?」

村娘「Σそんなの要るんですか!?」がーん。


千様(殿。ナイスフォローよ。)



魄哉「えっと。ほら江戸城ってこの国の一番偉い人や 地方の偉い人が出入りする所でしょう?
ですから ちゃんとした人からの紹介状が無いと雇われるのは難しいと聞きましたがねえ」

家康「誰でもOKにしちゃうと 幕府嫌いな人に雇われた美人のアサシン送り込まれちゃうからね」

村娘「Σ確かに!

うわどうしよう 江戸へ行けばどうにかなるかと
うわああ お父の薬代どうしようっ!!」ひいいっ





挿音「はいよ。筆」

家康「お、さすが 察しがいいねー」




白「江戸城まで行かないけど そこそこ給料出るのなら仕事紹介できるぞ」

村娘「Σお役者さん顔がひろいっ!
お願いします このままじゃ村に帰れないんです
なんでもやります!!」半泣きっ

粋「あ。女がなんでもやるとか言うと怖えーのに目をつけられるから この先それ無しな。」

村娘「Σ凄い参考になりますっ」おおっ






シロ「この女大丈夫なのか。」一抹の不安。

千様「大丈夫よ。過保護が居るから」



魄哉「おや。こんな所に江戸城への推薦状がっ!」

村娘「Σえ。」

魄哉「いやー、うっかりうっかり
調度いい人が居ないか相談されてたの忘れてましたよ せっかくですからお使いください

いやー暑さでボケちゃってますねー」



白「演技下手くそか。」むう

粋「あれで敏腕軍師なんだよなあ」うーん。







千様「あらー良かったわねえ

忘れないでしっかり持ってくのよー」

村娘「はーい!ありがとございます!」うきうきっ



白「あ。一二三寝たな。」

粋「あー 雨の日ってやたら眠いよなー」



家康「雨やまないし 奥の部屋空いてるから泊まってくといいよー
こんな家だし 気兼ね無しでね」

村娘「何から何までありがとございます」ふかぶかお辞儀。

魄哉「いえいえ。夕飯の時にお呼びしますからゆっくり休んで下さいねー」








白「ん?隠さなくても良くないか?
結局江戸城で会うんだろ?」はて。

挿音「親父の奴 サプライズとか好きだからなあ。」ため息。





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村娘「えーと。暗いなあ
突き当たりを右に曲がって一番奥の部屋 っと」きょろ




石燕「おや、御客さんっすか?」

村娘「Σうっぎゃああああ!!!」ひいいっ



石燕「あー すんません
灯り着けない派なんすよ びびらせちゃったっすねえ」

コマ『行灯に火を入れます』筆談カタカタ


村娘「な、なるほど

あ。絵描きさんですか?」

石燕「Σなんでそれを!?」

コマ『墨まみれだから。と思われます』筆談



村娘「はー。これが都会のからくりですか」まじまじ。

石燕「いえコマさんはちょっと普通のからくりじゃないんで
世間のからくりはもちょい人形らしいっす」



村娘「はあ。それは
やっぱり格が違うんですねえ」ほう

石燕「へ?」



村娘「あの私 実は江戸城でお勤め出来たらなーって田舎から出て来て
先程 『偶然』1枚あった紹介状頂いたんですが」

石燕「え。」




村娘「多分 居間の人達。近い内にまたお会いしますよね?」

石燕(Σモロバレーッ!!)ひいいっ



村娘「田舎もんでも解ります
都会とは言え色々ありえませんって。

やっぱ知らないフリしといた方がいいですよね?」うーん。

石燕「そ、そっすね
お互いやりくくくなるっすし

バレてんのはあっしも内緒にしときやすんで なんか困ったら相談して貰えれば助け船出すっすよ」


村娘「やっぱり
すみません。その時はよろしくお願いしますっ」ぺこり。






石燕「あー焦った。

結構粗いっすからねえ あの人ら」ため息。


蒼月「ホントにさ バレてるのがそっちで良かったよね」スマキごろんっ

コマ『またお仕置きですか?』筆談。


蒼月「まだ何もしてないよ。

あーでも ああいう素朴系も結構いいなー」


石燕「こっちの判断は的確っすね」ああうん。





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