小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月10日

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蒼月「ねえ。
夏だよ?」

魄哉「ですねえ。暑いですねえ」内輪ぱたぱた書類書き書き

蒼月「いや解ってんだろ?
何年このやり取りやってると思ってんだよ?」

魄哉「遊びに行きたいなら一人で行きなさいっての

仕事してるのが見えないんですか」

蒼月「いきたくても 先立つものが無いの!!せめて小遣い寄越せよ!何の為の国家予算だよ!!」

魄哉「Σ国家予算は僕のポケットマネーじゃありません!!」

蒼月「はああ? こっちは国宝レベルの存在だよ?俺って国の宝につぎこめよ!!」

魄哉「バカンスより頭の病院行きなさいっ!!」






シロ「今年もやっておるな」


石燕「あれ?蒼月さんて ただの大蛇じゃないんすか?」

小太郎「ただのナルシストな大蛇だぞ」わおんっ



粋「あいつ心底人生楽しそうだよなあ」






白「なんだ蒼月 遠出したいのか?」

蒼月「そりゃ夏だもん

何もしないでただ暑いだけとか勿体ないじゃん」

白「そうか。


ついでに雑用ちょちょっとしてくれるなら 穴場へのツアー無料で行けるぞ

もちろん送迎有りだ」

蒼月「Σえ!何それめっちゃいいじゃん!行く行くどこ?
何? 芝居小屋のお客さんへの挨拶とか?」おおっ




白「ちょっと調子こいてる船幽霊をびんびんに泣かせば 後は無料だ」真顔。

蒼月「うん。確実に海辺のリゾートで妖怪が暴れてるよね?」テンション底辺っ




粋「あの。船幽霊って?」

石燕「えーと。大まかに言うと 人間を海に放り出して溺れてる所に更にひしゃくで海水ちょろちょろっとかけてくる やり方が陰湿な妖怪っすね」




白「早めにやらないと被害増えるし
何よりバカラスに説教されるんだ。」むう

蒼月「あのごめん そういうのは自分でやってよ総大将。」


白「どうせ行くならついでにやってもバチ当たらないぞ?


泊まる所は料理付き、選び放題奢りでどうだ」

蒼月「Σう!揺らぐっ!!」




シロ「役者で蓄えた金の力まで使いだしたな」

白「海は性に合わない」きっぱり



千様「まあね。船幽霊となると沖だものね」うん

魄哉(素直にカナヅチ認めてしまえば楽になるんですがねえ)うーん。




家康「いいんじゃないの?蒼月
妖怪一匹程度なら お前なら悪い条件じゃないと思うけど」

蒼月「解ってないなバカ殿。

バカンス中に ガチバトルとか興醒めするじゃん。
あーでも 悩むなこれ」うーん。




白「ちなみに行き帰りは 朧車と一反木綿と火車どれでも選び放題
何ならバカラスから山のカラス借りてきて それで移動
蒼月「なんか『ゲゲゲ』とかって言葉が頭よぎるの気のせい?」



白「ダメか ワガママだな。
なら仕方無い九尾
九尾「えー。だーりん意外のオス乗せるのは嫌じゃ
どうしてもと言うなら仕方無いが 途中少し噛るかもしれんぞえ?」しゅたっ

シロ「Σまたどこから生えた!!」びくっ


九尾「ミステリアスな女狐と呼ぶがよい」ほほほ。




蒼月「食い散らかされるの嫌だからパスで。」きっぱり








白「あれこもれもダメか」むう。

蒼月「Σいやそっちこそ!なんであれもこれもヤバイの!?」


粋「兄貴に普通求めるのが無理だろよ」


白「普通か。 仕方無い
確か爺のコレクションに筋斗雲が
蒼月「Σいやいい!それもいらない!取りに行かなくていいから!!」

家康「そもそも蒼月悪い子だから乗れないでしょ
あはは ズボッと抜けてしりもち「Σうっさいくたばれハゲ!!」


家康「Σハゲてないってば!!」





魄哉「あの、選択肢がおかしいのは置いておいて
めちゃ注文つけてますが 『普通』はどうやって目的地まで移動すると思ってるんです?」

蒼月「へ?」



魄哉「仮に海までとなりますと ここからなら丸に日かけて徒歩ですよ? この炎天下の中を。」

蒼月「Σえ! だってアンタら籠とかは!?」

魄哉「あれ何日座りっぱになると思ってんですか」きっぱり


蒼月「マジか。」わお





千様「考えてみれば なんだかんだ遠出の時は白君一緒だから九尾ちゃんでひとっ飛びとか
場合によっては朧車で強制連行だったものねえ」ふむ。

石燕「蒼月さん基本 下の町の綺麗なお姉さんのいる店しか行かないっすからねえ」


シロ「ようは片寄った世間知らずか。」




魄哉「あ。白君ちょっと
その船幽霊関係の資料見せて貰っていいですか?」

白「ん?いいけど」がささっ




魄哉「あーやっぱり

最近泳いでると足引っ張られるって噂の所ですよ此処
僕も無関係ではないんで ついでに船幽霊どついて来ましょうか?」

白「助かるけど、無関係じゃないって何だ」

魄哉「殿に聞いて下さい。」きっぱり



家康「あー。言われてみれば此処、懐かしい合戦の記憶がねえ」

魄哉「無念は解りますが 無関係の人の足引っ張るのは八つ当たりですからね

僕も恨まれてる本人ですし いっちょステゴロでスッキリさせて来ます」

シロ「うむ。デスクワークのし過ぎで脳筋モードだな」






千様「良かったわねー、お財布兼保護者つきよーー?」

蒼月「Σぜんっぜん良くないいい!!」ひいいっ



小太郎「1人で行ってもつまんないぞ?
第一お前寂しんぼうだろ」わおんっ

蒼月「Σはああ!!誰が!?」




千様「あ。何人でもいいなら アタシも行きたい行きたい
海の近くの料理の美味しいお店っ」挙手っ

シロ「おい 騒ぎを起こすでな「気になるならシロ君も行けばいいのよー」
シロ「Σは?ちょっと待っ「はい、四人目ー
もういっそ みんなで行く!?」わくわくっ

家康「あ、人数制限ないなら私もー

足があるなら石燕ちゃんも行けるね」

石燕「歩きだと途中で力尽きちゃうっすからねー」

和気あいあいっ









粋「あのー兄貴?これ全員強制コースじゃねえかな?と」


白「だな。墓穴掘った
海嫌いなんだけどな。」

粋(Σまだ言ってる!)






家康「よし!んじゃちゃちゃっと日程決めちゃおうっ
この人数なら行き返りは朧車チャーターだねっ」わくわくっ

千様「きゃー! バカンスバカンスっ」






白(引くに引けなくなっちゃったな)むう。






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挿音「つー事で 全員強制参加だってよー」

彬羽「Σはああ!? この暑い中か!?」頭に氷嚢乗っけ。

挿音「おうよ。くたばんじゃねーぞ 暑がり」


彬羽「あのアホ共行くなら勝手に行けってんだ
とにかく俺は何が何でも不参加

一二三「わーい!皆で御旅行だー!!」わーい





挿音「保護者無しで がきんちょ海は危なくね?」

彬羽「・・・・くっ!!」








白「なあ。お前腕上げたんだよな?

海水全部凍らすくらい出来
シロ「Σ何をやらせる気だ!?」

石燕「それお盆で帰ってきた人達が 氷で頭打っちゃうっすよ?」

千様「はい。アウトー」






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