小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月9日

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家康(よし。誰も居ない

縁側から入れるな よし、足音しないよう草履脱いでっと )こそこそ





魄哉「おや、お帰りなさい。」障子すぱんっ

家康「Σただいまごめんなさいっ!!」びっくうううっ!


魄哉「こんな時間まで1人でフラフラって何考えてるんですか!
護衛も撒くし 少しは立場って物を「毎度毎度護衛付きってのも息が詰まるの!!
自分の身くらい自分で守れるから大丈夫だって!」



魄哉「こんな感じの刺客が来たらどうするおつもりで?」

挿音「んだこら。やんのか?」ああ?


魄哉「Σ秘蔵っ子出さないで!!
んな刺客そこらに居ないからっ!」


魄哉「何なら僕自身がお相手しましょうか?」

じゃらっ

家康「あの天海?既にやる気満々だよね?

袈裟の中に色々仕込んで「要はこの世は死ぬ程怖いと思い出させれば 自ら護衛つけてと言いたくもなるって話ですよね?」
家康「Σ何か違うと思います!!」ひいいっ







間。





一二三「南無南無だ。」手合わせっ

家康「い、生きてるから 」よれれっ



魄哉「全く 暗殺でもされたら夢見が悪いでしょうがっ」ぷんすかっ

千様「論点そこなの?」



家康「むしろお前に暗殺されそうな勢いなんですけどね」ぐったり。



粋「いや。自業自得じゃね?」

白「魄哉がホントに怒ったら 家康灰も残って無いと思うぞ」

家康「Σそりゃそうなんだけど!」



蒼月「ホント手のかかるオッサンだよねー
つーか。影武者が今『徳川家康』なんだから アンタが暗殺されてても徳川的には痛くも痒くもないんだよ?

護って貰えるだけ有り難いと思えよハゲ。」

家康「間違ってないけど メンタルごりごり削ってくるのはわざとだよね?

そしてハゲてません。」




粋「つーかよ。監視ダルいとか
お前少しは石燕見習えよ。

あいつなんて与一に取り憑かれてから24時間監視の上思考から何から筒抜けなんだぞ」

家康「いや見習いたくない見習いたくない」



魄哉「とにかく頼みますからもう少し自覚持ってください

政務丸投げしてるとは言え 『本物の』今のこの国で一番偉い人なんですからね」

家康「その一番偉い人の頭に 十手みたいな武器刺さってんだけど?」血だらだら

魄哉「トシなもので。手元が狂いました」しれっ





家康「・・頭でっかちのひょろひょろカイワレ大根」ぼそっ

魄哉「あ″?」




家康「ふははははは!! 逃走っ!!」だっ

魄哉「くたばれ 馬鹿将軍っ!!」湯呑みぶん投げっ








家康「Σあいたあっ!!」 ごきゃっ








挿音「すんげー遠くで当たったな」キセルすっぱー


千様「殿 また逃げ足早くなったわねー」





一二三「家康さん迎えに行かなくていいだか?」

粋「えーと。そうだな

これもう俺らより子供が行った方が良さそうだし
この血の跡辿っていけば多分見つかるかな?」血痕指差しっ

蒼月「嫌なヘンゼルとグレーテルだな。」









魄哉「あー ほんとにもう
僕の手で引頭渡してやりましょうか」ため息

千様「はいはいどうどう 落ち着いてー」

挿音「普段から蹴り倒してんのにまだ足りねーのかよ?」



魄哉「何年軍師やってると思ってるんですか
数十年間絶え間なく与え続けられたストレスがあんなもんで発散出来るワケが
白「ある意味 家康凄いな。」


粋「あーでも俺だったら3日持つ気しねえわ

単に相談役ならまだしも あれやこれややらかす度にそのフォローに回らねえといけなかったんだろ?」

魄哉「ですよ。
いつかはマトモになると信じて来ましたが もうあの歳ですし今さら直るとも思えません


ぶっちゃけ 僕の人生これで良かったのかと」遠い目。

千様「落ち着いて。生活に疲れた主婦みたいな事言ってるわよ」



挿音「つーか 親父の人生における数十年とか占めてる割合めちゃ少なくね?」

魄哉「Σあ。」※千年妖怪。



蒼月「相当 濃度のえぐい数十年だって事だね。」

粋「つーかこいつのメンタルにダメージ与える家康が凄えわ」




白「けど、軍師やめないんだな」

魄哉「今既に軍師じゃなく天海大僧正ですからねえ

やめたらどうなるか想像付くんで辞めれません」




挿音「そもそも 親父が軍師やるってなったのが驚きだったよな

戦?はあ? そんな俗っぽいものって感じだったのによ」

蒼月「何?ジジイそんなスカしてたの?」

魄哉「はあまあ。
半分世捨て人といいますか」



白「そんなのに よくいきなり軍師とかなったな」


魄哉「えーとそれなんですが

ちゃんと向こうからやっぱいいです!って断らせようとしたんですよ。」

千様「? 何をしたの?」



魄哉「さっくり正体ばらして 人間じゃない上神も仏も冒涜し倒した人造生物なので 国取りとか不吉でお手伝い出来ませんねーと」

粋「Σショッキングにも程がある!!」ひいいっ


蒼月「あれ?それまで馬鹿殿知らなかったの?

確かガキの頃から知ってるとか聞いたけど」

魄哉「お子様ビビらすのも何なんで黙ってました

んで、いきなり暴露したら さすがに怖がって諦めるかなー?と思ったんですがね」うーん。


粋「そんで駄目だったと。家康凄えな」うわあ。



魄哉「むしろ 目からビーム出せるのか?と期待しまくった目で言われて負けましたね」ふっ

一同(Σ突き抜けた馬鹿だ!!)


魄哉「あまりに斜め上の反応だった為 ちょっと面白いと思ってしまったのが間違いでしたっ
あの時変な気まぐれを起こさねばっ」くうっ



白「要するに似た者同士か お前ら。」さらり


魄哉「Σ似っ!?」がーん。

挿音「あんま言ってやんな。
事実ってのは残酷なんだよ」




蒼月「成る程 突き抜けたアホって点で気があったんだね」納得。

粋「合ってるっつか根本的には似てんだろなあ」うわあ。









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一二三「あ、家康さん見っけだ!
ほら帰ってごめんなさいするだよ」


家康「うわ見つかった

えー でも「ちゃんもごめんなさいすれば許してくれるだ!魄哉さんも大人だべ!」ぐいぐい

家康「(ごめんなさいしても許すまでに鉄拳制裁は入るの知ってるだけになあ
うーん。変な事しなきゃよかった)

お?コマちゃん
まさかコマちゃんもお迎えに


コマ『目からびーむ。』筆談っ


ビームっ!


家康「Σうおう新技!え!?ちょ 何これなんか懐かし あっづう!!」





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