小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月25日

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小太郎「あれ?飛天来てたのか?」わおんっ

家康「来てるんだけど

なんか固まってるね?」はて。

蒼月「さっきジジイに渡された紙切れ見た途端意識飛んじゃったぽいよ?
なんだろ。新手の呪いかな」うーん。




魄哉「ただの給料明細なんですが。」

飛天「Σいやおかしいおかしい!!桁がおかしいってこれ!!」

蒼月「あ。意識帰ってきた」



小太郎「おかえり」わおんっ

飛天「え? あーっと ただいま?
コレ絶対間違ってるって!! 俺まだそんな働いてないし!」

千様「あ。診療所の非常勤の先生のお給料ね
何かと思ったわー」



家康「どれどれ?見せて見せて

んー。こんなもんじゃない?
遠慮しなくていいと思うよー?」のほほんっ

飛天「Σうっそ!医者儲けすぎだろっ!!」がーん。


蒼月「いやそこ喜ぶとこじゃない?」






彬羽「手前の知識と腕にそれだけの価値があったって事だ。
素直に受け取っとけ」

飛天「ええええ。でも 里じゃこんな金額見た事無
「カラス天狗の里は基本物々交換だろが。金なんざ子供の小遣い程もやり取りねえだろ。」きっぱり



千様「カルチャーショックって奴?」

魄哉「みたいですねえ
ぶっちゃけ診療所の医師は薄給な方なので申し訳無いんですが」

飛天「Σこれで少ない!?」ひいいっ




千様「世間のボッタクリ医者に爪の垢煎じて飲ませてやりたいわねえ。」

蒼月「専門知識って儲かるんだねー」ふーん。




飛天「うわー。マジか

これしばらくこっちで稼いでた方がいいんじゃ」明細ガン見っ

彬羽「ん?何だ 里の方で入り用か?」

飛天「いやー。うちの里少数とは言え子供も生まれてるだろ?
今後人間と全く関わらないとかムズいだろし
それならある程度金銭の蓄えはいるかなーって

頭として いっそ出稼ぎするか」

小太郎「烏天狗ってホントに一族総出で子育てするんだな。」うわあ




千様「小さい子の数が少ないと 皆して過保護になっちゃうのかしらねえ」



蒼月「あ。納得した」

一二三「白さんに飴ちゃんとおせんべ貰っただー
魄哉さんに貰ったお饅頭とどっちが長持ちするだか?」ほくほく

彬羽「ほう。
菓子ばっか与えるなと言ってるのにな」じーっ

魄哉「Σう。まさかブッキングするとはっ!!」ぎくっ



一二三「お菓子の食べ過ぎはダメだから 貰ったらちゃあんと報告して 計画的に食べるべし。と言われてんだべ」にこにこ

小太郎「彬羽 子育てまできっちりしてるなあ」うわあ。




飛天「いっそお前 俺の留守中お頭代打やる?
ほらイトコだからかめちゃ似てるし
特にやる事無いけどよ。」へらっ

彬羽「Σそれだけは絶対に駄目だろ!!」

飛天「へ?何で Σあ。」



魄哉「飛天君 綺麗さっぱり忘れてましたねこれ」

蒼月「ある意味すっごいな」


家康「えっと。
彬羽って確か」ひそっ

千様「カラスの一族の頭がどっちになるかハッキリしてなかったんだけど
結局先代お頭の息子の飛天君に決まってー
んで、歳上だしって事で抑圧されて色々叩き込まれて育ってたしで、あれやこれやが爆発して意義アリで 里真っ二つにする大喧嘩したのよねー」ひそひそ



粋「はーい 一二三。向こうでシロがままごとしようってよ」

一二三「わーい。シロさんも栗饅頭食べるだか?」てててっ

シロ「Σは!?」




魄哉「粋君ナイスアシストです。」おおっ

小太郎「保護者の黒歴史は聞かせらんないよなあ」ふっ





飛天「やっべえ。その辺りの事綺麗に忘れてた」

彬羽「俺が言うのも何だか 少しは根に持つべきじゃねえのかお前は」

飛天「いやー。死人出なかったし お互いあれでスッキリしたんならいいかなーっ?て」



一同(Σそんなんでいいの!?)



魄哉「おそらくこの適当感を見込んだんでしょうね。
飛天君の父上」うーん。

家康「ま、頭ガチガチのトップなんて自滅するからねえ
そういう意味じゃ 甥っ子を気遣っての選択でもあったんだろうねえ」うんうん



彬羽「忘れてるようだから復習しとくが
俺はもう里にも入れねえ身の上だからな?」

飛天「あーうん。 ゴリッゴリのテロリストだもんなあ
結構皆もうどうでもいいみたいだけど「Σいいのか!?」



蒼月「被害者と加害者のノリが逆じゃない?これ」




白「そういや前に烏天狗の里に行った時 『子供のする事にいつまでも目くじらをたてるのもー』とか言ってたな」

家康「いきなり出てきてトドメぶっ刺すね」



彬羽「・・・子供。」ずーん。

粋「この図体で子供呼ばわりって凄えな。」

千様「確か同世代の子が飛天君だけでしょ?
彬羽君達も里全体で育てて来た子供ってノリなのかもねー」

蒼月「さすがド田舎。
ノリが理解出来ないね」ふむ。




粋「あれ?それじゃカラス 自分で思ってる程恨まれてないんだろ?

里にちゃんと帰ってきっちり謝りゃ 普通に受け入れて貰えるかもしれないんじゃねえの?」


白「あ。それは無理だ」きっぱり

粋「Σえ。なんで!?」



小太郎「群れで生きてる動物のルールだろ?

一度ボスに牙剥いて負けたら その場で八つ裂きか2度と群れに入れないで野垂れてくたばるか どっちかしかないんだぞ」わんっ

粋「へ。へー」うわあ


蒼月「犬にルール教わんなよ」

魄哉「まあ粋君は群れで生きてる種族じゃ無いですから」苦笑

家康「そもそも妖怪の自覚も無いもんねえ」あっはっは。

粋「Σ殿の自覚無い将軍に云われたくねえ!!」

家康「Σうっお!グサッと来た!!」




魄哉「プラス 妖怪の世界も力以外無秩序ってわけでも無いみたいですし」

飛天「あーそれなあ。
危ない危ない その辺忘れてた」


千様「へ?里帰れない以外にもあるの?」




魄哉「ぶっちゃけ ここで引き取る事を条件にゴリ押しましたが
彬羽君 本来命無かったんですよねー
どの一族もだいたいテロリストは死刑です」

家康「にっこり笑いながら言う台詞じゃないそれ!!」ひいいっ





彬羽「・・やっぱりそういう事だったか。」遠い目。

蒼月「あー 気がついてはいたんだ?」

彬羽「そりゃあな。
覚悟も無しに暴れてたわけじゃねえからな」



粋「え?妖怪相手に徳川の権力で?

Σあ。」

千様「あー 成る程ね」





白「え?そういう事だったっけ?」びっくり。


魄哉「すみません。 里どころか日本妖怪の総大将がうちの居候なのを良い事に勝手に話進めました
いやー 話すの忘れてましたねえ」にこにこ。

蒼月「嘘つけ確信犯「何の事でしょう。」




家康「そういや前にもそれっぽい事ちらっと言ってたような」うわあ

千様「あれってこいつの独断だったのねえ」あらまあ




蒼月「あの。 今更なんだけど
これって色々と大丈夫なの?」

白「んー。大丈夫てのが何なのか知らないけど

仮に文句言ってくる奴が居ても このメンツにケンカ売れるか?」

粋「結局は力が正義かよ」




彬羽「要約するとだ こいつらのお陰で助かったって話のはずなのに
何だこのありがたみの無さは」困惑っ

小太郎「この2人 飛天以上に適当だもんなー
生きてて良かったな」わおんっ



飛天「えー。俺これと比較されるレベル?

てかさ。それならひょっとして

お前の身柄は『黄龍サマ』預かりにするので処分もそちらに委ね
今後はその下僕として馬車馬のように働くと言う事で被害を受けた一同は全てを水に流して貰いたいてのも

彬羽「Σ待て待て待て待て!なんだその悪魔の契約!!」




魄哉「白君の色々と無茶苦茶な点は烏天狗の皆さんにも知られていたようで とてもスムーズに条件を飲んで頂きました」にっこり。

彬羽「Σそれで奴等同情的なのか!!そういう事かっ!!」



白「俺 嫌な感じで有名なんだな」むう。

粋「あー うん。

納得」うんうん




白「よし。そういう事なら約束は守らないとな
下僕。」にやり

彬羽「Σ!!!」






千様「そもそも彬羽君
既にそこらの下僕よりも不憫なくらい 白君のサポート役やらされてるわよねえ」

飛天「マジか。
あの契約に従って大人しくしてるんだと思ってた」うわあ。





蒼月「ひょっとして カラス達と交わした契約書になんか呪いかかってたとか?」

魄哉「何がなんでも僕は悪魔ですか」






白「で、下僕って何をやらせればいいんだ?」はて。

粋「兄貴の場合普通にしてりゃそれでオッケーじゃねえ?
暴君だし」


飛天「いやー天然の下僕体質で良かったな」

彬羽「仕舞いにゃ殴るぞ手前」イラッ







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