小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月22日

f:id:t00c:20200721175011j:plain






掛け軸かたんっ




魄哉「よいしょっと。」





白「そこ、通り道があるのか?」

魄哉「Σげ。」びくっ



白「『げ。』って」むう

魄哉「あー。 その すみません

ちょっと内緒の保管庫といいますか 敵をあざむくにはまず味方からと言う
白「ふーん。 掛け軸の後ろに通路か
気がつかなかった」掛け軸べろんっ


魄哉(Σ内緒だって言ってるのに めちゃどうどうとっ!!)ひいいっ





家康「使ってない部屋で何騒いでんのー?

あれ?今日休み?」ひょこっ

魄哉「あーいえ。
この気候ですからね。可能な仕事は家でやろうかと。

ほら 年寄りにこの暑さは堪えますんで」

家康「前々から思ってたけど 見た目だけなら私より遥かに若いよね?
年寄りじみてるの精神面だけじゃないの?」

魄哉「殿が言いますかそれ
アンタそこ本当に人間ですか。」

家康「あの それお前が生物の成長抑制する磁場でも出してんじゃないかな?」

魄哉「Σ・・あ!」



家康(Σ冗談だったのに!!)

魄哉「確かにっ 無いとは言いきれないかも。」うーん。

家康「Σいやいやいや否定して!?」

魄哉「えーでも 考えたら僕人工物ですし。
自分でも知らない変なオプションの1つ2つつけられててもおかしくないかなー?と」

家康「Σお前の製作者どんななの!?」

魄哉「アホと天才は紙一重ですからねえ

Σん?」きょろっ


家康「Σえ!ホントについてたパターン!?」






魄哉「白君どこ行きました?」

家康「へ?知らないけど」





魄哉「Σしまったああ!!」掛け軸べろんっ

家康「Σうお!何!?からくり屋敷!?」


魄哉「だああもう!殿がしょーもない話してくるからっ

アレがあの子に見付かったらっ
うわっヤバイです!!」冷や汗っ

家康「えっと。何か隠してるのは解った

アレって何? 他言しないし見つかる前に回収手伝うから教えてくんない?」





魄哉「大陸の山奥に封印されてた呪術書で
瞬間的に使用者の生命力に応じた爆発的なエネルギー波を発するという古代兵器です
一夜にして消えた文明とかははぼこれによる物ですね

ちなみに開いた途端発動します。」

家康「Σなんてもの自宅に隠してるの!?」ひいいっ

魄哉「処理しようにも下手に触れないしそこらに置いとくわけにもいかないでしょうが!!」


家康「と、とにかく急ごう!
あの好奇心の塊がそんなの見付けたら ヤバイヤバイヤバイっ!」

魄哉「あ、ちょっと待って下さい 下手に突っ込むと命が無いですよ
なんせ 物が物なので迷路と仕掛けが山程
家康「家の地下にダンジョン作ってるの!?」





彬羽「なんだ家康 また何を騒いでんだ」怪訝っ

家康「Σおお!!よっしゃ援軍!!

彬羽ヘルプ 下手したら白の好奇心でこの地方一帯吹っ飛んじゃう!」

彬羽「は?」

魄哉「とにかく白君捕獲すればOKです
ここなんですが暗いので気を付けて下さい」




彬羽「すまん。こう真っ暗だと俺は役に立たん」※鳥目。

家康「Σまさかの理由で戦力減ったー!!」がーん。



魄哉「あー。カラスは暗闇じゃ見えませんよねそりゃ」

彬羽「むしろ同じ鳥で なんでお前は見えるんだって話だがな」

魄哉「僕は鳥以外の因子も入ってますので

さて、殿。
念仏唱えながら行きますか」

家康「袈裟姿でそのセリフやめて。
うう。下手すりゃ爆心地かあ」




彬羽「何か解らんが まあ気を付けろ。」



家康「帰ったら冷えた羊羮が食べたいなあ」

魄哉「フラグぶっ立てないで下さい
ほら、行きますよ」ずーるずる



彬羽「?

何なんだ
羊羮冷やして置くべきなのか?」うーん。








間。












家康「気のせいかなあ?
なんか 私の行動パターンぴったりにトラップ仕掛けられてる気がするんだけど」ボロッボロ

魄哉「そりゃあれやこれやのストレス発散にこの地下作り込みましたからねえ」しれっ

家康「Σあれやこれやって主に私だよね!?
何!そんなに恨み買ってたの!ホント色々ごめんさなさいっ」


魄哉「あ。そこ槍が落ちてきますよ」

ズドドドドッ

家康「Σうっぎゃー!」飛び退きっ




魄哉「しかし困りましたねえ
あの子いったい何処に行ったのやら
気配で探ろうにも 他にもヤバイの色々有るんで埋もれちゃって探せませんし」うーん。

家康「Σちょっと待って他にもあるの!?」

魄哉「はあ。まあ処理に困るのは基本ぶち込んどけってノリですね

倉庫とかに置いてると危険なのとか」

家康「いや。倉庫にあるのも大概呪いのアイテムだよね?」



魄哉「手に負えない物の中でも格が違うものです

こちらの部屋の 人と見るや襲ってくる巨大石像とか」





石像粉っごな。



魄哉「・・・・。」
家康「・・・・。」




魄哉「やはりこちらに来てますか
方向音痴なのにアタリの道とは」ちっ。

家康「Σいやいやいや!いいの!?石像壊されてるけど!!」

魄哉「手に余ってたのでかまいません。
生物でもありませんし。
壊すのもコツが要るようなので置いとくしかなったんですよねえ」



家康(そもそもどうやって地下に入れたんだろう)うーん。


魄哉「しかし大したものですねえ
僕がコレと対峙した時は 壊しても壊しても再生するんで結局3日くらい格闘してたんですよねえ
いや あの頃は若かっ「うん。時々お前に着いてけけなくなるよ」

魄哉「構いませんよ。置いてくだけですから。」きっぱり

家康「Σごめんなさい!こんな所に置き去りやめてええ!」ひいいっ

魄哉「あ、そこの壁触ると床抜けます」


どしゃーん。





魄哉「さて、このまま先に向かったとして
んー。こういう時ばかりピンポイントでたどり着きそうな子ですしねえ」悩。

家康(ダメだ。完っ全に歩幅や癖その他私の行動パターンに沿って仕掛けが作られてるっ
どんだけ相棒に脳内で暗殺されてたのっ!)よじ登りっ



魄哉「ん?」ぴくっ

家康「Σひいいっ!ごめんなさいっ」びくううっ


魄哉「殿煩い!

静かに!!」くわっ

家康「へ?」びくびくっ


魄哉「足音です

件の物の辺りは特に慎重に
足音が響きやすい素材で作ってあるんです。」しーっ

家康「へ?て事は かなりヤバイんじゃ!?」

魄哉「ですね。

しかし あの子でも簡単には近寄れないはず
あの辺りは
最終的にほふく前進で無いと上半身が無くなるような仕掛けが
家康「それはそれで大丈夫じゃなくない?」




魄哉「・・さすがに、ヤバイですよね」うん。

家康「そのトラップで手間取ってる間に捕獲だね
急ごう!」だっ

魄哉「あ、殿。先行くと死にますよ」

家康「Σですよね!!」ひいいっ



魄哉「大丈夫です。足音の位置からし
相当高速で移動しない限りまず追い付けるはずです」





ガッ!


家康・魄哉「ん?」



ゴンッ



ごんごろごろごろごろごろごろごろっ!






家康「つまづいてコケた?」

魄哉「ぽいですね」



家康「コケた勢い余って 転がってる?」

魄哉「ですね。あの辺石段ですし 転がり落ちてますね」


家康「だよね。めちゃめちゃ高速で低位置移動してるね?」






魄哉「急いで!!置いてきますよ!!」だっ

家康「だああ!なんでこう嫌な奇跡ばっか起こすかなあ!!」ダッシュ








間。




白「あいた。
なんだここ

帰り道どっちなんだろ」頭ずきずききょろっ






家康『ぎゃー!ちょ たすけっ』
魄哉「Σ殿ーーっ!!
すみませんっ切り無いんで自力でどうにかして下さい!!」







白「?
気のせいか。

えーと。迷子になった時は
地図があればいいんだっけ? あ、これかな。」


封印の呪術書っ








魄哉「Σだああダメです!!白君それ開けちゃダメですーー!!」よれれっ

白「へ?」開封



魄哉「Σ!!!!」














ーーーーーーーーーーーーーーー









蒼月「で、字読めないから発動し無かったと。」羊羮もぐもぐ

魄哉「そりゃ僕も危険なんで見てませんし
開封したら終わりって伝承真に受けてました」ぐっったり


蒼月「あの手のって大概 脳内でも読み上げたらドーン。って事じゃん

なんでアンタがそこ解んないかなー」

魄哉「だって 何するか解らない子なんですもん
何が起きても不思議じゃないんで色々冷静じゃ無くなってました」疲れはてっ



粋「兄貴 隙間や隠しスペース見ると入りたがるからなあ」

シロ「完全に動物だな。」



白「ぐー。」すやー




千様「探検して満足したみたいですやすやねえ。」のほほんっ

粋「午後から出なんだけどな 兄貴。」うーん。




魄哉「あー。疲れた体に羊羮が染みる
彬羽君 甘いの苦手なのにお気遣いありがとうございます。」ぐったりもぐもぐ

彬羽「いや。羊羮冷やしてろって言わなかったか?」

魄哉「Σ言いましたっけ!?」




コマ「カタタッ」冷やし羊羮追加どっさりっ



シロ「おい。ちょっと冷やしすぎでは無いか?」

彬羽「俺は食わないかららな 加減が解らん。」きっぱり


挿音「そういや家康はよ?

親父と一緒にダンジョン探索してたんじゃねえの?」

魄哉「ちょっと楽しそうに言わないで下さい
それが 相当疲れたのか部屋に引きこもっちゃったんですよねえ」

千様「あら? あの殿が?
何か嫌なことあったのかしら?」


魄哉「さあ?
命の危険はいつもの事ですしねえ」うーん。










石燕「家康さーん。冷えた羊羮あるっすよー
どうしたんすか? 話聞きやしょか?」

家康「・・いらない。」布団に丸まり不貞腐れっ



石燕「熱中症なるっすよ?」







>サイトトップに戻る