小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月19日

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【深夜1時】




白「・・・・」むく。

猫「にゃ?」





白「寝られない。」困惑っ

猫「Σんにゃっ!?」






【廊下】


家康「あー。ちょっと飲み過ぎちゃったなー

明日が怖 ん?あれ?こんな時間に誰か居るの?」覗き込みっ





ギロッ

家康「Σうっぎゃああ!!!」びっくううう




魄哉「殿!?何事ですか!!」だだだっ

家康「お、おば おばばばっ」腰抜けっ


魄哉「叔母?」はて。







白(ダメだ。目がギンギンに冴えてる)すたすた。




※江戸の夜は真っ暗。









【居間】




小太郎「ん?今家康の悲鳴聞こえなかったか?」わおんっ

蒼月「んー?
寝ぼけて厠に足でも突っ込んだんじゃないの?」


小太郎「あー 家康だしな。

てか お前早く寝ろよ。深夜だぞ」

蒼月「んー。最近生活リズム狂っててさあ
こんな時間じゃまだ眠くないんだよねー」せんべいばりばりごろごろ

小太郎「夜遊びし過ぎだもんな」ああうん。

蒼月「雨降りそうじゃなきゃ今日も行ってたんどけだねー」だるーん。





ーーーーーーーー




猫「にゃーん。」顔ぺしぺしっ


シロ「・・うーん。 モフッとやわらか

ん?
なんだ お前か
部屋間違えとるぞ」目擦りっ





白「わっ!」

シロ「Σどっわああああ!!」びくっ




白「引っ掛かったな。
猫は囮だ」どやっ

猫「にゃんっ」どやっ



シロ「Σ脅かすな!
こんな夜中に何事だ!!」心臓ばくばくっ




白「生まれて初めて寝られないってのに遭遇して どうしていいか解らない」真顔

シロ「それは災難だな。隕石でも降るのではないか?」



白「寝れないと夜って暇だな
暗いし」むう。

シロ「いや。だからと言って人を起こすな

俺は眠いので相手してやらんぞ」目ごしっ



白「さっき粋叩き起こしに行ったけど 一度寝たら起きないんだよなあいつ 」むう。

シロ「Σどんだけ暇なのだ!?
え?お前が叩き起こせんて何だ!血筋か!?」



白「夜中にあんまり騒ぐと魄哉に怒られるし」むう。

シロ「少しは気を遣えるようで安心した。」納得。




白「途中バカラスも脅かしてやろうかと思ったんだけどな

なんかバリケードで戸が開かないし」

シロ「ちょっと待て。 あやつに何があったんだ」


白「夕方 暇だったから襖開けたらタライ落ちて来るように仕掛けたから かな?」うーん。

シロ「成る程。モロにくらったのであろうな」うむ



猫「にゃあん。」うとうと

白「あれ?お前も寝るのか

1人になるとつまらないな。」うーん。

シロ「Σ無理矢理相手させといて俺は無視か!?」

白「?
お前も寝るんだろ?」

シロ「いやそうだがっ!

だああ!目が冴えてしまったあああ!!」



白「夜中に騒ぐと寝てる奴等に迷惑だぞ」しーっ

シロ「どの口が抜かす!!」いらあっ



白「まあいいか。
目が覚めたなら調度いいし 眠くなるまでなんか相手しろ」

シロ「お前は心底人生楽しそうだな!」けっ



白「ん?寝れないと楽しくないぞ

さっきもな。灯りついてる部屋があったからちょっとわくわくして覗いたんだけどな」

シロ「ん?誰か起きておったのか?」



白「仕事中の石燕で かなり怖かった。」

シロ「成る程。今得意の地獄絵描いとるらしいからな」うむ


白「前に与一が 筆が乗ってる時の石燕が怖いって言ってたのが良く解った。」うんうん

シロ「(描いとる時のあやつは軽く頭逝っとるからなあ。)

ん?どうした」


猫「すやあー。」すぴー





白「皆寝る中寝れないって何と無く焦るな?」

シロ「そうだな。
人を道連れにしとる奴が言う台詞ではないがな。」



白「台所でも漁ってくるかな
小腹が空いたような」うーん。

シロ「やめんか。食欲魔神が
朝まで我慢せい」

白「やる事ないなら食べるくらいしかないだろ

まだ眠くないし」





九尾「おお だーりん眠れんのかえ!?

ならばモコモコふわふわ100%のわちの毛皮にダイブしてはどうかえ?
心地好い眠りにつけるかもしれんぞっ」

シロ「Σ前触れなく何処から入ったストーカー狐!
!」


九尾「ほほほ。伝説の大妖怪なめるでないぞえ」おほほほほほっ

白「伝説だとその辺から生えるのか?」

九尾「細かい事は気にしちゃいかん。
さあ、かもーんじゃ!」




白「今日ベタベタ蒸し暑いから毛皮はいい。」


九尾「・・そうじゃな。」うん。



シロ(Σ悪気が無いのがえげつないっ)

九尾「んじゃわちは退散するわ

ちびすけ。後は頼んだぞい」意気消沈っ


シロ「去るときは普通に襖開けるのか

Σってちょっと待て!誰がちびすけか!!」




白「暇だな」猫突っつき。

猫「んにゃー」もぞもぞすぴー


シロ「Σ!」むかっ


白「ん?」



シロ「だああ! 暇なら夜更かしの好きな奴等の所に行け!つか飼い猫にまで迷惑をかけるな!情けないっ
居間に行けば不摂生な蒼月なり何なりおるだろが!!
それに 夜は本来お前らモノノケの世界だろが 起きとる奴等もおるだろ 大将権限で呼び出せ!」くわっ

白「今更ちびすけ呼びくらいで怒ら「喧しい!!俺は眠いのだ 遊び相手は他当たれ!!」くわっ





白「蒼月とかあの辺とかだと 本気で遊び出すからホントに寝れなくなるだろ?
そしたら明日仕事困ると思うし ちょっとでも寝とかないとなー」うーん。

シロ「Σう。それはそうだがっ」




白「あの芝居小屋 1日辺りの儲けどれくらいか知ってるか?」

シロ「おいやめろ。それは俺の責任ではない。
どうにも出来そうにない脅しはやめろっ」冷や汗ダラダラっ




白「そういう事だ
関わったからには俺が眠くなるまでなんか面白い事をやれ。」ふんぞりっ

シロ「Σどういう事でそうなる!」

白「何と無く猿回しの猿っぽいし」

シロ「Σ誰がサルかあああ!!」




襖ばきゃっ!!


挿音「じゃかあしいいいいっ!!夜中にぎゃんぎゃんうっせえんだよ!!」うるああっ



シロ・白「Σ!!!!」びくううっ





白「あれ?お前忍なのに?」

挿音「体力勝負は寝れる時寝てんだよ!
つーかお前何やってんだ」

白「寝られないからウロウロしてた」

挿音「は? え?なんだ槍でも降るのかよ」

シロ「調度良かった。
すまん 居座られて困っておった。引き取りを頼む。」ほっ




挿音「・・いや。回収してもめんどそうだし
静かにすんならそれで構わねえよ?」

シロ「Σ引き取り拒否だと!?」がーん。

白「お前ら酷いな」むう


シロ「Σいや酷いのはお前だろうが!
あらゆる面で酷かろう!」

白「生まれて初めてのこんなんで困ってるんだから多目に見ろ」

シロ「Σだからふんぞり返るな!!」

挿音「だから静かにしろっつってんだろがよー」





魄哉「あ。此処ですか。

おや。白君 こんな時間に珍しい
何事です?」


白「寝られないからウロウロしてた。」

魄哉「Σえ。白君が寝られないって 天変地異の前触れ「皆同じ反応するな。」




魄哉「えー。
まあ 生き物ですからそんな日もあっても不思議ではありませんが」うーん。




千様「ちょっとなあにー?
夜中に騒ぐの非常識よー」大あくびっ

一同「Σ!!?」


魄哉「そうですね。
野郎ばっかの所に来るなら色々寝崩れてるのどうにかしてください 非常識ですよ。」








間。









蒼月「で、
夜食適度に食べさせて 枕ひんやりさせて
部屋に炭? 湿気取り?それ。」

魄哉「ですね。
空腹と湿気で寝苦しかったんでしょう

心地好い睡眠には 安心と満足が必要ですからね
もうすやっすやですよ。」ふう



千様「けど。あの白君が寝られないとはびっくりねえ

アタシめちゃ寝てたけど不快指数そんな高かったのかしら?」はて。

魄哉「あーそれは 今日、いえもう昨日ですか。
お仕事お休みでしたからね。
疲れなきゃそんな眠くもならないですよ」

小太郎「成る程なあ」わんっ


蒼月「てか犬は普通に夜更かしだよね?」

小太郎「そりゃ俺は人の生活に合わせてるだけで夜行性だし
昼間寝てるのは白の昼寝とはワケがちが・・」





一同(Σ絶対原因それだ!!)





千様「ちなみに良い子はねんねよーとめちゃ撫でくり回しといたわ」どやっ

小太郎「あー。 それは効いたのか効いてないのか微妙かなあ」うーん





挿音「ガキか。」

蒼月「ある意味ガキより手がかかるよねー


て、事で がきんちょ お疲れ様。」




シロ「ぐう。」すやー




魄哉「うちにはお子様がホント多いですねえ」苦笑。


蒼月「あれ?んじゃさっきのバカ殿の悲鳴もコレ関係?」

魄哉「さあ?

なんかワケ解らない事抜かして 御手洗い行けないとか喚いてたんでどついて来ましたが。」


千様「Σ殿いったい何歳児よ!?」







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