小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月17日

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粋「おっ飛距離伸びた
お前頑張るなー」

カイコぱたぱた



シロ「ほう。大したものだな
確か本来は飛べぬ生き物だろう」感心っ


粋「そうなんだよな
俺の生体エネルギーてのが栄養満点なのもあるらしいんだけどさ」カイコなでなで。



シロ(Σそれはある意味での寄生虫なのではっ!?)


粋「ま、可愛いから何でもいいんどけどよ。」

家康「ボディーガードにもなる。
あーうん。ある意味プロだね 」うんうん

粋「?」




家康「私なら無理だけどなあ
この子の感性よく解んないねえ」
うーん。

シロ「まあ。それっぽくないとは言え 虫に好かれるというのもこやつらしいと言えばらしいがな」

家康「ん?らしい?」



シロ「こやつほど虫取網の似合う奴はおらんと思う。イメージの話だがな」ふっ

家康「Σこれでもかと子供に子供認識されてる!!」


粋「いや お前らマジで何なんだよ
ケンカ売りに来たのかよ」むかっ



家康「あーその。可愛いペットと団欒してるところごめんね

ひょっとしてお前 昨日の知らない?」

粋「へ?昨日の?」

家康「あれ?本気で?
昨日の夜のあれ」

粋「ん?なんかあったっけ?」

シロ「見んと思ったがやはり爆睡しておったか。」うーん。



石燕「ヒント。 ここの畳を開けるとこんななってるっす。」畳よいしょっ

粋「Σうおおう!なんだこの穴!?」びくっ


家康「地獄まで通じてるみたいでしょ?」


粋「えー。いつの間にこんな

あ。泥棒とか?

穴ほって目的地までの道をこっそり作るとかって何かで見たような」


家康「うん。どこのルパ●かな?」

シロ「それだけの事をする奴なら ここがどれだけヤバイ家か調べておるとは思わんか?」

粋「Σう

え。んじゃ何があったんだよ」






家康「私も途中から記憶無いから良かったけどさー
何でも地獄とこの穴が繋がっちゃったらしいよ?」

粋「Σらしいよ?じゃねえよ!!何がどうしてそうなった!?」ひいいっ

家康「それはお前達の方が解るんじゃないの?
私人間だしー」

粋「いやいやいや!俺も半分人間だし!!つか何!?んな簡単に繋がんの!?」



魄哉「本来なら繋がる事事態有り得ないんですがねえ」うーん。

家康「あ。今日やっぱ休み取ったの?」

魄哉「そりゃ政務も大事ですが 何かの拍子にまーた開いたらこの国終わりますから」



粋「Σ俺そんな自体で爆睡!?」

シロ「うむ。普通に有り得んな」うん



粋「うわ
マジか

えっと、普通じゃ有り得ないって事は
普通でない何か

あ。ここにやったら濃い妖怪集まってるから陰の気がーとか言ってるアレとか?」

魄哉「いえいえ。それくらいでポンポン繋がっちゃうほど地獄のセキュリティも甘くないですって」

家康「あれ?行ったことあるの?」



魄哉「・・まあ、天国には行けないでしょうねえ。」遠い目。



シロ「何の話だ。」

粋「政治家は黒くねえとやってけねえって話だと思うけど

それよりなんで地獄?」

魄哉「おっと。忘れる所でした


まあ一言で言うと蒼月君です」


粋「へ?蒼月?

あー! そういや最近怪談しようとすると変なの呼び寄せたりとか ワケ解んねえ方向でパワーアップしてるけど

え?あいつ地獄呼び寄せたとか!?」


魄哉「んーまあ そんな感じですかねえ

ほら。元々 手先が器用な子じゃないですか?
それで 個体の特性として『魂を食らう』てのがあるじゃないですか」


粋「今ちらっとカイコ見たよな?
違うからな? こいつはあの性悪蛇みたいになぶらねえし食わねえし 漏れてるのちょっとすすってるだけだからな?」


魄哉(Σしっかり飼い主馬鹿になってらっしゃる!!)

石燕「ペット溺愛するのって ひょっとして血筋っすか?」



家康「まあまあまあ。
その。生体エネルギーが必要だって点は同じって事で」

粋「えー。なあ?なんか嫌だよな?」

シロ「いやそやつ喋れんだろが。
普通に話しかけるな」



魄哉「まあその。蒼月君は今生体エネルギーが足りなかったらしく
それに加えて少々不安定な時期でもあり
また、変な特技も身に付いた所という最悪のタイミングだった為 うっかり地獄と波長が合っちゃったと言うか」

粋「うっかりで繋がるもんじゃねえだろ」ドン引きっ


魄哉「元から餓鬼くらいならポンポン呼び出しちゃってましたからねえ」


シロ「ふむ。
昨日も言っておったが
その蒼月の不安定な時期とは何だ?
まさかあれで体調でも悪いのか?」


魄哉「いえ。
ぶっちゃけ脱皮です。」

シロ「Σまたか!?」

粋「Σ最近脱皮多くねえ!?」

魄哉「だから 物凄いエネルギー要るみたいなんですよねえ
あれ結構命懸けみたいですし」ふっ


家康「あれ?脱皮って成長してサイズ合わなくなってずるんって行くんだよね?

あいつの本体って 既にかなりの大蛇じゃない?
まだでかくなるの?」

魄哉「ですよねえ。ヨルムンガルドにでもなるつまりですかね」ふむ


粋「いやそれ自分の長さで世界中一周しちゃう蛇だろ」

シロ「そこまで行く前に この世が地獄に沈みそうだがな。」うーん。



魄哉「まあ大丈夫とは思いますがね

昨日も地獄の面々が怯えて退散しましたし」

粋「大丈夫じゃねえだろそれ
俺の寝てる間にどんな地獄絵図になってたんだよ」うへえ。



石燕「主に 寝てる所叩き起こされて不機嫌MAXのお宅のお兄さんっす。」

粋「Σ下手な地獄よりこっええええ!!」ひいいっ



家康「鬼より鬼だったよ
ぶっちゃけ そっちで意識飛びそうになったよ」ふっ

シロ「地獄よりこいつ一匹暴れさせた方が この世は早く終わるのではと思ったくらいだ。

そこら焼き尽くされてはかなわんので 必死こいて周囲氷でコーティングしておるのにほぼ無意味だわこちらの心は折れるわ あの阿呆脳ミソは起きとらんわで 言葉も通じずあれぞまさに鬼


粋「呑気に寝ててすんませんしたああ!!」ひいいっ




魄哉「大丈夫です。
脳ミソ叩き起こす為に錫杖フルスイングで頭どついて ブチギレシロ君の氷ラッシュでどうにか我にかえって貰いましたので」のほほん

粋「Σいやそれ兄貴生きてんの!?」


魄哉「大丈夫ですよ。君のお兄さんですよ?頑丈極まりありませんって」

粋「Σ何と無く納得したくねえ!!」



家康「いやーホント皆生きてて良かったねえ」





粋「えっと。

なんか色々釈然としないけど その原因の蒼月はよ?」


魄哉「あー それはその」

家康「言わば 悪気無しで大惨事招きかけたからねえ
さすがにキツかったのか 引きこもっちゃった」

粋「Σえ。マジで!?」

シロ「あやつにも心があったと言う事だな。」うむ。





ーーーーーーーーーー






粋「あいつの部屋?

うっわ。常に居間でゴロゴロしてんのに
本気でへこんでんだなあ」こそっ

魄哉「下手に声かけるのもどうかと思いまして

しかし、さすがに心配になって来ましたねえ」うーん。

家康「そーっと開けてみよっか?
そーっと ちょっとだけ。」



襖そーっと






蒼月「ねえねえ鏡子ちゃーん 聞こえてるんでしょ?
今俺さあ、不慮の事故で精神的に辛いってか凹んでるからさあ ちょっと慰めてほしいなー?とか
ほら悪気が無かっただけに

鏡子「一生一人で凹んでて下さい」どろんっ。



蒼月「あ。逃げられた ちぇ


Σぎゃっ冷たっ!ちょっ何すんのやめてよ冬眠しちゃうううう!!」

シロ「喧しいわ!! お前のせいで昨日何回命の危険を感じたと思っとるかああ!!」びゅごおおおおっ


家康「Σシロ落ち着いて!! 室内でブリザードは家が持たないっ!!」ひいいっ





魄哉「まあ。こういう子ですよね」生ゴミ見る目。

粋「あの。シロがそんなにピンチってつまり」


魄哉「白君が暴走モードでしたからねえ 彬羽君既に暑さでやられてましたし。

炎には氷しか無いと思ったのだと。」

粋「Σ爆睡しててほんとごめん!!」ひいいっ






千様「あら?何かと思ったら
ケンカ程ほどにねー」ひょこ

蒼月「Σ千ちゃんちょっと助けてよ!!」

千様「鏡子ちゃんから話聞いたから嫌よー。

にしても 今度みたいなのがまたあるとキッツイわよね


粋君 生体エネルギー余ってるならちょっと蒼月君のご飯に分けてあげられない?」

粋「Σ大食漢の蛇のちょっととか死亡フラグだろ!?」



カイコぱたぱたぱたぱたっ


千様「あら何カイコちゃん?
あ、粋君は自分のご飯だからダメって事?」


石燕「きっとその内良いことあるっすよ。」肩ぽん

粋「Σ哀れむな!!」






蒼月「えー。その人マッズイから嫌だな
気色悪いから出来たら女の子が良いし。」

粋「こら待て。不味いっていつ食った。」

蒼月「だって 普段から駄々もれなんだもんアンタ」



魄哉「はい。皆蒼月君から距離取りましょうねー」


蒼月「Σはああ!?何!いじめ!?」

魄哉「お黙んなさい 人を食うならせめて一声かけなさい!!」

蒼月「バレない程度なら良いだろ! なんだよめちゃ味薄っすい癖に「食レポどうも。そりゃ年寄りですから薄いでしょうよ」


蒼月「Σあ。しまった!!」






白「なんだ。蒼月今頃お仕置きか?」ひょこっ

シロ「あ、いや。
別件と言えば別件だ」

白「ふーん。いつも何かで怒られてるな

あ、粋。今日も午後からシゴキだってつつじが言ってたぞ」

粋「Σえ。また!?昨日も夕方から遅くまで「一人前になりたくないのか?」


粋「・・へーい」しぶしぶ





家康「Σあれっ ひょっとして 粋が昨日起きなかったの
ダブル師匠のシゴキでへっとへと!?」

シロ「の様だな。
生体エネルギー駄々漏れるレベルの生物がそこまで か
役者業とはいったい。」うーん。







魄哉「単に 白君のシゴキっぷりが容赦ないからだと思います」

蒼月「」御札ぐるっぐる巻きっ


家康「うん、お前もね。
てかそれ 妖怪にしたら地獄じゃないかな?」




白「?
なんか頭痛いな」たんこぶさすりっ

粋「あー

記憶ないんすね。兄上。」


白「ん?」





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