小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月5日

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【割烹 春一】




がららっ


粋「ちゃーす。
あー腹減っ


庵「ぎゃー!どいてどいてどいてどいてええええ!!!」ひいい


がしゃーん!!






ひな「ご無事ですかー?」


粋「な、なんとか」びくびくっ

シロ「すまん。
天ぷらの処理頼んだら 足元が滑ったらしく」


白「俺らじゃ無かったら偉いことだぞ。」炎ガードぼぼぼっ


朱禅「うわこっえー

誰もケガねえか?」わたわたっ

粋「大丈夫じゃね?
一瞬で油沸騰して消えたっぽいし」

シロ「Σいつもより火力強くないか!?」



彬羽「手前は常に臨戦体制か」

白「この店入る時は常に臨戦体制だ

あ。のれんがちょっと焦げたかも

朱禅「Σむしろちょっとしか残ってねえええ!」ひいいっ




ひな「やっぱあれなんでしょうか?
お宅の一族特有の 個人で違う特殊能力」

シロ「うーむ。
あやつにのみ発動する貧乏神

そんな物がホントにあるのだろうか?」うーん。





粋「Σはっ
つまり 兄貴から離れてれば安全!?」はっ

白「さらっと見捨てるな」



庵「だああごめんって!!
わざとじゃないのに毎度なんで!?」

朱禅「暑さで疲れもあんじゃねえ?
重いのはいいから ちょい茶でも入れといてくれよ」



彬羽「しかし 油か
あんなんだが危険物には充分に気を付けてるはずなんだがな」悩。


白「?
そんなの?」

彬羽「いや。なんでも無い
手前は常に気が抜けてる事だし 確かに入店時くらい気を張っておいた方が良いかも





庵「Σぎゃーー!さっきの油のしぶきがっ!」

つるーん!



あっつあつのお茶ばっしゃあ


粋「Σ兄貴いいいいいい!!」ひいいっ






間。








ひな「はーいはいはい。怖くないですよー」ちっちっちっ


シロ「いかん。毛を逆立てて威嚇しておる」

粋「見事に不意打ちだったかんなあ」





庵「ホント申し訳ない」どんより。

朱禅「うん。 わざとじゃねえの知ってるからな?
ちょい休憩していいぞ?」冷や汗っ




ひな「見事に手負いの野生動物ですねえ
火傷してないか心配なんですが」

粋「兄貴熱耐性あるし多分大丈夫だろ

つーか、食いもん屋のカウンターに土足で登ってんのマジでごめん」

ひな「大丈夫です。
ちょっと大きめの猫が尻尾踏まれてパニックになって威嚇してるくらいの感覚ですから」


一同(Σ言われてみればそれっぽい!!)




シロ「気持ちは解るが こればっかりは事故と言うか運命と言うか
毎度被害被っておるとはいえどうにかならんかあの動物は」うーん。

庵「ホントになんで毎度毎度毎度毎度」どよーん。


彬羽「そう言えば

かなりマイナーな説なんだが」

庵「へ?何の話?」どよーん




彬羽「貧乏神と福の神は表裏一体とかなんとか

庵「Σ私貧乏神とか言われてんの!?」がーん!


粋「Σ落ち着けカラス!! 色々悪化する!!」ひいいっ





ひな「あのー。今の怒鳴り声で更に白さんが悪化を
威嚇してます威嚇してます」

粋「Σ兄貴どうどうどうどう!
誰も攻撃しねえからほら Σうっぎゃああああ!!」



朱禅「ブチギレてる動物に近寄る時は 平常心で静かにした方がいいぞ マジで。」

シロ「この上なく喧しく狼狽えてたらそれはな。」うむ




庵(Σこの肉食動物の補食シーンばりの私のせいか!?)ひいいっ




ひな「で、貧乏神がどうしたんです?」ひそっ


彬羽「ああそれだ。

かなりマイナーな説だが
良い運ってのはある程度数と言うか量と言うかが決まっているって話だ

貧乏神によって酷い目に逢うことで その分後々良い運勢が拓ける というような話があったな。本当かは知らんが」


朱禅「え?じゃ
こいつの立場上 良い運勢って溜め込んでた方が良くね?」




白「立場上?」すっきり

彬羽「弟どつき回して気が済んだか」引。



白「動いたら落ち着いた

んで、立場って?」はて。


朱禅「自覚ないんですかい総大将」



ひな「妖怪の世界って強さこそ正義なので 不意打ちされる事考えると運の良さは溜めてて良いかと思いますよ?」

白「成る程

でも運ってそんな風に溜めとけるもんなのか?」





彬羽「確かに説はあるがそもそも運勢に形や数 待て、数?形量の無いものに数はおかしい
そもそも何と考えるかによって変わってくる
気学として考えるなら運勢とは流れる物でありある意味存在は大気と同じ





シロ「思考の深みにハマってしまったな」

ひな「こうなると周りの声聞こえないんですよね」


粋「IQ高い奴って端から見るとこええよな」ぼろろっ




白「つまり
酷い目にあっても後々役に立つ保証は無いんだな」

ひな「えーでも。ひょっとしたらそうかも?って考えたら気が楽に「ならない。」きっぱり




ひな「ワガママですね

お守りあげますから後は御自分でどうにかして下さい!
仮にも神様の眷属でしょう!」くわっ

白「Σ!??」びくっ


朱禅「Σいや それは無茶苦茶ってもん「誰も悪くないんだからしょうがないでしょう!!」




シロ「その何だ
この店で ひなに勝てるのはおらんのでな。

庵もわざとではない事だ 許してやれ」

白「別に怒ってないけどな
八つ当たりしたし」すっきり。

粋「あーはいはい。 そりゃそうでしょうよ」けっ




庵「えーと。

とりあえず距離をとれば?」おろおろっ

白「それはそれで包丁とかすっぽ抜けて飛んできそうだしもういい。」きっぱり



朱禅「悪いけど常に気合い入れとく方向で頼むわ」


白「それしか無いなら仕方無い
その内凄い良いことあると思っとく」

ひな「そうですよ 悪い事ばっかり続くもんでもないですし

はい。このお守りよく聞くって有名ですよー。」




シロ「安産祈願と書いておるが。」

白「何を生めば良いんだ」むう

ひな「幸運を生み出せって事じゃないんですか?」にこにこ



朱禅・庵・シロ(Σ絶対適当だ!!)




白「??

そう言う物なのか?」

粋「いや。騙されてっから。」


彬羽「ん?手前なんでそんなもん持ってんだ」

シロ「ようやくこっちの世界に帰ってきたか
説明が面倒くさい 後で朱禅にでも聞け」

朱禅「おい。」





白「後から幸運か
忘れそうだな」ふむ。


庵「いや。まっったく信憑性無いと思うけどねそれ。
私が言うのも何だけど」


白「何か1ついい事あったら そうだったて事にしとこう
ホントが解らないんだし


ん?」

シロ「ん?どうした」





白「小銭落ちてた。」拾いっ


一同「Σ幸運しょっぼっ!!」






白「俺の幸運安くないか?」むう

粋「えっと


タダじゃないだけマシ かな? うん。」






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