小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月29日

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飛天「いやー。そのう炎じゃ無くて良かったなー」あっはっは。


魄哉「笑い事じゃありませんって」むすっ





襖がらっ


皐月「やほー。お邪魔したで

なんや はっちゃんくたばりかけたって?
生きとる?」

魄哉「色々とおかしくありませんか?」



蒼月「この子いつもじゃん
皐月ちゃんやほー お久しぶり」

皐月「この前春一で出くわしたやろ

なんや、はっちゃんの胃袋破壊したんやっぱアンタか。」

蒼月「Σやっぱて何!?濡れ衣濡れ衣!
俺じゃないよ!!」




家康「日頃の行いだねー」苦笑



皐月「蒼月ちゃうなら 原因アンタか?」

家康「Σどういう意味!?」



シロ「日頃の行いだろうな」うむ。


皐月「えー。なんや?
そんなら結局仕事のし過ぎかいな」むう

魄哉「え。ええまあ そんな所です」ちらっ

シロ「うむ。政務はハードだからな」ちらっ

家康「あっはっは 耳が痛いねー」ちらっ



皐月(なんで皆して天井チラ見すんねん)

粋「気にすんな。
あんま刺激すると 胃の穴拡がりかねねえかんな?」




飛天「つーかよ。

家で畑耕してたら彬羽の奴が血相変えて来るわ
ラチられて来てみりゃ コイツは血まみれでダイイングメッセージ書いてるわで何かと思ったよ」深いため息。

皐月「あれ?胃に穴開いたたんやなく 誰かにぶっ刺されたん?」



家康「こちらがそのダイイングメッセージです。」

ぴらりっ


皐月「『週末までに治水工事の見積り 〆切厳禁』

吐血しながら何メモっとんねん。」

魄哉「それ遅れると工事が遅れて台風の時期までに間に合わずまた田畑が水浸しになって農民の方々が生活に困

蒼月「はい。バカラスパス。」

彬羽「やっとくから寝てろ。」きっぱり





飛天「潰瘍で吐血ってめちゃキツイはずなんだけどな。
すっげえなあ」うわあ


白「そうなのか?」

飛天「あれ?お前今日仕事は?」



白「忌引き?」

粋「兄上、それは命ある内は使っちゃダメっす。」

皐月「うん。それで誰がくたばったんかと焦って来たんや」うんうん



白「身内になんかあったら使えって教えられてたんだけどな」はて。

粋「まあ 昨日吐血モロひっかぶってたし気持ちは解らないでも

シロ「どんな会話だ。」



皐月「ま、生きとって良かったなあ」

魄哉「あはは 胃潰瘍くらいでくたばる程デリケートじゃないですよ」




飛天「いや。胃袋だけでなく食道から胃も腸も一気に爛れてると思われんだけど

どんなストレス抱えたらそこまでげちょげちょになんのお前」

魄哉「Σき、企業秘密ですっ!!」ひいいっ



一同(政治家なのにストレス耐性ホント無いんだなあ)うわあ。

家康「なんだかんだで徳川で『天海サマ』に逆らえる奴が居ないからねえ

激務だけど実は好き勝手やってんだよ」苦笑。





粋「で?さっき言ってたそのう炎?ての何?
聞いた事ねえんだけど」

飛天「解説パス。」


彬羽「お前な

あー 鳥類にはいわゆる歯が無い。
嘴はあるが、大きい物を砕く程度しか出来ねえから
胃の前に 喉の奥の『そのう』って器官に送られる。」

粋「ふむふむ」

白「鶏の口の下の赤いのか?」

彬羽「ヒヨコはどうすんだそれ」

白「Σあ。」



彬羽「そして、そのそのうの中で飲み込んだ餌は細かく砕かれ改めて胃に送られるんだが

たまに食った物が 鳥に適した物で無かったり、古かったりするとだ
そのうに残り、炎症を起こしたり問題を起こす

これがそのう炎だ。」

粋「へー。 鳥って大変だな」ほうほう





白「あるのか?」じーっ

魄哉「あの、今人型ですのであるわけないですからね?」きっぱり



千様「で、そのそのう炎って大変なの?
なんか胃潰瘍とかのがマシってノリだったけど」

飛天「そりゃ もの食べられなくなるし、鳥ってのは一度に量食えないからなったら死亡フラグだな。」うん

蒼月「Σげ、そんだけで!?」



シロ「ちなみにその場合の治療法は?」




飛天「口にぶっとい管ねじ込んで薬液大量注入してひたすら洗浄。
多少溺れるけど治るなら我慢我慢」真顔。


鏡子「あの、魄哉さんが聞いてるだけで吐血しそうになってるんですが。」






ぽいっ




ぱたん。






挿音「撤収完了。」天井もどりっ



飛天『Σなんで!?ええええ!?
ちょっとなんで俺放り出されたちょっと!!』

どんどんどん!




千様「一瞬でつっかえ棒まできっちりの辺りさすがね」

シロ(胃潰瘍爆発させたの気にしとるな)うーん。








皐月「なんとなく察したわ
生きてて何よりやなあ


あ。堅焼きせんべい食べる?」お土産っ


蒼月「Σ皐月ちゃん!胃潰瘍が何か解ってる!?」ひいいっ



皐月「いやこれほんま旨いんやで

最近ハマっとるねん」ばりんぼりん


粋「堅焼きは丸噛りするもんじゃなくね?」

シロ「普通歯が持たんよな」うむ




白「ん? 病人には甘いもんだろ?」

三色団子山盛りっ


小太郎「Σお前もか!!」ぎゃいいんっ







ぽいぽいっ



ぱたん。






皐月「・・なんで私らまで閉め出されたん?」

白「さあ?」はて。

飛天「よう。お仲間」ヤケクソッ








鏡子「あの。お医者の出来る飛天さんは居て頂いた方が良いのでは?」


彬羽「いや。問題ない
後は本人が食えそうな時に消化の良いもの少しずつでいけるだろ

半日くらいは断食要りそうだがな」


シロ「成る程 動物絡みならお前も知識あるのであったな。」ふむふむ

千様「ま、これを機会にしっかり休んどきなさい

アンタ普段働き過ぎだし」

家康「そうそう。仕事は彬羽と蒼月に任せてさ

じゃないと
片付けたばかりの書類が真っ赤で読めなく
魄哉「よし。寝ます」即答。


一同「Σさすがか!!」







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石燕「おんや
皆で廊下で宴会っすか?」

飛天「部屋入れて貰えないんだもんよ

Σう。このせんべいかたっ!」

一二三「お団子お団子ー!」わーい

白「団子の何がいけないんだろうな?」うーん。

皐月「ホンマになあ。
お、一二三ちゃんもそのせんべい丸かじりいけるやん
私らなんも悪無いやんかー」むう



石燕(山童 めち頑丈っすからねえ。)



飛天「お前なんで食えるの?

いって。歯折れそう」口おさえっ

石燕「Σうお、飛天さん負けてんすか!?」









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