小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月21日

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江戸城



九尾「ふんふーん。 満腹じゃあ」ごきげんっ


小太郎「うん。見事な食いっぷりだったよなあ」おえ。


九尾「なんじゃ犬ころ
同じ犬科じゃろが 生肉くらいで気持ち悪くなるでない 情けないのう」

小太郎「Σ小躍りしてる餓鬼を頭からボリボリごりごり踊り食いとか俺やらないもん!!
てか狼だってば!」ぎゃいいんっ

九尾「狼ならこれくらいたしなめ
もはや飼い犬と変わらんのう」ぷーくすくす




小太郎(この狐やだ。
前に俺も食べられかけたし)ため息。



九尾「お前の飼い主がてっとり早く片付けろと頼むから わざわざ来てやったんじゃ
ありがたく思うがよい 飼い犬」ほほほっ

小太郎「・・うん。
食べちゃいけないのまで食べないように 俺も監視に駆り出されたんだけどな」どんよりてくてく。



九尾「文句言うな
見られてもバレんよう可愛い子狐に化けとるじゃろ?
むしろ こんな美狐と歩けるのを光栄に思「あーうん。
だから更に怖かったんだぞ」わおんっ



九尾「文句の多い犬じゃ
これだから家畜は」やれやれ


小太郎「毎日肉や魚捌いてる横ででめしーめしー!て催促してるお前が言うのかそれ」

九尾「だってくれるんじゃもん。」きっぱり



小太郎(この狐ほんと疲れるっ!) 頭かかえっ


九尾「蜂でもとまったか?

しかし、なんじゃのう
これだけ派手にかつ整えられた庭じゃと言うのに
餓鬼がウロウロしとる辺り 人間は変わっとらんのう」ふっ

小太郎「あ。そっか
お前外国で色んな国潰っ見てきたんだっけ」



九尾「ぶっちゃけさほど滅ぼしとらん

飯旨いし居心地良いから住み着いてたら 勝手におごり高ぶって破滅した上 わちおったんで妖怪のせいじゃー的な」遠い目。


小太郎「Σ昔を懐かしむ目で爆弾発言するなよ!!」ひいいっ



九尾「人などそんなもんじゃ

そんな業の塊が ほれあそこにも。」ちょいちょい



小太郎「へ?」



九尾「あれは ここの忍ではないのう
気配が違うわ」

小太郎「Σぎゃいいん!江戸城内に侵入者!?「喧しわ!!
騒ぎを起こしたら 飯が貰えん!ただの飼い犬と狐のふりをするぞっ」








忍A「あ。犬と狐」指差し

忍B「幕府の奴等城の中に動物園でも作ってんのか」

忍C「放し飼いにするか?普通
野良犬と狐が入り込んでんじゃねえ?」じーっ




小太郎(く、首輪つけときゃ良かった)ひそっ

九尾(野良犬と野生の狐が一緒におるわけなかろう
こいつら阿呆かのう)ひそひそ



忍A「干し肉食う?」 ちらっ


九尾「Σ!!」ぴくっ!

小太郎(Σさっきたらふく食べた所なのに!?)



忍C「仕事中!」

忍B「遊ぶなら帰ってから自分の犬と遊べ!」干し肉取り上げっ


九尾「ちっ!」



忍BC「ん?」



小太郎(こいつもうホント嫌だああ!!)ひいいっ




忍B「舌打ちが聞こえたような
狐が鳴いたのか?

だいたい 敵の陣地でそんなもの食わせて着いて来られたらどうする」

忍A「あー。エサダメか」納得。

忍C「むしろ構うな

ほれ、あっち行ってろケダモノ共」しっしっ



九尾(けだもの?)ぴく



忍B「ほれ しっしっ向こう行け
痛い目見るぞ」


小太郎(九尾がキレなきゃいいけどなあ)ハラハラ




忍B「ちっ 動かねえな


そーれ とってこーい!!」 棒ぶん投げっ!

小太郎「わおおおおーん!!!」だだっ!




九尾「Σこら犬!!阿呆かおのれはっ!」





忍Bトリオ「Σえ」

九尾「Σあ」






小太郎「Σはっ!しまった

あああ!逃げろ不審者あああ!!」ぎゃいいいんっ






九尾「バレたからには 喋れんようにするしかないのう」巨大化っ








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蒼月「で、
ワンコロがヘマしたから俺が駆り出されたと。」じと目。


魄哉「すみませんねえ。
記憶飛ばすか揃って幻覚見たかに記憶改竄お願いします」


蒼月「前も言ったけど催眠って加減むずいよ?
頭ぶっ飛んでも責任取らないからね」


魄哉「なんでうちの庭先に居たのか聞き出せれば多少壊れて構いません」

蒼月「なんでアンタ天海モードだとそんななの。」引。



挿音「よく食わねーで捕まえて来たな

んで、居たのはこの二人だけで間違いねえんだな?」


小太郎「お、おう!」わんっ

九尾「うむ。
二匹じゃったのう」








九尾・小太郎(だってあいつ捕まえたら帰りを待ってる犬がご飯貰えない!!)




挿音「ほー。

(お庭番衆にバレてねえワケねえだろ)」

魄哉「ま、穏便に済ませたので構いませんがね」小声。





蒼月(Σあれ!? なら徳川の忍の奴等に九尾ちゃん見られてるんじゃ!!)


白「今更今更。」すたすた



魄哉「あ。白君

すみませんねー
井戸のつるべ落しとお話つきました?」


白「人の上に落ちるのはやめるって

けど 習性だからたまに脅かすくらいは許せって話だ」





挿音「城なんて元から怪奇現象のテーマパークなんだよなあ」キセルすぱー

魄哉「人が多いとモノノケも寄ってくるものですからねえ」


蒼月「Σ呪われてるだろそれ!」




九尾「あれ?これ わちら初めから正体出しててよくなかったかの?」

小太郎「うーん。
さすがにコソコソしてないとまずい と思う?」



魄哉「じゃ 次なんですが
深夜に井戸を覗きこむと何やら異世界らしき
白「この城 ひょっとして魔界とかと繋がってないか?」






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