小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月19日

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彬羽「ふむ。荒れるなこれは」

一二三「遠くで雷ゴロゴロいってるだ」うへえ

家康「念のため雨戸閉めとこ」雨戸がたごと





魄哉「江戸城出るの控えた方が良さげですかねえ」ふむ。

蒼月「どしゃぶりになると思うよ

なんか皮膚ムズムズするし」


一同(Σ湿度で脱皮しかけてる!!)



彬羽「やめた方がいいな。
最近雨の日は面倒なようだし」

魄哉「面倒?」



白「なんかあるのか?」はて

彬羽「Σ手前は把握してろっていつも言ってるだろが総大将!!」


蒼月「あ。妖怪絡みなんだね」納得。




千様「雨の日の妖怪?
唐笠小僧かしら?」



彬羽「『うぶめ 』だ。」

魄哉「Σうわ それは対応に困りますね」


白(誰だっけ。)はて




魄哉「最近という事は

お気の毒ですねえ」ため息。


千様「ねえ、そのうぶめって何?」


彬羽「うぶめは元は人間なんだが

いわゆる出産に耐えられなかった妊婦が子供と共に妖怪になってしまったパターンだ

そして生きてる奴に絡んでくるんだが 経歴が経歴だけに無下にも出来んだろ?」

千様「成る程。それに冷たくするのはねー」ふむふむ




彬羽「なお。外見は血まみれでざんばら髪
どしゃ降りの中声をかけて来る。
そして その容姿で泣きわめく子供を抱いている為大概の奴は逃げ出すのが当たり前と来た。

その辺把握してたら無視するのもはばかられるだろ」眉間に皺っ


魄哉「彬羽君 確実に遭遇しましたよね?」



白・千様(無視しきれなかったのか)納得。




千様「で、声かけて来て何かあるの?

この子を見てーとか?」




魄哉「殿。これくらいでビビらないで下さい」

家康「聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない」隅っこでがくぶるっ




彬羽「この子をあやしてくれと子供を渡して来るが
その赤ん坊かどんどん重くなり しかし赤ん坊なので放り出す事も出来ないという最早何がしたいのか解らん妖怪だ。」

蒼月「Σ遭遇したのお前じゃなきゃ無理ゲーだろ!!」


彬羽「正直腕がもげるかと思った。」真顔。

一二三「もげそうでも落とさなかったんだなっ」おおおっ



白「バカラスでそんななら 地面めり込んでるんじゃないのか?」

彬羽「川沿いで地盤緩いからかなりヤバかったな」ふっ

家康「Σどこのバトル漫画!?」



千様「それ 人間が遭遇したら耐えられないんじゃないかしら?」うーん。

蒼月「つーか マジで何がしたいの その妖怪」

魄哉「おそらく 何があっても我が子を落とさない何かがある
そういう安心感を子供と自分に与えたかったとかそんなんですかねえ」




白「あ。じゃ 今出かけてる粋まずいな

腕が取れるかも」ふむ

一同「Σ居ないと思ったら!!」ひいいっ




魄哉「あの子只でさえそういうの好かれやすいのにっ!!」

家康「あいつの性格考えたら 赤ん坊とか死んでも離さないよ!?
腕ちぎれちゃうー!」ひいいっ







トントントン。



家康「Σ!?」びくううっ

千様「雨戸の向こう誰か居る!!」




魄哉「あのー どちら様ですか?」


粋『俺だよ! なんで雨戸閉めてんだよ』雨戸どんどん!


千様「無事だったのね」ほっ




粋『つーかよ。あの、カラス 血塗れの妻子とか居たりする?』声ふるえっ


彬羽「Σ待てこら そこ開けるな!!」





粋『なんかその
なんか赤ん坊連れた血みどろの姉ちゃんが パパ探してるって

つかそもそもこれ生きて「Σ誰がパパだ絶対開けるな!!入れるな!!」つっかえ棒っ



魄哉「成る程。
どれだけ重くても子供落とさないようなパパ探してたと」

千様「子供が重くなるのは 子連れ行けそうなパパ探しの試験だったのね」ドン引き

蒼月「すんげー押し掛け女房だね」うわあ




粋『兄貴いいい!頼むからここ開けて中入れちょヤバイってこれぎゃあああ!!』


白「ヒスられたな。」南無。






一二三「えっと

彬羽さんならええパパになれると思うだ!」ぐっ

彬羽「Σなる気ねえ!!」








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