小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月17日

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【妖怪温泉 従業員休憩室】



がららっ

粋「入るぞー。今日の見廻り終わりっ」


魄哉「おや 今日もご苦労様です」

がっちゃがちゃ


粋「Σおまっ何持って ぎやああ生首いいいいー!!」ひいいっ


魄哉「配膳からくりのメンテ中です」 生首。

粋「Σ怖いわ!!」


魄哉「定期的に中の掃除しないと歯車とまっちゃうんですよね」息ふー。

粋「そこは理解できるけど絵面的になんかこう どうにかなんねえ?」



白「トーテムポール。」

からくり生首頭上乗せっ


粋「Σ頭で遊ぶな!!」



白「ち。うけなかったか。」すたすた

魄哉「トーテムポールとか誰に教わってんですかねえ」


粋「え。てか兄貴何でいんの?俺警備サボってねえけど」


魄哉「あの子 ここお気にいりですからねえ

僕も知らない間にVIP会員なってましたよ
うち大概高いんで言ってくれれば良かったのに」

粋「Σ稼いでんなあ畜生!!」


魄哉「・・君も頑張って売れっ子になりましょうね


て、あれ?白君帰ったみたいですね」


粋「Σわざわざ裏まで一発芸しに来たのかよ!」


魄哉「芸人としての意地では

Σあ。ちょ まだ掃除中で



ぱち。


粋「Σ生首開眼っ!!」ひいいっ




からくり「カタカタカタカタカタカタカタ・・」

魄哉「あーはいはい。それはちゃんと取っておきますので御安心を

大丈夫ですか?」

粋「こ、腰抜けたっ」へたりっ




からくり「カタッ カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ コカカカカッ」

粋「Σ何言ってるか解らねえし怖い怖い怖い!!

うおお!生首のまんま転がってくるな!!アップ嫌だあああああ!!」ぎゃあああっ




魄哉「あーもう 知ってる人見るとはしゃいじゃうんですよね この子。

はいはい。歯車落ちちゃうのでダメですよー」


粋(こんなん作る魄哉が何より怖えよっ)びくびくっ



からくり「カタカタッ」

カチッ。




魄哉「おや 自分で頭部セット出来るようになってんですね
ほらちょっと粋君見てくださいっ!」うきうきっ


粋「こんなんむしろ夢に見るっての!!」




からくり「カタッ カタカタ」

魄哉「ん?どうしました?」


からくり「カタタッ」すっ

魄哉「これは『異動願』?」


粋「Σえ。カラクリ賢っ」




ラクリ「カタッ」くるっ

粋「Σ!」びくっ




ラクリ「カタタタタッカタカタカタカタカタカタカタ」

魄哉「『先日はどうも。

ネジは結局ネジ穴から修復するに至りました』
だそうです。」

粋「Σお前この前のコマか!!」


ラクリ「カタタタタッ」


魄哉「あー。この子達似てるんで慣れないと見分けつかないですよね」

粋「むしろ見分けつく方がおかしくね?」


魄哉「時に まだ腰抜けて

Σはっ!ひょっとして漏らし「Σ漏らしてねえええ!!」


からくり「カタタタッ」







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魄哉「はい。という事で
僕がお仕事で帰れない日に 家のあれこれをやってくれる コマちゃんです。

よろしくお願いしますね」


コマ「カタカタッ」ぺこりっ


小太郎「Σ家康ううう!!」

家康「」白目っ

シロ「恐怖のあまり離脱したな」うむ。



千様「あのー。この子意思疏通は?」

魄哉「こちらの言葉は全て理解してますよ。

こら殿。 コマが可哀相でしょう 失礼な!」踏んづけっ

家康「Σぐはっ!! 私のが可哀相じゃない!?」




石燕「へー。コマさんっすか。
よろしくお願いしますっす」にこにこ

一二三「石燕さんさすがだべ」おおっ

彬羽「そりゃこいつは体内に幽霊飼ってるからな
今更だろ」

石燕(与一)「飼われた覚え無いわ。」どろんっ



鏡子「あ。私多分通訳出来ますよ
会話が必要なら言ってください」

蒼月「おっ鏡子ちゃんグローバル」


挿音「ん?鏡子が通訳出来るっ事は
言葉話してんじゃなく 思念飛ばしてんじゃね? 」

魄哉「? さあ。」

挿音「なんで造ったもんが理解してねえんだよ。」



白「そっか。
コマ うちのお手伝いさんか」ほうほう

コマ「カタカタッ」




蒼月「あー。はいはい
そういう事か」

千様「察したわ。 種族選ばない天然タラシねえ」ふっ





白「ほらほら トーテムポール。」

コマの生首っ



彬羽「気軽に頭部を外すな。」

粋「兄貴 それ気に入ってんの?」




家康「あのーコマちゃん アレで幸せなの?」

魄哉「いいんじゃないですか?
本人も楽しんでますよ?」にこにこ

家康「Σどんな感性!?」





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