小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月10日

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家康「雨の日眠いねえ。」あくびっ

千様「ねー。 目が覚めないわよねえ」ごーろごろ


挿音「お前ら365日そんなんだろ」



千様「えー。
ほら 今日はあいつもうたた寝してるわよ?」指差しっ


蒼月「ジジイ 起きなよ
この天気じゃ日向ぼっこになんないよー」

魄哉「すやー。」

小太郎「座ったまんま熟睡してるなあ」わおんっ




挿音「激務で疲れ溜まってるのと一緒にすんな」

千様「Σぎゃ! ちょっと踏まないでよっ!」 きいいっ



家康(平和だなあ。)うんうん

挿音「あ?」

家康「すんません。一応上司なんでガン付けやめて悲しい」




蒼月「あー。ダメだ起きない
ほっとこ」

小太郎「濡れないようにスダレ下ろしとこ」するする
蒼月「ワンコロ 肉球で器用だよね」



粋「雨かー
休みで良かったなあ。だりーし」苦笑

蒼月「あれ?今週忙しいって言ってなかった?」

粋「いやそれが
昨日 稽古中に兄貴が足つるっといって奈落に落っこちてよ」

※奈落・・舞台の地下に設置されている穴。せり上がる仕掛け等を隠して置くもの



千様「Σえ?ケガ!?」




粋「いんや。
奈落が大破した。」ふっ

蒼月「マジでどういう事?」




家康「あの子重量ないよね?
むしろ見た目より軽いよ」

小太郎「家康 なんで知ってるんだ?」

家康「その辺でゴロゴロしてたら 普通に踏んでくもん。」きっぱり

挿音「だからゴロゴロすんなっつってんだろ」

千様「Σえ!?そう言う意味!?」




粋「俺もなんであんな大惨事かわかんねーけど
まあ、兄貴だしなんでもアリだろ」

小太郎「あーうん、 予想の斜め上行くと思えだったな」





白「暇。」ひょこっ


粋「て事で 急遽休みになって暇もて余してっから
気を付けねえと何が起きるかわかんねーぞー」あっはっは。


家康「お前も大変だね。」







襖がらっ



シロ「ん?なんだ皆揃って

いや違うか バイトの彬羽と石燕がおらんな」




白「石燕の部屋 キノコ生えてないかな」すたすた。

小太郎「Σうっおう!傍迷惑な暇潰し思いついちゃった!!」 ぎゃいいんっ


シロ「は? キノコ?」

千様「あー

そう言えば キノコは湿気と風通しが悪いと生えるから石燕さんの部屋危険って 彬羽君に教えられてたわねー 」

蒼月「あのバカラス何教えてんの?」

千様「椎茸は何もない所からいきなり生えるのかって疑問に答えてたのよー」

挿音「ああ。俺が中庭で椎茸栽培始めたからか。」キセルすぱー



シロ「石燕 すまん。」がくり

粋「いや。いいんじゃね?

実際例閉じこもって絵ばっか描いてるし
布団万年床だし椎茸くらいマジで生えてるかも

挿音「んなポンポン生えるもんわさわざわざ栽培するか」

家康「そうそう。生えてるとしたら もっとこう

・・人語を操りそうなキノコ とか?」




千様「強制的に換気した方がいいわね」

シロ「だね。あの人だし 新しい妖怪誕生しそう」うん。








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石燕(与一)「本来なら 晴れた日に換気の方が良いのだがな。」


畳ひっくり返しっ


白「キノコ無かったぞ」むう。




粋「Σめちゃめちゃ徹底されてる!!」ひいいっ



石燕(与一)「前々から私も思って居たのだ
湿気と暗がりで どっちが化け物か解らん」ため息。

白「石燕が散らかしてた方が仕事しやすいってゴネるから 与一が出てきて黙らせたんだぞ」


蒼月「あー。成る程」

千様「最近どっちが体の持ち主なのか解らなくなってきたわよねー」



石燕(与一)「全くホコリもとんでも無かったぞ
おい、聞いているのか 石燕。」


粋「うわ 逃げようの無い説教。」

家康「頭固い体育会系とゆるーいインドア派で同居じゃお互いストレス半端なさそうだよねえ」



石燕(与一)「全くだ

こちらの紙の山も置いてあるだけで見もせんのに 何故に後生大事に」ぶつくさ よっこいしょ


千様「Σえ。勝手に捨てちゃうの!?」

石燕(与一)「これこそキノコ生えるわ
いらん物はこの際徹底的に廃棄

Σう!?」


白「う?」



石燕(与一)「んなっ!腕が動かなっ
石燕こらゴネるな!!
おのれ 不意打ち以外で支配権奪えると思うなっ!!」くわっ!


家康「Σおお!石燕ちゃんの反撃がっ!!」おおおっ

蒼月「端から見たら 一人で何やってんのコイツだけどね。」しれっ



石燕(与一)「だああ! おのれっ負けてたまるか!こっちは数々の戦場経験しとるのだ!!

モヤシの代名詞なんぞに負けてたまるかあああ!!」歯食いしばりっ





粋「精神的腕相撲か これ?」うーん。

挿音「ノリ的にはそんなもんじゃね?」キセルすぱー



白「あれ?
ゴミ捨てるか捨てないかって話だよなこれ?」

千様「そう考えると何してんのかしらね」






ゴッ。





一同「Σ机に頭突きーっ!?」ひいいっ



石燕「ゴミじゃ無いっす!!」くわっ


白「石燕の勝ち。」ほう


シロ「解ったから落ち着け! おい流血しておるぞ!!」

石燕「コレは今後ネタに詰まった時とかに使えるかもしれな

あ。」くらっ ばたーん!



挿音「あーこりゃ 強く打ち付け過ぎたな」

蒼月「意外と根性あるよね」




むくっ



粋「あ。起きた」



石燕(与一)「嘘付け!意識はある程度共有しておるのだぞ!
全く触っておらんし存在すら覚えとらんだろが!!
そういういつか使うかも。で溜め込むと いらん包装や箱を溜め込むオカンの如く家が散らかる元になるのだ!!」


粋「お前の母ちゃん 溜め込む系だったのかよ」

与一「Σしまった!」はっ



千様「あー だから尚更片付けたいのね。」納得。

蒼月「理由が所帯染みてるなあ」





白「けど、人のもの勝手に捨てちゃ駄目だからな」

ごすっ


石燕「Σあだあっ!!」


粋「Σあ。すげえ
叩くと入れ替わるのかこれ!」おおっ

白「面白いな」うん。



石燕「白さんナイスっす。
けど脳ミソ出そうになるんでもちょい優しく」ずきずき

シロ「頑丈だなお前」






挿音「要るもんならちゃんと整理しとけ
そうすりゃ こんな争い起きねーんだよ」キセル構えっ

石燕「Σぎゃー!ストップストップ!!

キセル退けちょ!燃やすのは無しでええええ!!」



挿音「整理整頓。約束できねえんなら コレ下向けちまうぞ?」



一同(躾慣れ。さすがっすアニキ )




挿音「量が多くて追っつかねえなら棚くれえ作ってやるからよ」

石燕「・・はーい、お願いするっす。

あー 頭いたっ」よろよろがさがさ






ーーーーーーーーー



魄哉「あれ?寝てましたかねえ

おや。 良い天気



石燕さん?何してるんですか?」



石燕「ちょっと日向ぼっこを
お隣失礼してるっす。」憮然っ


魄哉「へ?珍しい」きょとん


石燕「健康的にしてないと喧嘩になるっすからねえ」ため息。


魄哉「へ?? 誰とですか?」







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