小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月22日

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白「猫の日だな」

石燕「あの、なぜあっしに言うんすか?」




白「2月22日で猫の日だから 今日の演目も猫にちなんだ物なんだ」

石燕「ああ。御役者ってその辺マメっすよね」


白「で、ここにうっかり持って帰った小道具その他がある」どちゃ

石燕「また着替え忘れてフル装備で帰って来たんすね」




白「で、どうせだから この番傘に猫の柄描いてくれ」真顔。

石燕「Σちょい待ち!番傘どうやって持って帰って来「うっかり。」

石燕「いやいやいや!思いっきしかさばるでしょ!!」



小太郎「びっくりしたよな」わおん

シロ「うむ。晴れの日に番傘さして舞台衣装フル装備はな」うん

家康「あの重装備で あの山道どうやって上がってきたんだろうね」うんうん




粋「ちなみにこっちがその衣装な

ついでにサイズその他微調整しといたぞー」ずしっ

石燕「あの、何養成ギプスっすか」

粋「役者ってめちゃ着込むからなあ」汗ぬぐいっ



家康「あはは案外この番傘も重かったりし Σうおおホントに重おおお!!」ずしっ

小太郎「Σなんでなんで!? 番傘着込む所ないだろ!!」ぎゃいいんっ



白「普通のだと壊すからって」むう。


家康「お前の衣装重いのってひょっとして強度増しまくり?」手しびれっ

粋「大当たり。」ふっ

シロ「Σお前がやっとるのか。」


千様「番傘に絵ってのはいいと思うけど

猫柄はちょっと可愛くなりすぎない?
白君とこの演目結構硬派じゃない」

白「この前歪んだ桃太郎とかあったけどな」

石燕「どんなんすかそれ」

粋「桃太郎をリアルに寄せた奴で

んーまあ 鬼から見たら猛獣連れた略奪者って事でそれを小鬼の視点から
シロ「えげつない事この上無いな。」引。

家康「それ絶対うちの軍師の脚本だよね」

千様「完全にあいつの趣味よね」うんうん。




白「桃太郎はどうでもいい

で、石燕頼めるか?
お題どれくらいだろ」財布どすっ

石燕「あの。金額交渉で財布丸ごと出すのは吹っ掛けられるんでやめた方がいいっすよ」

白「そうなのか?」ふむ


石燕「これでも商人の三男坊っすからね

相手に不足させず 自分も損をしないラインを見極める事が末永く良いビジネスパートナーになるコツっす
その為には初っぱなから手の内を見せちゃダメっすよ」



挿音「なんで居間で交渉術講座始まってんだこれ」




粋「つーかよ。オーナーにちゃんと許可とったのかよ。
勝手にやっちゃヤバ

魄哉「あ。いいですよー」すたすた。
粋「Σ軽っ!!」


白「もういいや。
後で希望額払うし頼んだ。」ため息。

石燕「Σ清清しい程話聞いてない!!」

シロ「気にするな 単に理解できんかったのだ」




石燕「え。えーと

テイストに寄るんすが これからこれくらいで?」見積り書き書き

粋「あー いんじゃね?」



千様「まあマネージャーにお話のが安心よね」うんうん

粋「あの、姉ちゃん 俺見習い」

シロ「すまん。マネージャーもしくは保護者にしか見えん」




蒼月「けど珍しいよねー

仕事道具に凝るイメージ無かったよ
どっちかってと 道具なんて適当?」


白「ん?適当だぞ
手入れしないとつつじに怒られるけどな」

粋「で、俺に丸投げしてますよね 兄上。」


挿音「お前のがマメだし向いてんじゃね?」キセルふー。

粋「Σ雑用に慣れても嬉しくねえよ!!」






魄哉「そりゃ 猫の日なのに出勤ですから」

白「せっかくじゃらし買ったのにな。」じゃららっ



石燕「・・にゃんこと遊べなくて寂しいんすか。」

白「記念日は大事にするもんなんだろ?」


シロ「いや猫の日は記念日ではないぞ?」

白「?」





一同(駄目だ。 人間社会の販促記念日とか説明しても絶対解らないっ!!)


白「なんで皆黙るんだ?」はて。



シロ「ま、まあなんだ。

記念日は大事にした方が良いかもな。
人間関係を円滑に保つためには」うむ

白「な?間違ってないだろ」




家康「あの、気になってたんだけど この子って教育は?」ひそひそ

魄哉「そもそも結構最近まで野生でしたし
難しい事言うと頭スリープモード入るのでこれが限界です」ひそっ



粋「じゃらしは一二三辺りに渡して猫と遊んでて貰うか?」

白「だな。」むう



石燕「なんか ちっさい子供を相手にしてる気分なんすが


まあいっか。
で、演目はなんすか?それにあった感じでいきやしょ」




白「何だっけ?」 はて。

粋「鍋島潘化け猫事件。」台本。


石燕「Σもうちょいほのぼのしたもん無かったんすか!!」



小太郎「なべしま?」

家康「えーと。奥方についた化け猫が大騒ぎする結構凄惨な話

だっけ?」


魄哉「すみません。猫で思い浮かぶのが他に無くて

あ。ちゃんと見せ場はアレンジして 見ごたえある物に
蒼月「確実にえげつなさアップしてるよね?」





白「だからお前に頼んだんだ。」うん

石燕「確かに絵柄ピッタリっすけど!」




小太郎「なんでこういう所は細かいんだろうな。」

蒼月「頭いいのか悪いのか解らないよね この人。」






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