蒼月「あのー 鏡子ちゃんそろそろ機嫌直してくんないかなー？」
鏡子「・・」しーん。
家康「ガン無視されてるからやめときなよ。
鏡に話しかけるヤバイ男にしか見えな
蒼月「知ってる解ってる 言うな。」
小太郎「なんだ？ 鏡子なら安全だと思ってたのに
セクハラ発言でもしたのか？」わおんっ
蒼月「調子こいてると丸呑みにするよ ワンコロ
いやちょっと。うっかりと言うか何と言うか」うーん。
千様「いったい何やらかしちゃったの？」
蒼月「千ちゃんに聞かれたら 答えるしかないじゃんか
あー ほら。
この前ジジイのやってる妖怪旅館？行ったでしょ
あの時 鏡子ちゃんだけ留守番になるのもなーって手鏡に移動して貰って連れてったんだよね」
家康「あー。うんうん 気が利くと言うかマメな男だよね」
千様「どこぞのオカンが先越された！って騒いでたわよねー」
蒼月「んでさ。そのね 俺も若干はしゃいでたというかね
うっかり男湯の脱衣所にその手鏡置き忘れちゃって」
家康「Σうっわキッツ！！」ひいいっ
鏡子「最低です」ぼそり。
蒼月「Σだからごめんって！ ちょ居留守やめてよ！！」鏡がたがたっ
鏡子「入ってます。」棒読み
蒼月「Σ反応に困るのやめてよ！！」
千様「そりゃ怒るわよね」あーあ。
家康「点数稼ぎのつもりが逆効果になっちゃったねー」苦笑
飛天「そんなあなたにこの御薬っ
嫌な記憶をすっ飛ばす忘却丸 試作品モニター募集中！」
蒼月「帰れ 薬品バカ。」きっぱり
飛天「来るなりひど Σあ。ちょ 雨戸を閉めるないだだだだ羽挟まったたんまたんま！！」じたばたっ
蒼月「アンタの作るもんがろくな物なわけないだろ！
つかそれ 絶対要る記憶まですっ飛ぶだろ！！」雨戸閉め閉め
飛天「いやいやいや！そんな劇薬さすがに無い
と思うからちょっ雨戸離そう痛い痛い痛いって！」ひいいっ
蒼月「はあ！？ミリでも隙間があったらどうにかして入ってくるだろ！！」
飛天「Σいやそれお前だろ！！蛇じゃないから無理無理！！」
千様「飛天君 玄関から入れば挟まれないのよ」
家康「てかそもそも鏡子ちゃん幽霊だから薬効かないよ？」
蒼月・飛天「Σあ」
家康(この二人が頭脳派って事実が怖い)うーん。
粋「ガタガタうっせーな
ん？飛天 何してんだよ」
飛天「えーと。 雨戸に挟まれてる」
粋「蒼月 あんま変な事すんなよ」
蒼月「Σこんなん見ても問答無用で俺が悪いの！？」
小太郎「日頃の行いだなあ」うんうん。
粋「つーかよ。兄貴知らねえ？
休みなのに朝から居ねえんだよ」
千様「あら？
寝てるんじゃないの？」
粋「いんや。部屋も猫しか居ないし
フラフラすんのはいいけど どっかで迷子してねえかがなあ」うーん。
飛天「ん？ それなら前のあの温泉じゃ？」
粋「へ？」
飛天「いや。お宅の兄貴 あそこのフリーパス持ちだし」
粋「Σマジか！！」
家康「成る程 皆で行こう！に乗り気じゃなかったのはそういう事か。」納得
千様「日常的に行ってたのね」ふむ
飛天「とは言っても 妖怪同士のトラブル解決任されてるからなあ
完全に遊びにってわけには行かないぽいけど。
あいつも大変だな」ため息
千様「あー。成る程
忘れがちだけど御偉いさんだったわね」
飛天「主に力押しで解決の御偉いさんな。
・・定期的に館内迷子放送されてるらしいけど」
蒼月「やっぱ迷子じゃん」
飛天「あそこ広いからなあ」うん。
粋「やべ。ちょっと覗いてくる」だっ
家康「あれ？お前もフリーパス持ってるの？」
粋「Σそうでしたあっ！！」ひいっ
飛天「無いなら入場料要るけど
大概高いし 許可無く入ったら蛙になる呪い さもなくば名前を取られて料金分働かされ
粋「Σどっかで聞いたような設定混ざってね！？」
蒼月「ジジイ ノリッノリで作ったよね 絶対。」
千様「ともかく 迷子になったらなったで迷子として保護されそうだしいいんじゃない？」
鏡子「で、飛天さんはいつまで挟まってるんですか？」
飛天「いやその。
雨戸の隙間に羽挟まって抜けなくなって」ぎしっ
千様「Σげ。動けなかったの！？」
飛天「壊していいんなら簡単なんだけどな よいせっ」ぎしっ
家康「Σぎゃー！やめてやめて！
蒼月そっち引っ張って！！」ひいいっ
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【温泉宿 客間付近】
白「なんでじじいが居るんだ。」うわあ
焔「普通に客な？ 嫌がんな」
白「そうか。 世間は狭いんだな」むう
焔「いや お宅の家主が昨日招待券くれてよー
仲間内で噂になってたし一度
おいこらじーちゃん無視すんな」
白「なあなあ。あれからくりだよな？」指差しっ
焔「ん？
ああ バケモノ相手だと接客するのも危ないからなあ
人形がどうした？」
白「あいつら 動くし少しなら話も出来るんだよな
生き物ってどこからなんだ？」
焔「お前 前触れ無く高レベルの疑問ぶつけてくるよなホント。」
白「生き物なら名前くらいつけてやらないと」すたすた。
焔「おい。人の持ち物に勝手に名前つけ Σ名札つけるなこら！！」
白「見分けつかないし」むう。
焔「いや。意味あるのかそれ」
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魄哉「おや。御名前貰ったんですか
良かったですねえ」のほほん
からくり「カタカタ」
魄哉(見事に全部読めないんですけど！！
人形達喜んでるし 一体どう呼べばっ)冷や汗ダラダラっ
