小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月1日

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魄哉「Σうわしまった! 節分豆買うの忘れてました!」


家康「今年もやるの?」

魄哉「当たり前です
てか殿こそ率先してやるべきでしょうが」

家康「Σどういう意味!?」




シロ「いっそ裏庭で豆も作ったらどうだ?」

挿音「あんな細々したもん作れっかよ」キセルふー

千様「あー。確かに大物しか作らないわよね」うんうん。



魄哉「それに節分豆は生では駄目なんですよ
歳の数だけ食べるってのもありますし、全部煎るの大変なんですよねえ」

蒼月「前から思ってたけど アンタ毎年千粒食べてんの?」



魄哉「・・・・だから毎年早く撒こうと言ってるんですよ」ふっ

家康「豆千粒が想像つかないんだけど なにその拷問。」

魄哉「かなり序盤でまずアゴにきます」



シロ(大概律儀な馬鹿かもしれん。)うーん





小太郎「で、なんで生の豆はダメなんだ?」わおんっ

魄哉「節分の鬼とは厄の事です

厄を祓うために撒いた豆から芽が出たら 変なものが芽吹きそうで不吉じゃないですか」



千様「ややっこしいわねー

んなもん迷信でしょ アンタいちいち細かいのよ」

魄哉「そりゃゴリッゴリの人外ですから」きっぱり




家康「てか こいつコレでも僧侶ね。迷信無視しちゃダメでしょ」

魄哉「ちなみに 煎り豆は水で煮込めば普通に料理に使えます」きりっ

千様「坊主ってより お母さんにしか見えないわ」きっぱり







石燕「あー。豆ないなら昨日買ってくりゃ良かったっすねえ」

小太郎「ん? 石燕買い出し行ってたのか?」

石燕「墨の残りががやばかったもんで」




家康「え。石段登りきったの?」

石燕「なんすか。その普段見ない驚愕の表情」




千様「Σええええ! 石燕さんがっ!あの石燕さんが途中で行き倒れにならないって!!」ひいいっ

挿音「おまっ 毎度途中で救助必要になんだろがっ」


石燕「Σアンタらもっすか!?

山の中っすよ!?鍛えないとおちおち外出も出来ないじゃないっすか!!」




シロ「お前も鍛えておったのか。」ほう

石燕「いえその、あっしがと言うか

与一さんが体乗っ取った時の肩凝りがうっとい!って血行促進に運動してるんで」


魄哉「憑き物健康法ですか。」ふむ

家康「健全なのに不健康極まりないよね。」




石燕「おかげで 筋肉質で立ちたくないっす!」どやっ

千様「あーうん。 登れて良かったわね」


小太郎「シロなんて自主連で毎朝うさぎ跳びしてるけどな 石段。」

シロ「しっ! 水をさしてやるな!」




魄哉「仕方ないですね。また彬羽君にバイト帰りに買ってきて貰いますかね

僕も今日遅くなりますし」


千様「あら 今から江戸城?」

蒼月「昼からとか 重役出勤だねー」

魄哉「重役ですから。」きっぱり


家康「あれ?そんなら行き掛けに買って行ったら? 豆。」

魄哉「アホみたいな量になるって言ってるでしょうが!
朝市で買い物してきたパートのおばちゃんみたいになるでしょう!!」


千様「大丈夫。アンタなら違和感ないわよ」

魄哉「Σ違和感あって下さい!」




小太郎「天海サマがそんなで出勤して来たら江戸城の人らビビるだろうな」

石燕「普段鬼上司らしいっすからねえ」うーん。



家康「成る程。鬼が豆持ってきちゃダメだよね」どやっ

魄哉「上手く言ったつもりですか?」イラッ







粋「あの、それより 今年も俺が鬼役やんの?
毎年ケガすんの嫌なんだけど」

挿音「強度的にお前しか居ねえんだよ。 気張れ」

粋「Σ耐久の問題!?」





魄哉(あれ? 何と無く毎年鬼役お願いしてましたが

確か『福は内。』だけでも良かったような)




玄関がらっ


白「最近やたら豆売ってるな ほら土産。」どさっ

小太郎「おおー すっごい落花生」おおっ


千様「白君 爆買い癖あるわよねー
確か節分 落花生でも良かったわよね?」

魄哉「大丈夫ですよー

良かった 助かりますよ」にこにこ

白「?」







つつじ「追い付いたっ

白はん 抱えすぎて豆ぼろぼろ落としとる言うとんのに 話し聞かへんっ 」ぜーぜー



粋「Σえ。石燕でも登れる石段でバテた!?」

つつじ「Σ山道でどんだけ屈伸したと思っとんのや!!」くわっ




白「ヘンゼルとグレーテルってどんな話だっけ」

つつじ「誰が悪い魔女やねん」

蒼月「魔女は落とした菓子食べないでしょ」






シロ「豆に悪意が着いて来てしまったな」うーん。

小太郎「蒔くからいいんじゃないか?」わおんっ









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