小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月31日

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粋「おおすげっ!雪積もったっ」おおおっ

小太郎「わんわんっ!」走り回りっ



千様「あらー 此処山の中で良かったわねー」

家康「だねえ。
下の町はパラついたくらいだって話だからねえ」








白「て事で 雪の下にじじいのコレクションのなんか知らないけど名刀埋めたから
雪合戦しながら掘り出せ」ふんぞりっ

シロ「Σいきなり何のミッションだ!!」





白「コレクション増えすぎたからって じじいが持ってけって言うから」むう。

粋「雪の下って錆びねえ?」

白「早く掘り出さないと錆びるかもな



誰かの腕の長さにぴったりの 小降りで軽い妖刀が」お茶ずずー。

シロ「Σだああ!やればいいのだろうがっ!」

白「よし。無事掘り出せたらやるぞ」ふふんっ





千様「あら?これって」

家康「余りにも放置しすぎて嫌味言われてたからねえ
お師匠なりの指導?」

蒼月「半分以上嫌がらせだけどね。 さむっ」ぶるるっ



石燕「あのー その刀ってひょっとしてなんか憑いてたり?」

白「何もとり憑いてない
じじいのコレクションでも悪霊ついてるのは与一くらいだって話だ。」

石燕(与一)「誰が悪霊だ。」むかっ





魄哉「はいはい。家から離れてやってくださいよー
君達何でもすぐ壊しちゃうんですから」


白「大丈夫だ 山の中に埋めた。」

粋「つかよ。兄貴とシロじゃ雪合戦が一方的なイジメにならねえ?」





白「じゃ 2対2な。」

がしっ

粋「Σ墓穴掘ったああ!!」ひいいっ
家康「Σなんで私!? いやああ!人外のバトルとか無理無理 ちょ見てないで助け

魄哉「行ってらっしゃい。 迷子になるんじゃありませんよー」






ーーーーーーーーー




小太郎「えー。実況の小太郎ですっ

只今より妖刀杯 雪山デスマッチが開催されまーす!」わんっ

蒼月「犬 なにしてんの?」

小太郎「実況ごっこ

蒼月こそ冬眠しちゃうのに何で来ちゃったんだ」

蒼月「家の中暇なんだもん。
ちゃんとジジイの夜勤用唐辛子カイロ内蔵羽織パクって来たから大丈夫大丈夫」

小太郎(足元から凍えるなこいつ。)うーん。


蒼月「なんだよその目
家から出られないのも辛いんだよ
ねー。鏡子ちゃん」手鏡っ

小太郎「Σまさかの連れてきた!?」ぎゃおんっ


鏡子「スポーツ観戦なら 喜んでお供しますがセクハラ発言がありましたら即座に帰ります」きりっ

小太郎「蒼月のお守りまでして暇潰したいのか?」

鏡子「鏡から出られないので 畳の目を数える暮らしがそろそろ辛く「Σごめんごめん! 観戦しよ!!」ぎゃいんっ



蒼月「あ。 言ってる間に始まるよ」








シロ「くっ まあ家康よりはマシかっ」

粋「Σ扱い酷え!! 俺のが絶対辛いって!」



家康「あー。組むのお前で良かった
兄弟タッグとか組まれたら生き残る自信なかったよ」ほっ

白「人間って 盾にくらいならしても壊れないよな?」
家康「前言撤回します。」ふっ




小太郎「シロと粋。白と家康 コンビになったんだな。」わおんっ

蒼月「ある意味パワーバランス取れてる?」ふむ

鏡子「初まる前からバランス崩壊してる気がするんですけど」






家康「えーと。 山の中だし
お互い陣地に着いたら合図で開始しよっか

蒼月 合図よろしくっ」

ぽいっ


蒼月「Σ銃投げんなこら!!実弾入ってるだろこれ!!」わたわたっ

家康「えー。でも音響くよ?」




鏡子「山中でそんな真似したら雪崩が置きますよ」

家康「すんません。小太郎遠吠えよろしく 優雅目に。」








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白「お。遠吠えだ」

家康「さーて。何処から来るかなあ
山中での戦いとか懐かしー」わくわく雪玉にぎにぎ


白「そっか。お前慣れてるんだっけ

向こう脳ミソ筋肉しか居ないしやれば良かったかな。」むう

家康「やめてやめてやめて。火力バカブラザーズ相手とか無理無理っ」







白「別にこっちも安全じゃないけどな。」



がさっ!
粋「家康覚悟おおおーーっ!!」

家康「Σ何故にピンポイント!?」



白「そりゃ こいつが俺狙えるわけ無いからな。」どやっ

家康「Σ何そのうちよりしっかりした主従関係!!
ぎゃああ!木があって良かった!!」ひいいっ






白「だから反対のが良かったんだ」

びしばしべしばしぼしっ!


粋「Σあだだだだだ!!?」




家康「Σお兄ちゃん容赦ゼロ!!」



白「よし。まずは一人目。」

粋「」 埋まりっ



家康「うっわエグい

終わったら掘り出してあげるからね」南無。








蒼月(実況する暇も無く 一人撃沈っ!)ドン引きっ

鏡子「粋さん 打たれ慣れてて良かったですねえ」




蒼月「よ、良かったのか微妙なとこだけど

早々に片方一人になっちゃったね
こりゃ速攻で終わるか ひたすらハンターから逃げて刀掘り出すか。かなあ」

鏡子「あー 刀掘り出すのがある分シロさんのがリスク高いですね
これはキツいです」ふむふむ

蒼月「しかも 相手は実戦経験有りと山育ちだよー
これは無理じゃないかな」





家康「あのー ギャラリーが私達の真横で駄弁るのってどうなの?」

蒼月「だって どう考えても安全じゃん」

鏡子「私なら真っ向からとか思いませんね」




家康「いやいや。戦において絶対とか言うのは禁句だよ?
その思い込みが一番危険 ほら有名な義経


Σはっ!」





シロ「甘いわ! まずは家康討ち取ったあ!!」くわっ


家康「Σ投網ーーッ!?」ひいいっ





ボッ



網ぽとり。 ぼぼぼ



家康「・・・。」

蒼月「・・・。」

鏡子「・・・。」






シロ「・・待て。
火はアリなのか?」

白「お前だって投網使ったろ」

シロ「変則ルールなら道具くらい使っても良かろうが。
それとも何か まさかホントに丸腰でやり合えと?」




蒼月「いや 最初にそこ決めとこうよ」

鏡子「グッダグダですねえ」うわあ。




白「びっくりしてとっさにやっちゃったとか言えないし」ぼそっ

家康「うん。何気に腕上げてるからたまにビビるよね」うんうん。




シロ「・・ふっ そうか。火も有りか」


蒼月「あれ?ちょっと なんで笑ってんの?
嫌な予感しかしないんだけど」後ずさりっ






シロ「ならばこちらも全てアリだな!!
冬場に俺にケンカを売るとはいい度胸だああっ!!」 ぶちーん!





パキパキパキーンっ!



家康「Σぎゃああ!雪がアイスバーンにっ」ひいいっ

白「雪玉作れないな」うーん。





鏡子「真面目な子がキレると怖いですね」うわあ。

蒼月「だね。 そろそろ俺ら撤退しよっか」そそくさっ





シロ「鋭利な刃物ばりの氷で串刺しにしてやりたい所だが ここは雪合戦。

氷玉で勘弁してやろうっ!」

びゅおおおおっ


家康「Σそれ普通に鈍器なんですけど!!」




白「ほぼ雪わらしだな。お前」

シロ「Σ誰が童子だ!!」

家康「お願いだから煽らないでええっ!」ひいいっ





シロ「こんの阿呆師匠がっ

日頃の怨み思い知れ!!」びゅごおおおおっ


白「稽古つけろつけろって煩いから考えてやったのに

我が儘言うな そろそろ泣かすぞ」ぼぼぼぼぼぼぼっ




家康(あれ? 師弟喧嘩なら私いらなくない?)






鏡子「Σはっ! シロさんっ待って!!ストップストップですっ!」




シロ「へ?」






ごすっ


家康「? 何かいい音が。」


蒼月「そりゃ氷玉に押されて 結構移動したからね。
じゃ 俺逃げるねっ」すたたっ


シロ「へ? え?」きょろっ








彬羽「手前ら。帰るなりコレとはいい度胸だな」

ゴゴゴゴゴゴゴ

シロ「Σひいっ!!」びくっ




家康「ありゃ 彬羽のバイト終わりの時間か」

白「いつの間にか石段近くまで来てたのか。」ふむ




シロ「すすすすまんっ! ちと雪合戦をだなっ」

彬羽「ほう そうか。

氷塊投げ付けるのは雪合戦じゃねえ!!そこになおれ馬鹿共がああっ!!」



バキバキメキッ



家康「Σアイスバーンもぎ取ってる!!」ひいいっ

シロ「まてまて待て!!すまんっ! 悪かった!」顔面蒼白っ

白「さすがに痛かったんだな。」



彬羽「当たり前だ!!!」











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小太郎「おーい。生きてるか? 」掘り返しっ


粋「つ、冷たいっ」ぐたっ



小太郎「忘れられてるみたいだし 救助はセーフだろ」

粋「おう。助かった
あー 兄貴ひっでえよ」ずぼっ

小太郎「お前よく生きてるよなー

ん?」

粋「どした?

Σあ。これじゃね? 言ってた刀」

小太郎「そっか!白 すごい方向音痴だから どこに埋めたか解らなくなってたな
んで上からお前埋めちゃったと」

粋「おお!ラッキー!
んじゃ経緯はともかく見付けたし シロの奴にやってもいいよな?
どうせ最初からやるつもりなんだろしよ」

小太郎「だなっ
お前が埋められなかったら無くしてたかもなあ
良かった良かった



ん?」ぴくっ







粋「・・なんか 断末魔みたいなの聞こえたような」

小太郎「・・うん。 救急箱用意しよっか。」






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