小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月27日

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粋「あのー 兄貴

なんか海の外の奴等が日本観光したいとか何とか言ってるみたいなんだけど」

白「げ。」




小太郎「海の外?」わおんっ

シロ「まあ人では無かろうな この場合」



粋「細かい事は俺もわかんねーよ。
草履達に通訳連れてきてくれって言われて」

小太郎「ああ。草履のつくも神な
前うっかりかじっちゃったんだよあ」

シロ「Σだから草履や下駄をかじるなと言っておろうが!!」

小太郎「うん。絶叫聞いて絶対ダメと思ったよ」わおん




白「通訳な

よし。バカラス頼んだ」


彬羽「Σせめて何語か解ってから投げろ!」



シロ「どこの国のモノノケだ?」

粋「んなもん草履も解ってねえと思うわ」



蒼月「なに?この国観光で人気あるの?」


白「さあ?
勝手に入ろうとすると海坊主と船幽霊の迎撃に遭うから
入りたかったら一言言うのが決まりみたいになってる」

シロ「成る程。 密入国は出来んと」ふむ。




白「仮にそこ抜けても海岸で七人ミサキやらサザエオニやら

シロ「お前らしくもなく護りが厳重ではないか?」


白「いや。単に本人達の趣味」きっぱり



粋「この前なんて 強行突破しようとしたクラーケンが大タコとやりあって
怪獣大戦争みたいになってらしいからこっええよなー」

白「陸に上がって仲良く干からびてたけどな。」


蒼月「付近の住民が気の毒だねー」



家康「ああ。しっかり揉み消しといたから大丈夫」ひょこっ

白「二人まとめて炙り焼きにするっていったら大人しくなったぞ」


シロ「知らん所で滅茶苦茶やっとるなお前ら」引。




千様「すっごい話よねー


で、彬羽君。外国語もいけるの?
通訳とかってさっき言ってたけど」



彬羽「叩き込まれた。」


家康「うちの軍師はお前を何に育てる気なんだろうね。」うーん。


蒼月「そういや外国との会談でたまーに連れてかれてるよね?

多分話し合い有利に進める為なんだろうけど」

粋「ヒットマン?」

彬羽「なんでんなもん堂々と連れて行くんだ!!」



シロ「・・威圧か?」はて。

家康「あたーりー!

こんなのが睨み効かせてたら そりゃー舐めた態度取れないもん
怖い怖い」へらへらっ


シロ(馬鹿でかいからか。)ふむ

彬羽「何を考えるか知らねえが 多分違うぞ」



千様「まあ 調子こいた事言ったら〆られそうな威圧感はあるわよね」

蒼月「つかジジイの事だから 自分金髪で日本感無いし、黒髪の子連れて行きましょうとかそんなだと思うよ」


一同「Σ成る程!!」おおっ


家康「一般の日本人 2メートル近く無いけどね。」





小太郎「草履が続報持ってきたぞー」てててっ

千様「あら お手紙受け取りご苦労様


・・小太郎君?その口のワラは?」


小太郎「ごめん。 本能に勝てなかった」わんっ




白「粋、補修。」びしっ

粋「了解!」だだっ

白「ワラは土間にあるぞ」



シロ「Σ待てい!補修とか出来る物なのか!?」

蒼月「つくも神の体は無機物だもん。
取り付いてるだけだから問題ないない」




白「通訳 仕事だ。」がさっ

彬羽「全く職権濫用しやがって

・・ん?」


家康「どしたの?」



彬羽「不味い事になった」





白「クラーケンの足、少し食べたのバレてたか?」

シロ「Σ何をしとんのだ 馬鹿大将!!」

蒼月「Σ国際問題になるよ!!スルメでも食べちゃダメ!!」

白「また生えるって言うから」





ごすっ。









彬羽「この前だ 海外のハーピーって奴等が来たの覚えてるか?」

家康「あーうん。 集団お見合いだよね確か」



千様「彬羽君 手慣れてるわね。」

粋「兄貴ー?生きてっか?」

白「いたい。」たんこぶ




家康「確か カラス天狗の里の独身の人らとお見合いしてたんだよね

あれ? ちょっと待って おかしくない?」ふむ

千様「カラス天狗って 年頃の子彬羽君と飛天君くらいよね?

で、後は赤ちゃんとか
でもって高齢がほとんどで子供が少ないはずよね?」




彬羽「外国では歳の差が流行ってるそうだ。」

シロ「つまり この前の見合いはオッサン共か。」ふむ

千様「完全に嫁不足の田舎のお話になってきたわね。」


彬羽「そもそも赤ん坊は生まれても 見事に女が居ないからな。

からして半分人間の血入ってやがるし どんどん混血化は進むだろ」

小太郎「あー。生まれるには生まれてるんだ」

蒼月「女の子が生まれないとか何の呪いだろうね
嫌な里だなあ」




彬羽「そういう事で集団見合い第2段の開催希望だそうだ」

家康「あ。好評だったんだね。」

彬羽「あれで纏まった奴等全員 向こうの言葉マスターしたらしいからな」



蒼月「器用な一族だよね、マジで。」

粋「あー そういやカラスって九官鳥の仲間らしいよな」

彬羽「反対だ。
九官鳥が色のついたカラスの一種だ。」

千様「成る程。 言葉覚えるのは先天的に可能なのね」ふむふむ




白「別にいいと思うけど
今度は何が来るんだ?」


彬羽「バーバ・ヤーガ だそうだ。」


千様「何それ。」

粋「さあ?」





彬羽「一言で言うと。人の肉を好む婆さん集団だ。」

白「山姥か。」ふむ



家康「Σすんませんっ やるならお見合い会場は国外でお願いします!」ひいいっ



蒼月「いや、参加者集まんないだろ。」

千様「そうかしら? トシとってから一人は寂しいとかって考える人もいるかもよ?」


小太郎「それで国際見合いとか アクティブな婆ちゃん軍団だなあ」うわあ。






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