千様「あら?殿は?」
蒼月「んー?まだ寝てんじゃないの 今日寒いし」コタツごそごそ
千様「あら、珍しい
何気に朝は早いのに。」むう
粋「トシとると朝早く目が覚めるって言うもんなー」うんうん。
千様「粋君。曇り無い目でえげつない事言うわね。」
蒼月「毒舌じゃなくて天然なあたりがね。
やっぱそういう所兄弟だよ」
粋「Σえええ! 兄貴よりはマシだろ!! ちゃんと一般常識は持ちあわせ Σあぢいっ!!」
白「物知らなくて悪かったな」むっ
千様「空気乾燥してるんだから火はやめてよー」
魄哉「しかし、遅いですね
そろそろご飯片付けますよ
まさかポックリ逝ってたりしないでしょうね」ふむ。
白「そういやバカラスが
冬場は しんきんこうそく や のういっけつ てのが増えるから
具合悪そうな奴見付けたら気を付けろって」朝御飯もぐもぐ。
一同「・・・・。」
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【家康の部屋】
襖がらっ
千様「殿こら起きなさい!生きたかったら早く起きてーっ!!」ひいいっ
魄哉「失礼します!」
ごすっ
家康「Σぐっはあ!!」
魄哉「あ。生きてますね
脅かさないで下さいよ」ため息。
蒼月「ノーガードの胃袋目掛けてエルボー・・」うわあ
千様「どんな確認の仕方よ 毎度毎度」
家康「げっほごほ!!え?なに!?何事っ」うげほっ
千様・蒼月(よく生きてるなあ。)
魄哉「あまりに遅いんで くたばったんじゃって話になりましたので手っ取り早く確認を。」
家康「Σいやいや!もし昇天しかけなら今のダメでしょ!!」
魄哉「衝撃で戻って来るかと思いまして」真顔。
家康「むしろ胃袋が召される所だったよ!!」
蒼月「ま、ジジイもさすがに動揺したんでしょ
てかバカラス何教えてんだよ」
粋「どしたよ? 朝寝珍しいよな
そんで死亡説流れちまったんだぞ」
家康「Σ寝坊だけで故人!?
えーと。その
なんか夢見が悪くてね。寝てても疲れてるって言うか。」うーん。
千様「お布団や枕が固いとか?」
魄哉「この前綿入れ直しましたし
そもそも殿は枕なくても爆睡出来る派のはずですが」
粋「やっぱトシ?」
家康「やっぱって何。」
千様「悪気はないのよ」
白「家康安眠出来ないのか」ふむ。もぐもぐ
粋「兄貴 茶碗持ってくんなよ」
蒼月「ん?ちょっと待って」ぴく。
魄哉「蒼月君。どうかし・・」
家康「え?何。二人共。」
白「石燕ー 霊視頼む。」
家康「Σ居るの!?なんか居るの!?」ひいいっ
千様「Σ粋君 逃げ足はやっ!!」
白「なんでそんなに怖いんだ」もぐもぐ。
石燕「あー これはまた。」苦笑
家康「ぎゃー!どんなか聞きたくない!!
追っ払って追っ払って!!」ひいいっ
魄哉「成る程。霊障うけちゃったんですねえ
そりゃ安眠なんて出来ませんて。」数珠じゃらっ
千様「はいはーい。皆避難してー
巻き込まれたら痛いわよー」
魄哉「あ、石燕さんも可能な限り離れて下さい
与一さんごとぶっ飛ばしかねませんので」
石燕「加減どんだけ下手なんすか」
蒼月「察しなよ
主君虐められてキレてんだよ。」
石燕「Σ解りにくい!!」
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シロ「で、朝から大騒ぎしておったと。」ふむ
白「お前が朝練してる間に大変だったぞ」
シロ「しかし 何故に家康なのだ?
化け物が化け物を呼ぶ傾向にあるのは知っておるが、
あやつは唯一混ざりっけ無しの人間であろうが」
石燕「いやー。 それがなんすけどね」
魄哉「殿だけ お化けに対抗する術がありませんからね。」ため息。
石燕「お化けもぶちのめしに来る人にはとり憑きたがらないもんっすよ」
シロ「成る程。防御力ゼロか。」納得。
粋「あれ?お前はどうなんだよ
正確には妖怪の類いじゃないだろ?」
シロ「慣れた。」きっぱり
家康「あの子も大概おかしいよね?」
白「気合いの問題だと思う。」うん