小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月8日

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【常春の里】






朔日「暇だね。」ため息。

旭「暇は最高の贅沢つーだろ
良い事じゃねえの」


朔日「私らみたいに長生きだとやはり持て余すよね

暇過ぎて外にちょっかい出した一族の者が 外では『神』とか呼ばれてしまうし」

旭「普通に生きてるだけなんだけどなー
そもそもうちの奴等 拝まれても人間共助ける気もねえだろ」

朔日「人は自分達の理解出来ない物は神と呼ぶ傾向にあるんだよ」





旭(確かにすっげえ邪神ぽいな。)納得。

朔日「お面かぶってても何考えてるか解りやすいね お前。」





旭「・・王サマ 読心とかあったっけ?」おそるおそる

朔日「有るのは 先読みと千里眼だけだけど?」

旭「Σだけとは言わねえよ!!」

朔日「お前のは何だっけ?筋肉かな?」

旭「Σ特にねえよ!悪かったな!!」



朔日「まあまあ。 何らかの特技が無ければ幹部になんぞなり得ない


例え筋肉のみでも 突き抜けた筋肉だ。
凄いことじゃないか」

旭「全力で馬鹿にしてるだろ。」



朔日「リアクションがイマイチだな。
やはりからかうなら夕霧か」ふっ

旭「やめてやれ。虐め過ぎでそろそろ血ぃ吐くぞ
どんだけ暇なんだよ」


朔日「だねえ。

暇だと性格が歪んで仕方がない」

旭「アンタだけだろ」きっぱり。



朔日「まあ、こうやって少しずつ歪んで行って
取り返しがつかなくなった時の為の手は打ってるから安心しなさい。」

旭「は? なんでいきなり真面目になってんだよ」



朔日「やたら長寿なのは私だけじゃないからね

先が見えるのもきっついものだよ」

旭「おーい。何の話してんだ?」



朔日「解りやすく言えば

既に公平なジャッジメントに予約を入れていると言うお話だ」

旭「へ?

あー・・そういう。」納得。


朔日「私がそれこそ邪神になったら 全力で審判を下して貰えればいい
そうなったら私もきっついからね」

旭「そこら辺は見えねえの?」

朔日「んなポンポン都合よく予知とか出来ないよ

本当に神様が居るなら絶対私より性格悪いね
どうせなら見せなきゃいいのにと思うよ」




旭「どう言っていいか解らねえけどよ



確実に酔っぱだろ」


朔日「うわ。バレた」ひっく。



旭「Σだああなんで机の下に酒とかあんだよ!!
おかしいだろ!!」

朔日「宮は私の家なんだから何処に何を置いていてもいいだろう」どやっ

旭「業・務・中!!」くわっ

朔日「筋肉の癖に真面目だねお前は」

旭「不真面目な筋肉ってなんだよ!!」





翡翠「筋肉に真面目も不真面目もあるか。
何の話だ」ドン引き。


旭「つーか愚痴ならこいつに聞いてもらえよ!!
側近だろが!」

翡翠「?」

朔日「翡翠に愚痴ったら そうなる前にせっかくのジャッジメントを暗殺しに行ってしまうだろ?」

翡翠「Σほんとに何の話してたんですか!?」

朔日「教えない。」きっぱり


夕霧「王サマ 酒グセ悪いなあ

てか何これ」

旭「おせちと言うらしい
外は正月というものらしいから取り寄せたらこれが酒に合うんだよ」

翡翠「あの。あまり気軽にあれやこれや取り寄せはその
安全上良くないかと」


朔日「年がら年中ひたすら適温で代わり映えしないと色々と飽きるんだよ」

夕霧「まあ、暇ではあるよね」うんうん




旭(あれ?
さっきの話がマジなら 審判の結果よっちゃ全員暇どころじゃなくなるんじゃ)




朔日「遅いね」ふっ


旭「Σおまっ え?ちょっと何してくれてんだよ!! 」


朔日「だから先が見えると言ってるだろう」ふふんっ

旭「Σいやいや!いったい何が起きるんだよ!こええな!!」




翡翠「なんだ。お前も酔っぱらいか?」

夕霧「仮にも職場だよ?ふざけてんの?筋肉馬鹿」


旭「Σお前ら呑気でいいなあ!!」


翡翠・夕霧「は?」





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白「庭にいた不審者捕まえたぞー

バカラス じぞうちょうしゅだ」


彬羽「地蔵を聴取してどうすんだ。」

粋「兄貴、知らねえ言葉は無理に使わなくていいんだぞ」



家康「あの子。あれで人外の最終的なジャッジメントなんだよね?」

魄哉「んー。まあいいんじゃないですか?
下な知識が邪魔しない分 判断は的確ですよ 」




千様「あら 白君。クモの巣ついてるわよ」

白「さっき裏山で迷子になったからな。」はたきっ


小太郎「探すの大変だったぞ じっとしてないし」

シロ「遭難したら下手に動くなといつも言っておろうが!!」

白「忘れてた。」きっぱり






家康「ねえ。本っ当に大丈夫?」






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