飛天「あけましておめでとう
そろそろ餅足りないだろ」どさっ
千様「助かるわー
皆よく食べるんだものー」
飛天「で、新年早々家主が突っ伏し寝してるのはどういう」
千様「江戸城の新年会でしこたま飲んだのよ
起きると煩いから置いといて。」すたすた
飛天「えーと。二日酔いの煎じ薬もいる感じかなこれ」
家康「よろしくお願いします。ほんとに助かるよ」
白「お。来てたのか 歩く七草粥あけおめ。」
飛天「Σ有り難いけど俺そんなアダ名で呼ばれてんの！？」
挿音「あ。悪い それ言い出したの俺だわ」
飛天「あー 道理で
こいつにしちゃ偉く捻ってると思った」納得。
白「失礼だな」むう
飛天「けど、珍しいな 昼間動いてるイメージないや」
挿音「ん？俺か？
俺はコウモリか何かかよ 」
飛天「・・・・。」
挿音「否定しろや。」
千様「まあ、黒装束で闇に紛れて生きてるものね」うんうん。
挿音「黒装束が昼間うろついてたら目立つだろがよ」
家康「忍の宿命だねえ」
粋「昼間起きてるのは 実家の弟妹にお年玉やりに行ってたんだよ
何だかんだ長男だからよー」
飛天「ああ、あの軍団。」
粋「そこらの犬猫より兄弟多いもんなΣあだっ」
杜和「誰が犬ですの。」
シロ「やはり杜和ついて来たか 」
杜和「皆さまあけましておめでとうございます」にこにこ。
シロ「振り袖で脳天肘打ちはやめい。」
飛天「おーい。生きてるか？」
粋「一瞬目の前に星がっ」くらくらっ
杜和「兄弟で思い出したのですけど
烏天狗の里には去年新しい御子様が加わったと兄様から聞きましたわ
一族繁栄出来そうですわね おめでとうございます」
飛天「いやそれが。今度もオスだし
まあ女の子だったらそれで大問題なんだけどな」
粋「へ？なんで？」頭ずきずき
千様「子供がほぼ居ない種族なら そりゃーお頭である飛天君と無理矢理くっつけられるわね」
飛天「生まれながらにそれ決まっちゃうのはなあ」うんうん
シロ「お前も大変だな」
蒼月「そもそもさ。
今いる若いのが バカラスとお前とその赤んぼだろ
仮にどれかメスだったとしても三羽でどうにかなんの？」
飛天「いや無理。
そこから繁栄は血が濃くなりすぎで結局生物として歪みが出るからどっちみち滅ぶよな」
粋「Σげ、んじゃお前らどうすんの！？」
飛天「だから他の血入れてでも存続をってのが一族の年寄りの考え
けど、んなガチガチに考えなくても流れに任せていい気もするんだよなー
俺からして純血種じゃないし」ため息
白「その割には 赤んぼ生まれた時に こいつの人生にも影響する事だしどうしよとか相談されたけどな」しれっ
飛天「バラすな。」
家康「烏天狗って気使い多いよね」しみじみ
飛天「Σいやいやいや！考えちゃうだろそこは！！」
シロ「お前なんだかんだで大将向いておるな」うむ。
千様「しかし鳥インフルねえ
病気は怖いわね
飛天君の場合お母さんが人だから安心だったけど、下手すりゃその辺で一族終わってたのよねえ」うーん。
魄哉「いえ 安心では無かったんですけどね」ひそっ
杜和「あら。起きてらしたの？ あけおめです」
魄哉「あけましておめでとうございます。
まあその。名前からして鳥しかかからないって思われがちですが
鳥インフルは人もかかる可能性はあるんですよ」
千様「Σげ。そうなの！？」
魄哉「むしろ人がかかってしまった場合ウイルスが変異して危険渡が増すんですよ。
そんな里に人が居続けるのは文字通り命がけですね」
家康「えーと。それ飛天は知らないの？」
魄哉「烏天狗は知能が非常に高い種族です
飛天君の知識量からして知らないって事はないでしょうね」
蒼月「へ？ 何々？じゃ知らないフリしてんの？」
魄哉「多分ですが、湿っぽいのは苦手とかじゃないですかね
あんな感じの子ですし」
挿音「ん？ちょい待てよ あいつの母親たっしか記憶もねえとか言ってなかったか？」
家康「あー・・ そういう。」
杜和「意外とヘビーな人生ですのねえ」
飛天「あのー
あの辺 何固まってヒソヒソやってんだ？」
白「気にするな。畳の間に大掃除漏れでも見つけたんだきっと。」
飛天「ふーん。 相変わらず面白い奴等だよなあ」へらっ
白「俺からしたらお前らのが変だけどな」しれっ
飛天「Σえ。なんで！？」
白「なんでカラスって気使いまくりなんだ
肩こるぞ」むう
飛天「えー。俺は結構適当に生きてるけどなあ
堅いのなんて彬羽くらいじゃね？」
白「うん。あいつは頭カチカチ
ほんと肩こってそうだから ぐにゃぐにゃになるようなの一服盛ってやれ」
彬羽「まっすぐこっちを見ながら言うな。」
白「まあ 俺らもレアだし
色々混ざりまくりだけど気にしない気にしない。
好きに生きりゃいいだろ」うんうん。
彬羽「は？」
魄哉「Σ白君色々混ざってます混ざってます！！」
