小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月3日

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魄哉「よし 初詣に行きましょう。」



シロ「ん?仕事初めでは無かったのか?」

魄哉「なんか朝で終わっちゃいました
さすがにやる事ありません」にこにこ。




千様「初詣って袈裟姿で?」

魄哉「あれ?ダメですかね」

千様「袈裟はお坊さんの正装だから仏教。
初詣で行くのは神社よ? 宗教が違うわよ」





魄哉「八百万の神のくにでそれ言われましてもねえ」じーっ

白「視線が痛い。」


シロ「これでも分類上は神の眷属になるのだから信じられん」むう。

白「な。昔は鬼とか言われてたのにな」

蒼月「凄い出世だよねえ」うんうん。



家康「てか元々もののけとは言え そっちの血族なのに本人も周りも知らなかったて話だよね」

白「どっちでもいいけどな。これ辛いぞ」ぽりぽり

家康「柿ピーは辛いものです。
子供舌は豆だけ食べようね」





蒼月「めんどいからこの人拝んどけば?」

魄哉「すみません。柿ピー抱えた神様はちょっと」




粋「じゃ。正月らしく 大福で」

白「俺で遊んでるだろ」もぐもぐ



魄哉「あの、そうではなく
御利益の有る無しはこの際おいておいて やはり行事と言いますかそのー」


蒼月「さりげに御利益ゼロって言われたね」

白「実際ゼロだぞ」大福もぐもぐ

粋「つか御利益ってどういうシステムで貰えんだ?」


シロ「そこの人外共 システムはやめろ。 有り難みが無くなる」



彬羽「本来初詣は 無事に新しい正月を迎えられた礼をその土地の護り神に言う場であり 願い事を言う場所じゃねえ。」

千様「へー。そうなの」ほうほう





蒼月「この辺土地神とか居ないしもうこの人で良くない?
最寄りの神社 九尾ちゃんより格下の狐だし」しれっ

家康「まさかの知り合い?」

蒼月「人外なめんなよ
俺も蛇だし。白い蛇だしめでたいんだから崇め奉れよ」



魄哉「えーとですね。こういうのは形式が大事なんです

破魔矢とか去年の返して新しいの貰わないと」

蒼月「魔除けならアンタの御札のが効くじゃんか」


魄哉「・・ですね。」ふっ





挿音「あーもうそんくらいにしてやれや
正月そうそうふて腐れられるとこっちが迷惑なんだよ

単に新年どっか行きてえだけだ。暇な奴らは付き合ってやれやバチ当たんねーぞ」



粋「よし。行くか 初詣」しゃきっ

シロ「うむ。一年の始まりだしな」きりっ

小太郎「神社って犬入っていいのかな?」




彬羽「お前らな。」

白「バチ当てられるより挿音の方が怖いし」もぐもぐ




千様「あ、でも袈裟はどうにかしなさいよ
まず目立つし恥ずかしいわよ」

魄哉「やっぱダメですか

仕方無いいつもの式服にでも」ごそごそ


蒼月「普通の服無いの?
神社の人と間違われるでしょ」

彬羽「神主は式服じゃねえがな」





家康「あれ? そもそもその式服って陰陽連にいた時代の制服って言ってなかった?」

シロ「Σちょっと待て!何百年前だ!!」


魄哉「めちゃ着やすいんですよ?」

蒼月「Σだからって元職場の制服私服にすんなよ!!んなもんどこで買ってんのか謎だったよ!!」


千様「その前に布ってそんな持つもの?」

家康「あいつの物持ちの良さなめちゃいけないよー

そっか。同じデザインの作ってるのかとも思ったけどやっぱりか」うーん。




千様「普通の着なさいよ
なんで変に目立つのばっかなのよ 素で派手な癖に。」

魄哉「髪黒染めしても似合わないんですよ」ふっ

彬羽「やったのか。」

小太郎「金髪はなあ。」うーん。





白「なんでもいいけどな

蒼月も行けるようトウガラシ使ったカイロ仕込んだ羽織とか作ってるし 少しくらい遊んでやれ」

魄哉「Σなんで知ってるんですか!!」ひいいっ

白「ヒント。天井裏」

粋「九尾情報かよ」



蒼月「トウガラシって かぶれたりするんじゃないの?」

彬羽「んな半端な物作らねえだろ。
地方によってはそういう使い方が主流だしな」

蒼月「ふーん。そういう事なら行ってやってもいいけどさあ」




家康「ほらほら。皆行く気になってきたよ
拗ねない拗ねない」

魄哉「拗ねてません」むすっ

挿音「拗ねてるな」キセルすぱー

千様「アンタの服装のが万倍恥ずかしいんだから気にしないの

はいはい行くわよー 石燕さんも呼ばなくちゃ」







一同「・・Σあ。」

千様「ん?どうし Σあ。忘れてた」





石燕「すんません。 足折れてんで 歩けないっす」苦笑い

魄哉「Σしまったあああ!!」





焔「なんだ 人間は骨くっつくの遅いな」

白「あれ?じじいまだ居たのか。」

焔「新年早々爺ちゃんいじめんな」


石燕「人間じゃなくても3日やそこらでくっつかないと思うんすけど」





焔「しゃーねえ おんぶで連れてってや「すんません。本気でやめてください」


魄哉「んー。全員は無理ですねえ
後日にしますか」

千様「そうねえ」

石燕「あの 多分一ヶ月はかかるんあっし抜きでお願いします」

魄哉「嫌です」きっぱり




一二三「ありゃ じゃあ今日は無しだべか」フルおめかしっ

彬羽「そうなるな。仕方ねえ」


石燕「Σう。」




粋「居ないと思ったら一二三の用意かよ
手慣れてんなあ」

彬羽「それはそうと お前昨日の仕事初めどうなった
確か舞台に引摺り出され「Σ言うなああ!!!」




石燕「・・あの 焔さんすんません」

焔「ん?」








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【新年も営業中 割烹春一】








庵「で、結局おんぶされて初詣行った と。」うわあ

千様「おじーちゃん大きいから目立ち倒してアタシらまで視線が痛かったわ」ふっ



ひな「凄い根性ですね」

石燕「気合い1発 どうってこと無いっすよ」どんより

蒼月「視線浴びて涙目だったけどね」




一二三「ほらほらほら!!大吉ひいただっ」きらきらっ

朱禅「おー良かったな。

おいそこの神様予備軍うちにも御利益くれよ
あ、商売繁盛多目でな。」

白「無理。」きっぱり




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