小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月29日

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魄哉「今日明日辺りで仕事納め出来そうですねえ」ふう。

千様「まだ納めて無いのアンタくらいじゃないの?」

魄哉「いえ。あの辺皆大晦日までです」





白「ぐう。」すやー

粋「芸能関係はなー さすがに元旦は休みだけど」

彬羽「飲食もどうしてもな」

挿音「江戸城警備なんて休めねえだろ」


千様「あー 皆お疲れ様。」





焔「なんつーか。考えりゃ面白い話だな

人じゃねえのがここまで人の世の中で結構重要なポジションについてるってのも

ほれ、茶」

挿音「いやアンタ 仮にもお偉いさんだろがよ」

焔「お前の所の殿様も普通に茶淹れしてんだろ?」

家康「あ、私政務して無いから しゃーないしゃーない」へらへらっ

焔「そんなの言ったら俺も引退してっしなあ。」




彬羽「で、現役の跡取りコレなんだがな」

白「すやー。」


シロ「おいこら!コタツで寝るなだらしないっ」

粋「兄貴も疲れてんだよ 勘弁してやってくれ」




魄哉「こういうノリだと あー年末だなあってなりますねえ」ほのぼのっ

挿音「そうか?
いつもこんなんじゃね?」

魄哉「そうですよ
今年は蒼月君も何だかんだで手伝ってくれたんで余裕ありましたし。
毎年怒涛の早さで過ぎ去るもんであんまりしみじみ出来ませんでしたからねえ」



一同(今年も点滴やらぶっ倒れるやら
政務でアンタ半死でしたけどね。)




魄哉「と、いう事でその蒼月君も疲れて爆睡です」


シロ「すまん。それ息しておるか?」

魄哉「かすかに。」

千様「よくまあアンタと彬羽君の手伝いなんて出来るわよねえ
蒼月くーん。突っ伏し寝怖いわよー
あらやだ。動かない」

挿音「ほっとけほっとけ 顔面に畳の跡いくだけだろ」


魄哉「何て言うか 彬羽君のペースが凄まじいのでイラつくみたいですがね
なんだかんだミスも少ないですし有能ですよ」にこにこ。

家康「いやそれ起きてる時に本人に言ってやんなよ」



魄哉「なんとなく嫌です。」きっぱり


挿音「大人げねえぞ。親父」

家康「日頃の行いって大事だよね」うんうん。



焔「なんだ
この家じゃ大晦日近付くと 一年の感想言うもんなのか?」

粋「いや別にそう言うんじゃねえよ
あの辺がメモリアルなだけで。」

魄哉「なんなら挿音の小さい頃の服でも出してきてオムツネタ披露し 「やめろや。」



千様「ちゃんととってるから怖いのよね」

家康「メモリアルオカンだね。」







焔「ふむ。 んじゃこの流れで

お前ら忙しそうだからなっかなか言い出せ無かったんだけどよ」ごそごそ

シロ「ん?なんだ?」


小太郎「古い物だな」くんくん


焔「実はこの箱カギがねえんだよ
んで、暇な時どうにかして開けてくれねえかと」

粋「この錠前壊せばよくね?

ほい。カラス」ぽいっ

彬羽「ふんっ」 ばきっ。




焔「出来たら錠前も無事が良かったんだけどな。
遅いけどよ」


彬羽「Σ!!」
粋「Σまさかの高級品!?ひいいっ!!」



焔「壊れたなら別にいいけどな。俺にゃ価値よく解らねえし」

粋「やべ。絶対高い奴だ」うわあ。


家康「お前ねえ。 りんご握りつぶすノリで錠前破壊て怖いよ」

千様「殿、感覚マヒしてるわ
りんごも大概怖いわよ」



石燕「おや。なんか紙が入ってるっすね」ひょこっ

シロ「こら石燕 骨にヒビいっとるのにウロウロするな」

石燕「部屋でゴロゴロしてるの暇なんすよ

おや。これはひょっとして」ふむ






焔「南蛮渡来の写真って奴だ」どやあ。


魄哉「すみません。今の型より明らかに古いんですが、どこでどうやって撮ったんですか」

焔「上納品。」

魄哉「詳しく聞かないで起きます。」



家康「て、事はー
この写ってるのってやっぱり亡き奥方?」

千様「あら美人」おおー。



粋「え。これがばーちゃ「ばーちゃん呼びすんな。」



白「じじい煩い 声でかいぞ」むくっ


焔「ちなみにコレの髪が白いのこいつの遺伝だな」


千様「あー。男の子は祖母に似るってやつ?」



シロ「しかしまた気の強そうな
えらく睨みつけてる様に見えるのだが 夫婦喧嘩でもした後か?」



焔「写真ってのは 動いたらブレるんで瞬き1つ出来ねえんだよ」

千様「目が乾いて辛いのね」

焔「思ったより長くてムカついてもいたんだろな。」ふっ



白「なんだ。誰だこれ?」

粋「俺らのばーちゃんだよばーちゃん。」

白「へー これが

ひたすら気が強くて気位高くて女王様って呼ばれてて
のした男の頭踏みつけて一部の奴が変なのに目覚めた?ってばーちゃんか」


魄哉「Σお孫さんに何を話してるんですか!!」

焔「いや。凄い話だろ?」ふふん

石燕「凄過ぎて普通話さないっすよ!!」



焔「いやー。あんな女他に居ねえよなあ。」しみじみ。

千様「そうね。そうそう居ないと思うわ」うん


家康「強烈な者同士上手くいってたんだねえ」納得。

焔「よくぶちのめされたけどな。」

シロ「なぜ誇らしげなのだ。」引。






粋「なんつーか。
ばーちゃんの話聞くと 兄貴がめちゃめちゃなのその辺から来てるんだなって凄い納得するなあ」うーん。

白「そうか?」


小太郎「基本ボケなのに 俺様で容赦ない所は確実にばーちゃん譲りだと思うぞ?」わおんっ

白「自分で解らないけどな。


だとしたら

こいつは?」



焔「強いて言うなら 勾陣の時がやんちゃしてた時の俺か?」うーん。

粋「Σほぼ動物じゃねえかよ!!」



千様「焔さんもやんちゃだったのねえ」

焔「若気の至りってのは誰にでもあるもんだろ

まあコイツらに比べたら可愛いもんだけどな。」茶ずずー



白「ん?

じじい 俺達が荒れてた時の事知ってるのか?」


焔「・・・Σあ。」



魄哉「さては
監視でもつけてましたね?」

焔「まあそりゃー 当時『当代様』だったしやろうと思えばそりゃあよ」

シロ「案外過保護だな。」




粋「Σえ ちょっとマジで!?

どれ!どの時期!?うぎゃああっ嫌だああっ」


石燕「粋さんどんだけ荒れてたんすか」



焔「こいつはバケモンと見れば即たたっ斬りに来てたからなー
何人か瀕死にされたな
人に化けれる奴でも即見破って串刺し「Σやめろやめろやめろ!黒歴史やめろおおおお!!」


千様「あの、その人 じゃないわね。妖怪さん達大丈夫だったの?」


焔「あー 生きてる生きてる
むしろ大将の孫想いのお手伝いっす!てまた行って何度もやられた奴も居るがピンピンしてら」



小太郎「その孫
今更の罪悪感で潰れそうだけどな」

粋「多分アレだ。
知らねえ他所のおっさんマジでごめん。」どんより




石燕「えっと。そんならひょっとして こちらのお孫さんにも監視が?」





焔「こいつの方は全員がトラウマ持ちになったな。」うーん。

白「記憶にないぞ」はて。

焔「お前あれだけ白髪恐怖症作っといてそれか。」



彬羽「どんなトラウマだ。」




小太郎「そいつらトシとったら鏡見れないな」

焔「だな。 ありゃほんと悪い事した」うーん。






石燕「皆さん中々荒れてたんすねえ」

シロ「よくまあこれだけ円くなった物だ。」



焔「まあ、俺もあんま人の事言えねえからな

しゃーねえ。血筋だ血筋」


白「嫌な血だな。」

粋「要するに俺ら呪われてねえ?」




千様「この二人より凄かったって焔さんどんなだったのよ
ちょっと怖いわよー」


焔「ん?ああ そりゃ色々と

女王様に更正されたから別に良いだろ?」

魄哉「・・左様ですか。」

焔「左様だ。」どやっ




白「ばーちゃん 猛獣使いだったんだな」

粋「どっちかつと 猛獣を超える猛獣だったんじゃね?」





家康「猛獣系女王様かあ

へー いいなあ。」


魄哉「殿が言うとマニアックなんでやめて下さい」





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