小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月28日

f:id:t00c:20191228120315j:plain






がららっ


粋「カラスちょっと雑巾ねえ?
大掃除したばっかなのに家康がやらかし

あ。調度良いのが」




彬羽「何が雑巾だ。」

粋「Σいきなり殴んなよ いっってえなああっ!!」たんこぶ。



彬羽「煩い 出て行け」しっしっ

粋「いや。なんか拭くもんくれよ
廊下びっしゃびっしゃな「いいから出て行け。」



粋「はあ?何なんだよ全く」ぶつくさ






一二三「雑巾・・。」ずーん。


粋「Σ!!」察し。




一二三「クリスマスに頑張っただよ。それでも」


粋「ごごごごめんなっ」おろおろ

彬羽(だから早く出て行けと。)ため息っ



粋「えーと。

あの、 あれ何なんだよ どう言えばいいんだよ」ひそひそっ

彬羽「解らねえし聞けるわけねえだろ」ひそひそ







一二三「くっ 下手くそなおらが未熟なんだべっ

来年こそは
来年こそはまともなもん作れるようになってみせるだ!!」ぐぐっ


粋「うっわ。すっげー前向き」

彬羽(ちょっと逞し過ぎやしねえか。)不安。




一二三「よっしゃ!善はいそげだ!!
魄哉さんに習ってくるだ!!」だだだっ

彬羽「Σこら待て!!年末はやめろ!来年にしろ
後数日だ!!」

粋「Σつか何習う気だよ!!」








ーーーーーーー







魄哉「すみません。栄養ドリンクまう一本下さい」フラフラ書類書き書き

蒼月「血管ぶっ千切れるよ?」





一二三「・・・やめとくだ。」くるり

彬羽「善し。」


粋「うっわー 相変わらずすっげえな

なあ、今こそお前も手伝ってやれよ?」

彬羽「さっきまで五時間ぶっ通しで手伝ってて休憩中なんだが?」

粋「ごめん。マジでごめん
お疲れっすホント」


魄哉「ほんとすみませんねえ
この後バイトもあるのに」

彬羽「仕方ねえだろ。
これが片付かねえとそもそも政治が成り立たねえ
バイトどころじゃなくなんだろが」


蒼月「Σちょっとプレッシャーかけるのやめてくれる!?」※計算係代打中

挿音「何も考えねえでソロバン打ちゃーいいんだよ

それだけは代われねんだから気張れ気張れ」

蒼月「いやもう代わってよホント」

挿音「ソロバンなんざ打ち方も知らねえわ」キセルすぱー

千様「堂々と言うセリフじゃないわよ
はい。お茶よー」




魄哉「すみません。お茶より栄養ドリンク」

千様「仮眠取りなさい。」きっぱり


蒼月(Σえ!俺1人!?)びくっ


彬羽「そろそろ戻るか」

粋「おう。頑張れ

んで、
ワーカーホリックは安心して休もうなー」ずーるずる

魄哉「Σあ、ちょっと待っ もう少し!後ちょっと切りの良いところまで
千様「ダメよー。切りの良いところまで何時間かかんのよ」

挿音「飛天から眠り香貰ってて正解だったなこりゃ」すたすた。






一二三「大人は大変だなあ」ほう


白「さっき忙しいからやめてたけど、何聞こうとしてたんだ?」

一二三「あれ?白さんもおるだか?
お休みだべか?」


白「いや休憩中に色々用事済ましにな。」

一二三「お役者お疲れ様ですだ。」


白「で?」

一二三「あ。そうだっただ。
んーとだな。
ほら鶴の恩返しってあるべ?」

白「?
昔話のか?」

一二三「んだべ。

おら羽はねえけど 魄哉さんは鳥だんべ?
なら反物の1つ2つ織れるべ?

そんなら反物の織り方はプロに聞こうかと」



白「うん。俺でも解るくらい色々間違ってるな」

一二三「Σええええ!!」ガーン。


白「まず、鳥でも鶴じゃないし
あとメスじゃないから 恩返しに一夜の宿とか無いし
えーと。後なんだ。
多分自分の羽で機織りしないぞ?」



家康「いやあの。
突っ込み所しかないんだけど

そもそも鶴の全部が機織りするの?」


白「・・ しないな。」うん

一二三「Σええええ!
彬羽さんに買って貰った絵本の鶴はしてたのにっ!」

家康「えーとねえ。(子供の夢壊さないようにってムズいなー)

皆が皆ブチブチ抜きながらはしないんじゃないかな?
ほら寒いし
風邪ひいちゃうからねえ」

一二三「なるほど。

んじゃ機織りは別の人に習うだか」ふむふむ



白「で、なんで家康はびしょ濡れなんだ?」

家康「床拭きした後のたらいに足突っ込んでコケたんだよ

で、お宅の弟さんが拭くもの取りに行ったまんま帰らないΣぶえくしっ!」ぶるるっ



粋「Σあ。悪い 綺麗に忘れてた。」

家康「Σ待ってたのにいいい!!」ぶるぶるっ

粋「ごめんって! ぶっ倒れそうなお宅の副官やら何やらでそれどころじゃなかったんだよ!!」

家康「あー そりゃ仕方無いね」納得。

白「いいのか。」



粋「ん?て事はクリスマスに反物織ったのか?一二三」

家康「なんか流れ的にそうみたいだね。

彬羽どんな教育してるんだろ」

粋「大和撫子に育てるつもりらしいからなあ
つか大和撫子って今時機織りすんの?」

家康「そもそも大和撫子なんて絶滅危惧種
初めから野郎の幻想の可能性すらあるよ」

粋「マジか。
意外と夢見だちだよなあいつ
大和撫子とか結構趣味が解りやすいっつーか」

家康「だよねえ。
庶民なのに上品なお嬢に育てたいとか なんだかんだでボンボン育ちなのがすっごい解る感じで




白「静かだから忘れがちだけど
バカラス そこで書類片付けてるからな?」

彬羽「手前ら これ終わるまでの命だ 覚悟しやがれ」ぎろりん。


粋・家康「Σ静か過ぎて忘れてたあああ!!!」ひいいっ




白「成仏しろ。

で、一二三はそれ嫌じゃないんだな?」

一二三「機織りだか?
上手くなりたいだ!!」むんっ



白「そうか。それなら任せろ」伝書鳩ばささっ


粋「へ?兄貴? 任せろとは?」




白「織姫にコネで弟子入り出来ないか聞いてみる」

粋「Σめちゃ有名な機織り相手に職権濫用すんなよ!!」

白「持ってるからにはコネは使うものだ」きっぱり




彬羽「おい! やめねえか」


家康「おお!保護者様っ!」




彬羽「年末のクソ忙しい時に問い合わせる内容じゃねえだろ!

年明けてから改めて頼むのが筋って物だ!」くわっ


家康「Σ怒るとこそこ!?」




蒼月「何言っても無駄だよ。
一二三ちゃん絡むとこの二人ただの溺愛パパとおじいみたいになるから

てか二人とも機織り賛成なんだね」ソロバン弾きっ



家康「あーまあ 見た目可愛いしね。機織り」




白「解った 新年だな。」

彬羽「忘れんじゃねえぞ豆腐頭。
カレンダーに書き込んで置くからな」


粋「マジかよ」うわあ

一二三「新年から機織り教室だか?」わくわくっ

家康「いやまだ先方がどうか解らないからねえ」






白「もし駄目なら 機織りの鶴でも連れてくる」きらーん。

粋「やべえ。鶴絶対捕まるコレ」







>サイトトップに戻る