小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月25日

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彬羽「・・眠い!」むすっ



小太郎「昨日えっらい遅くまでバイトだったもんな」

シロ「イベント時の飲食店は恐ろしい」うむ。





家康「鳥目って不便だよねー。夜見えなくて動けないとか

迷子なってるかもしれないとか誰かお迎え行く?とか皆心配し「黙れ。」



白「提灯小僧が暇してて良かった。」

粋「灯りが先導したらそりゃ問題ねえけどさ」

千様「さっき町で騒ぎになってたわよ
クリスマスの怪異ー とかって。」




白「騒ぎをは更に大騒ぎで塗りつぶせばいい
晦日百鬼夜行でも

焔「冴えてるのか阿呆なのか解らねえなお前は。」


白「じじいまだ居たのか
名案だろ 失礼だな。」

焔「お前な 年老いたじーちゃん一人で年越しさせる気か?
だいたいその大晦日の大騒ぎはどうやって潰すんだよ?」


白「・・正月来たら忘れないか?」

焔「年明けと共に記憶がリセットされるわけじゃねえからな?」

粋「兄貴は寝て起きたら大概リセットされてるからなあ。」うーん。





一二三「夜中に迷子にならなくて良かっただなあ」

彬羽「・・そうだな。」


小太郎「凄い疲れてるなあ」
シロ「精神的に追い討ちがな」





飛天「ありゃ。バテてるのか珍しい

子守り頼もうと思ったのに。」ばささっ


彬羽「Σなんで俺に頼もうとするんだ!!
そして窓から入るな!玄関まわれ!!」くわっ


家康「子守り? 」


飛天「いやー。お前意外と子育て向いてるみたいだし
1日でいいから預かって貰えないかなーって。」

一二三「子育て。おらの事だべな

それなら彬羽さんに任せとけば安全だべ!とうししゃのおりがみつき。だ!!」びしっ


シロ「惜しい。当事者の折り紙付だな。」

一二三「それだ!」

彬羽「勝手に任せるな」



小太郎「え?預かるってどこの子だ?どこの子だ?

お。既に子供のニオイがする」くんくん。

飛天「お。さすが狼


実は既に連れて来てるんだよなー」 くるり

小太郎「Σおんぶ紐の巻き方そうじゃないいっ!!」ぎゃいいんっ

シロ「Σ生きとるか!?子供生きとるかああ!!」ひいいっ










間。










焔「復唱。
子供は壊れ物。」

飛天「こ、子供は壊れ物。」びくびく




粋「飛天が怒られてんの初めて見た。」うわあ

白「昔から無茶やると怒られてたらしいぞ
爺と飛天の父親ダチだし。」

小太郎「昔から無茶苦茶雑だったんだな。」納得。



家康「いやー 千ちゃんいて良かったよ」

千様「子供てか赤ちゃんじゃないの
よく首無事だったわね。

よし、おむつ終わりっと



で、

この子 どこかで見たような顔してるんだけど」


家康「うん。私も気になってた」冷や汗っ



白「飛天そっくりだよな?」

粋「・・だよなあ。」うーん。


シロ「いや、そんなはずはなかろう
おい飛天ちょっと聞きた

焔「取り込み中。」


白「今無理だぞ。」

シロ「お前らの祖父 真面目な面もあったのだな。」びっくり

粋「そこかよ。」





千様「えーと。ちょっと待ってよ

確認するけど飛天君て独り者よね?
お見合い話から逃げ回ってるし
でもこの子。 どう見ても他人って感じじゃないんだけど」

家康「本人縮んだ?ってくらいそっくりだよねえ」うーん。



粋「あいつに限って無い無い

なあ?カラス
お前らも単にイトコなのにそっくりだもんなあ
他にもイトコとか親戚とか」


彬羽「俺らは父親同士が兄弟。二人兄弟で 他が居るって話は聞いてねえ

そもそも同年代のガキは色々あって俺ら二人しか生まれていない
つまりそれくらいの赤ん坊がいるはずがない」


粋「あーそっか。お前らが生まれる頃鳥インフルで里ヤバかったんだよな」納得。

家康「・・ 予防接種受けなきゃ」

小太郎「だな。 こいつらみたいなゴジラが存亡の危機とか怖すぎる」ぶるるっ





シロ「と、なると
やはりこの赤ん坊は。」


千様「目を背けても仕方ないわね

ちっちゃいけど黒い羽生えてるし」

ちまっ



粋「Σうっお!よく見たらなんか生えてる!!」
シロ「Σ確実な次世代の証拠がっ!」






焔「よし。

足痺れてきたしこの辺にしといてやらあ」ふう。

飛天「ほ、ほんとすみませんでしたっ」足しびしびっ




白「お説教終わったか パパ。」


飛天「へ?」

粋「へ。じゃねーよ
お前なあ そういう事なら事前に言えよ

つーか。そもそも
えーと なんでこうなった?」

飛天「いや何が?」しびしび






千様「うちの飛天君をたぶらかしたのは何処の女かと聞いてるのよおっ!!」きいいっ

家康「千ちゃん落ち着いて 子供が引きつけ起こすから。」どうどう。







飛天「へ? ・・Σあ!!」

彬羽「ようやく理解したか。」


飛天「Σえ ちょっと違う違う!!
俺の子じゃないって!!」

シロ「いや、この見た目の血筋世代的にお前らどちらかしか有り得んだろ

そして、彬羽は一二三の保護者やっててそんな暇など無い。
つまりは「Σ俺だってそんな暇じゃ無いんだけど!?」

小太郎「いや。めちゃめちゃ遊びに来てるし暇そうだぞ」きっぱり






蒼月「あーもう 煩いなあ
バカラスもさあ 地味な嫌がらせやめたら?」こたつからもぞもぞ


彬羽「居たのか。」ちっ



シロ「ん?

ちょっと待て。 つまり」




白「なんだお前の子か。」納得。

彬羽「Σ違う!! あっさり受け入れるな!!」



千様「え?
ちょっと待ってどういう事?
二人とも違ってるなら この子の存在の説明が

もしかしてさっきの説明が嘘?」きょとん。


彬羽「いや。俺は何一つ嘘は言って無い」





飛天「このチビは カラス天狗の里始まって以来の最高齢出産で生まれた 奇跡の次世代な

親が大掃除するのに子育てしながらはキッツイなーって事で誰か面倒見ててくんねーかと。」


小太郎「親どんだけ高齢なんだよ」

家康「その子が成人する前に両親ヨボッヨボだよね」


飛天「子供は皆で育てるもんだ。
久しぶりの子供だし 里総出で育てるから問題無い無い」

千様「へー アットホームな里ねえ」感心っ




粋「いや、顔そっくりなのはマジで何で?
他人ならそれこそそっくりおかしくね?」

一同「Σそれもそうだ!」


家康「Σはっ! まさか飛天 物凄い年上好みとか!?
それで他所の奥さんとなんやかんや」
飛天「それお前の趣味だろ。」きっぱり

千様「違うらしいわね」うーん。

シロ「ならばコレは何なのだ」悩。




焔「そうか お前ら知らねえのか
生き物には二種類あってな。

ちょい孫共来い来い」

白・粋「?」



焔「ほれ、こいつらみたいに兄弟でも、何となく似ては居るが同じ顔ってわけじゃねえだろ?」

シロ「ふむ。確かに」


焔「その逆で 小数派ではあるが


極端に顔の造形のバリエーションが少ない種族もいる。

カラス天狗はそのバリエーション少ないのの代表であり
里歩いたら似たようなのゴロゴロいんぞ」


家康「何その怖い光景。」



彬羽「そもそもイトコと言っても双子でも無い別個体だ

なのに俺らがそっくりな時点でおかしいだろが」ふんっ


飛天「いやお前 なんでそこ説明しねえの?」




彬羽「勝手に子守り係にしやがるからだ」けっ


白「お前の拗ね方めんどくさいな。」きっばり






一二三「ごめんなさいだ。
彬羽さん昨日一歩間違ったら迷子になる所だったから恥ずかしさで気が立ってるだよ」

飛天「へ、へー。」


彬羽「Σ一二三こら言うな!!」




蒼月「鬱陶しい拗ね方するから。
余計な恥かいてやんのー」にやにや

家康「お前に言われちゃお仕舞いだねえ」苦笑。


千様「まあまあ。

何にせよ安心したわ
1日ならアタシが預かるわよー この子大人しいし」にこにこ

飛天「あの。年下好きとは知ってるけど さすがに赤ん坊なんで勘弁を「アタシはどこのケダモノよ。」


シロ「さすがに範囲外か。」ほっ

小太郎「よかった。」ほっ

千様「え。ちょっと二人とも?」





白「なあ、
その種類によって似てるのって カラス天狗が特殊なんだよな?」

焔「ん?
まあ他にも居るが あんま多くはねえわな」



白「人間 って。皆顔違うはずなのに
挿音の所 わさわさいる兄弟皆そっくりなんだけどな?

あと父親ほぼクローンらしい」


焔「あー・・

ありゃ人間じゃねえかもな。」真顔。


家康「人間ですと言い切れない辺り悲しいねえ」





挿音「マジか。 俺の実家人外かよ」キセルふー。

蒼月「Σげ。居たの!?」

挿音「おう。

生物学的には人間のはずなんだけどな
あー まあどっちでもいいか面倒くせえわ」

蒼月「あ、面倒臭いで片付いちゃうんだね。」








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