小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月19日

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【割烹 春一】





がららっ


粋「ちーっす」


ひな「あら。いらっしゃ

Σ何事ですかあっ!?」


白「」ぐったり

粋「だから燃料補給にな。」









白「ふう。
生き返った」甘酒ずずー


朱禅「甘酒に高カロリーなもん各種ぶっこんでやった。」ふう

ひな「何その凶器。」


庵「う、本当にアレを飲んでる」うわあ。

粋「Σちょい待て!お前ら何混ぜた!?」



朱禅「安心しろ 食えるものしかいれてない」どやっ

粋「Σ当たり前だあああ!!」



白「店長無茶苦茶なのに 今日は繁盛してるな」ごっごっご

粋「Σ兄貴も少しは気にしよう!!」

庵「おお。一気。」おおおお



ひな「冬は年越す前に蕎麦も受けるんですよ

暖かいし 何よりうちには優秀な職人がいますから」

白「ん? それなら夏もざるそばやれば儲かるんじゃないのか?」



庵「夏場 その職人が半死人ですが。」

白「バカラスすぐに暑さでぶっ倒れるもんな」納得。




ひな「これでもお昼ラッシュ終わったんですよ

忙しいですけど嬉しいですね」ほくほくっ


朱禅「で? お前も年末の煽りでエネルギー不足かよ」蕎麦ずずー。

粋「店長どうどうとサボりかよ」



朱禅「ひ・る・ め・ し !!」 くわっ



粋「Σぎゃー!ごめんごめん!!こええって!!」ひいいっ




庵「年末の店なんてこんなもんよ」

ひな「というか。朝兼昼ご飯です」

白「朝抜きとか考えられない」むう。


ひな「白さんも年末頑張りましょうね。

あ。飴ちゃん食べます?」

白「貰う」即答っ


庵「あのひな。それ大人大人。」



粋「えーと。まあいいか 兄貴復活したし

ほれ兄貴さ 普段常に気が抜けてるようなもんだろ?」

ひな「あー。確かに 空気抜けてる感じですねえ」

白「俺は風船か」ぼりぼり

庵「Σ飴が数秒持たない!!」


粋「えー そんでな

仕事中はさすがにシャキッとていうかスイッチ入るんだよな
さすがに空気駄々漏れじゃ客の前に立てな


Σぎゃああ!!ロープ!ロープっ!!
すんませんっ例え例えっ!!」床ばんばんっ



ひな「元気になって良かったですねえ」

庵「あの。お客さんらびびってんだけど」


ひな「驚かせてすみません。余興ですよー」

庵・朱禅(Σ強い!!)



粋「あだだ。間接技って」ごきっ

白「頑丈だしこれくらいで折れない折れない」


粋「そういう問題じゃね Σえ。ちょっとお客さんお捻りとかちょ えーと。ありがとうございます 」



ひな「冗談だったのに」ぼそっ

庵「酔っぱのおっちゃんて気前いいよね」





白「つまり、年末仕事の量が増えすぎてエネルギー使い果たしてバターンだ。」

朱禅「お前あんだけ食うのにエネルギー使い果たすってどんなだよ」

白「今年それくらい忙しいんだ」ふう。



庵「人気商売が忙しいのは良いことなんだろうけど。」うーん。

ひな「確かに人手増やしてーとか出来ない分 店より大変かもしれませんねえ」



白「ま、いいや。
年末乗り越えたら休めるだろ」


粋「いやその兄上。


正月は更にえげつないっす」スケジュール表





白「・・・・・。」

粋「いや。無言無表情怖いんだけど」








がらっ


庵「Σこらああ!!窓やめろ 座敷のお客さんがああっ!!」

朱禅「Σ逃げんなこら!!お前プロだろがっ!!」


ゴッ



彬羽「店内で暴れるな。」


庵「Σ麺棒へし折れたあっ!」ひいいっ




彬羽「全く ちゃんとアホ兄貴の監視しとけ」すたすた。


粋「そこは悪かったけど。
兄貴生きてる?これ」びくびく


朱禅「悪い あいつ。朝から晩まで蕎麦打ちで若干蕎麦ノイローゼなんだわ」蕎麦ずずーっ

粋「どんなノイローゼだよ。」



ひな「飴ちゃんお代わりありますよー?」


白「」ぴく。


庵「おお。生きてた」おおおー




ひな「仕方ありません
店員が殴っちゃったのでこちらお詫びです。」栗きんとんっ

白「おお」


朱禅「あの ひな。
それ 正月の試作品の余り
ひな「え?お蕎麦ズルズルで聞こえない」




粋「俺らも器用に生きる事覚えよう」

白「?
俺が殴られてる間に何があった?」もぐもぐ


庵「よし、知らない方がいい。」





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