小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月18日

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シロ「うーん。」悩。

小太郎「これは・・」きゅーん

千様「見事に解らないわねえ」ふむ。



粋「ん?どしたどした?

Σぎゃ。兄貴飯食いながら寝るなって!!」


小太郎「そっちも大概どうしただよな」わおんっ

千様「芸人は年末ハードワークだから」

シロ「あやつを疲弊させる人間社会が怖いわ」



石燕「疲労にはマムシの生き血が効くらしいっすよ?」 じーっ

蒼月「こっち見んな。 俺毒蛇じゃないし」




石燕「そうなんすか?
毒蛇だから毒舌なのかなーって。
ほらどっちも『毒を吐く』」

蒼月「んな言葉遊びな体質してないよ

Σこらそこの馬鹿弟! なら生き血行けんじゃね?て顔すんな!!」

粋「ち。ダメか」

白「とんでもないもの飲ませようとされてるような」ご飯もぐもぐ




石燕「蒼月さん。知り合いにスッポンとか居ないす

蒼月「Σ居ないよ!!仮にいても生き血絞られるの解ってて教えるかよ!!」


シロ「そもそも栄養なら生き血でなくても良かろうが」



石燕「あ。それもそうっすね。」

蒼月「やっぱこいつ怖い」どんより。

小太郎「まさかの天敵だなあ」




白「んで、さっき何を見てたんだ?」

シロ「いや。江戸城から伝書鳩が来たのだがな」




白「どぶでふやけたイトミミズ?」 はて。

千様「あらやだ確かにそう見えるわ」

シロ「自分が食事中だろが。 そんな物に例えるな」



千様「困った事に もはや字じゃないのよねえ」うーん。

蒼月「なんとなーく ジジイの字なのは解るんだけど
そもそも日本語これ?」



粋「実際 疲れてうっかり他所の言葉で書いたんじゃね?

確か若い頃外国もウロウロしてたって言ってたし」


千様「えー。うっかりで母国語間違うなんてさすがに・・」

シロ「ありそうだな。」ふむ





蒼月「ちなみに、自信満々で解読試みた馬鹿殿は玉砕済みだよ」

家康「長年コンビ組んでるのに さっぱり解けませんでした。」どんより。

白「隅っこで体育座りしてるお化けかと思った。」もぐもぐ




家康「ええい!こうなれば 意地でも解いてやる!
てかひょっとしてこれは脳トレ!? 最近普段から頭使わないとボケますよとか言われてたし 私への挑戦かさては!!」くわっ



蒼月「もうボケてんじゃん。」きっぱり

家康「Σひっどい!!」



シロ「まあ脳トレではなかろう

それなら家康の部屋の壁に直書きする奴だ」

石燕「なんすかその呪い」

家康「否定できないのが怖いなあ」


千様「殿、副官からどんな扱い受けてんのよ」





粋「んー。まてよ。

どこかの言葉ならカラスに見せりゃ一発じゃねえ?」

蒼月「あいつ理数系だから外国語はイマイチとか言ってたよ」

家康「てか。そもそも彬羽だって万能じゃ






彬羽「少なくとも外国語じゃねえな。」ふむ。

白「鑑定 3秒かからなかったぞ。」


蒼月「バカラス ほんとムカつく」



一二三「なんだべこれ?暗号だべか?」

粋「んー。そう考えた方がいいかもなあ
このままじゃ読めないとか」

彬羽「ふむ。

石燕ちょっと筆をかせ」

石燕「はいはい?
墨ちょっとしかついてないっすよ」




千様「Σえ?暗号もう解けたの!?」


彬羽「いやこれは。

ここの線の途切れから こっちに繋げて・・・・」





粋「ん?どした?」




彬羽「速記だ。

相っ当焦って書きやがったな」


蒼月「それたまに本人も解読出来なくなってる奴じゃん!!」

石燕「あー。江戸城かなりの修羅場なんすねえ」苦笑

千様「年末だものねえ。」



白「お前よく読めるな。」

彬羽「そりゃ手伝い頼まれた時 たまに速記で書いた奴渡されるからな
見慣れた。」

家康「なんか物凄くごめんなさい」




一二三「で?なんて書いてあるんだ?」



彬羽「ちょっと待て。


えー

『玄関用と神棚のしめ縄が本日引き取りの為に店にお使いと 夕方から市で乾物中心に日持ちのするものから食材を。特にごまめ、黒豆等安い内によろしく・・・・」



一同(Σおせち作る気満々ーーッ!!!)


蒼月「バッカじゃないのあのジジイ!!

ハードワークでヨレヨレの癖に そんな手のかかるのまでやる気!?

なんの為のバカラスだよ!」くわっ

彬羽「Σちょっと待て!!俺か!? 俺が作る流れか!?」

蒼月「はあ!?お前その為に割烹勤めなんだろ!!」

彬羽「Σ少なくともその為じゃねええ!!」





千様「蒼月くーん。落ち着いてー」



白「よし。んじゃ鳩には バカラスが任せろって言ってるから安心して仕事しとけってつけとく。」


彬羽「Σおいこら勝手に決めるな!!」






鳩「ぽぽー。」

ばささっ


彬羽「Σあ。」




小太郎「鳩子 めちゃ速いな。」

家康「そりゃ我が国1のスピード誇る伝書鳩だから」





一二三「彬羽さんおせちも作れるんだべか!!凄いだなあ」キラキラッ

彬羽「・・まあな。」




千様「これはやるしかないわね。」









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江戸城





魄哉( まっったく読めないっ! ) 頭抱えっ


挿音「Σげ。なんだこりゃ 呪いか!?」





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