小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月13日

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挿音「やべえ。
さすがに放置し過ぎたか」うーん。



小太郎「ん?どしたどした

・・あー」納得。





挿音「ここんとこ夜勤続きで畑の手入れしてなかったんだよな。
鍋に使うから適当にって言われたんだけどよ こりゃまとめて収穫しねえとなあ」

家康「あの。なんでこっちガン見で説明口調?
そもそも離してちょっと痛い痛い。」


挿音「どうせ暇だろ」キセルふー

家康「Σ当たってるけど 一応上司に煙かけないで!」


小太郎(確か キセルの煙吹き掛けるのって相手をすんごいバカにしてますって意味だよなあ。)うーん。


挿音「んじゃ年末に江戸城警備放置して」
ストでも起こすか?
人手がたんねーからこっちが苦労すんですよ殿」

家康「Σくっ 徳川忍軍頭の立場を逆手にっ!」



小太郎「家康が畑手伝えば済む話じゃないかな?」わおんっ

家康「ですよね。」


挿音「よっしゃ1人確保。
あ、そっち土ぬかるんでっから気をつけ

ずるどちゃあっ




挿音「・・他当たるか」

小太郎「Σいやいやいや助けようよ!!」ぎゃいいんっ








間。






千様「でー。

なんでシロ君1人?」首かしげっ


シロ「年末だからな。
他の奴等は各自仕事で既におらん」ため息。


千様(出の時間じゃ無いんだけど
皆逃げたわね。)



一二三「彬羽さんはおるだよ?ただなあ」



挿音「あいつに頼むと全部粉砕すんだろ。」

千様「あんた彬羽君をなんだと思ってんのよ」


シロ「実際力仕事だからな。

あいつは器用ではあるが、腕力の加減が下手すぎる

壊していい物しか頼んではいかんだろ」


千様「めちゃ冷静な分析してるけど、さっきから大根動いてないわよ?」

シロ「Σ長さがおかしいのだ!長さが!!
なんだ地中70cmって!」



挿音「主に江戸城近くで栽培されてる練馬大根。
巨大で有りながら柔らかく乾きやすい
沢庵に最適だ」キセルふー。

千様「いいから あんたも作業しなさいよ」


小太郎「農家のおっちゃんに分けて貰ったらしいぞ」

シロ「農家の親父 泣いておらんかっただろうな」うーん。



挿音「お前な ちゃんと腰入れろ腰を

もっと根元近くに立たねえと永遠に抜けねえぞ」


シロ「Σ喧しいわ! まさかこれ全部丸投げする気か!!」





挿音「鍛練になるぞ。」

シロ「やってやろうではないか!!」ふぬうううっ


小太郎「Σちょろ過ぎる!!」


千様「あんたね。」引。

挿音「いやマジで これが筋トレになんだよ。
うちの新入りもまず大根の栽培から始めるもんよ」

小太郎「忍のイメージぶっ壊れるなあ」




白「忘れ物した。

どうだ。はかどってるか?」ひょこっ



挿音「おう。お前が逃げた分も シロがやってくれてるわ」キセルすぱー。

小太郎・千様「Σバレッバレ!!」


白「俺は仕事柄筋肉痛なれないし

だから差し入れな」包みぽん。

挿音「よし許す」


小太郎「大概現金だな」




千様「何買ってきたの?」

白「きんつば。」

小太郎「やっぱ甘いもんなんだな。」納得。




挿音「お。また張り込んだな」ガサガサっ

白「うん。そういう事で

程々に頼む」

挿音「おうよ。
何だかんだで弟子思いじゃねーか。」



千様「なんで『お主も悪よのう』 みたいにやってんのよ。」



白「ま、いいや。

じゃ 後は色々頼んだ。遅刻するから行ってくる」すたすた

千様「行ってらっしゃい」手ふりふり

小太郎「あれ。ひょっとして忘れ物って」

千様「小太郎君言っちゃダメ。

こうでもしないとシロ君がシゴキ潰されると思ったのよ」

挿音「俺は鬼か。」




シロ「よっしゃあ! こちらの筋は終わったぞ!!」どやあっ

小太郎「おお!すごっ」

挿音「へー こいつ素質あるわ」ほほう。

千様「忍者の?農家の?」





ーーーーーー




白「あれ?バカラス お前は台所か?」

彬羽「なんだ お前出掛けてたんじゃねえのか

鶏肉の下ごしらえだ」

白「ふーん。

鳥なのに鳥むしるの抵抗無いのか?」

彬羽「お前は 獣肉食うのにいちいち躊躇するのか?

そういう事だ。」むしむし




白「成る程。


で、家康はどうしたんだ?

彬羽「いやそれが」うーん。

一二三「腰やっちまってるだ。 触っちゃダメだぞ」



白「飛天の痛くて荒い治療と 魄哉のしつこい説教つき治療。どっちがいい?」伝書鳩ばささっ


家康「・・どっちも嫌だな」布団につっぷし










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