小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月9日

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粋「あのさ。 その、最近良く思うんだけどよ」


家康「ん?どったの?」せんべいぼりぼり



粋「一二三ってカラスの実の子なんじゃねえ?」 真顔。

家康「また何を思い詰めたの この子は」




シロ「あやつに限ってそれはなかろう。
あ、すまん。 そっちの海苔せんべいをくれ」

家康「はいよ。
あのさ、ミカン食べた後の緑茶ってなんかしぶしぶしない?」

粋「Σいやいやいや!ミカンとせんべい以下かよ
最近本気で思うんだよ!!」

家康「無い無い。あの背中に物差し入ってるような真面目がそんな真似出来ないって

あ、最中湿気ってる」




蒼月「でもさあ
考えてみたら 一二三ちゃん拾って連れて来たのあいつなんだよね

クソ真面目だからこそ普通子供なんかホイホイ拾わないでしょ」

シロ「最中を割るな」

家康「ごめん。 動揺が隠しきれなかったよ」



粋「だっろ!?

やたら躾に五月蝿いしよ

あの物差し真面目があんだけ人の目気にしねえで溺愛とかさ 実の子なら納得行くっての!」

家康「Σこらこら決めつけない
落ち着いて落ち着いて!」

シロ「いやそれは無かろう
あやつに限ってそんな」



蒼月「クッソ真面目だからこそ デキ婚とか言えないしー

経済的にも安定してるこの家で娘は育てながら こっそりどっかに嫁さん囲ってんじゃないの?」

家康「Σ具体例やめなさいこら!!」





シロ「・・そうか。全く有り得なくも無い か。」

家康「Σお願い貴重なツッコミ!揺らがないで揺らがないで!!」




粋「実はそう思った根拠もあんだよ」ずいっ

蒼月「マジ?何々?」わくわく



粋「前ーーに。 山童はカラス天狗の亜種みたいなもんじゃね?て話出たの覚えてるか?」

シロ「ふむ。確か 別種とされながら共通点が多く、どちらも人に近しい。だったか?」

蒼月「あー。成る程。」





粋「それも親子なら当たり前!そもそも山童自体が絶滅危惧種で他に居ねえんだから 一二三が山童って証拠も無いんだよ!!」びしっ

シロ「Σうっお!言われてみれば!!」ガーン。



蒼月「めちゃめちゃ本気で推理してたんだね

アホ言ってると思ってからかってただけなんだけど
これって結構マジなんじゃ」うわあ。


シロ「・・どいつもこいつもただれておるっ」くっ

家康「あー。思春期の子供には早かったかもねえ」




蒼月「バカ殿さ。なんか一人だけそりゃ無いだろって感じだけど
無いってなんで言い切れるの?
あいつもオスだよ?100%なんてないよ?」

家康「いや。お前ならともかくねえ

確かに筋は通ってるけど イマイチ信じられないなあ」

蒼月「失礼だな。俺なら隠さないっての」きっぱり

家康「・・ああうん。ゴメンね」




シロ「俺もどちらかと言うと信じたくは無いのだが

しかし、可能性があるような気はしてきた。」うーん。

粋「な? 本人に確かめるワケにもいかねえし」うーん。




家康「お前達ねえ もうちょっと友達を信じようよ」




白「家康。」

家康「Σうおう!お前居たの!?」びくっ


白「お前の副官忘れてるぞ」ひそっ

家康「Σごふうっ!!」




蒼月「Σ最中の粉末吹くなああ!!」ひいいっ

シロ「Σ床汚すな!また怒られるぞお前!!」


粋「Σえ!?何!?兄貴マジで何言ったよ!!」




魄哉「Σ何事ですか!?
うわ殿っ 何してんですかっ!!」

※とっても真面目な天海大僧正バツイチならぬ没イチ(伏せてるけど既婚者)



家康「Σ!!」びくっ




白「あ。その最中 餅入りだ。」

シロ「Σ早く言え!!のどに詰めとんのだろが!」

粋「ちょい待て待て!茶淹れるからっ」わたわたっ

蒼月「それ熱湯だよ。」











間。








魄哉「ーーで、色々動揺しまくってたと。」ふむ。





シロ「大丈夫か?」

家康「まっさかこの歳で逆さにされて振り回されるとは」けほっ

蒼月「こっちもんなもん見せられると思ってなかったよ。」



粋「けどよ。そう考えたら有り得るよなあホント

なんか結構皆納得するし」ため息。


魄哉「いえ。納得しないで下さい
てか殿、いい大人がなんで一緒になって信じちゃうんですか」

家康「えーと。それは ねえ?」

白「人は見かけに寄らないからだ。」きっぱり

魄哉「なぜ挙動不審なんですか。」









飛天「そんなに気になるならDNA鑑定でもしてやろっか?」窓からひょこっ


一同「・・・・。」






白「バカラス逃げろ 一二三が注射魔にグサッとやられるぞー」


飛天「Σえええ!そっち!?」

粋「当たり前だろ!お前のめちゃめちゃ痛えんだもん!!」




シロ「幼児を実験材料になど!見損なったぞ貴様!!」抜刀っ

飛天「Σ待て待て待て!俺のイメージ酷くねえ!?」



魄哉「飛天君 大概マッドですからねえ。」うーん。

飛天「Σワケ解らない物作るのはお前のが得意だろ!?」

家康「ごめん。いい勝負だよ」きっぱり







彬羽「で? 今回は何をやるつもりだ?」
魄哉「彬羽君どうどう。アイアンクローはやめましょう 君がやると頭蓋骨潰れます」



飛天「あだだ。あー頭ミシミシって」くらっ

蒼月「頑丈で良かったね」


彬羽「で、 なんでまたこの医学バカがしゃしゃって来た?
なぜに一二三の検査だ?」


粋「Σへ? えっと それはっ」ぎくっ



白「お前と一二三のDNA検査ってのするらしいぞ

DNAて何だ?」


粋「Σ兄上お願いだから流れで察してえええ!」ひいいっ




彬羽「ほう。 つまり手前が現況か

で?何がどうしてそうなった?」

粋「えーっと。その あーー」冷や汗だらだら






シロ「あの彬羽が怒鳴らず淡々と詰問だと?」

魄哉「怒りのキャパシティ越えちゃったみたいですね」

家康「まあ 何を疑われてるか解るよねえ」うんうん

蒼月「よし。今のうち逃げとこ」そそくさっ




彬羽「待てこら蛇 手前もだ
どいつもこいつも人を何だと思ってやがるっ!!」くわっ

蒼月「Σぎゃー!俺話聞かされただけなのにいいっ!!」

シロ「すすすすまん!! 否定しきれなかった!!」ひいいっ

家康「わわわ私は最後まで信じて ちょ話聞いてえええー!」









白「で、実際あると思うか?」


魄哉「彬羽君なら認知しない、隠す方が恥と取るでしょうねえ」さらり。

白「だな。」うんうん。


家康「Σうおう! こっちにもからかわれてた!!」




彬羽「全く どいつもこいつもっ」


白「落ち着け ゴジラ

彬羽「Σ誰がゴジラだ!」しゃああっ

魄哉「はいはい。威嚇しないで下さい どうどう」












千様「あら 飛天君来てたの?

どうしたの?」


飛天「・・・・別に。」けっ






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