小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月8日

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挿音「ーーーで、これが矢じりを磨く時に使う奴な」

石燕「へー。色々あるんすねえ」ほうほう




シロ「む?何をしとるのだ
珍しい組み合わせだな」


石燕「武具の手入れについて基本から教えて貰ってるんすよ」

シロ「ああ。与一の弓か。

刀鍛冶もやる奴なら適任だな」ふむ。





石燕「刀つか 説明受けてたら体のあっちこっちから刃物ボロボロ出てきてびびり倒してるんすけどね」

挿音「忍なめんなよ」更に短刀ごとん。

シロ「前から気になってたのだが どこにどうやって仕込んどるのだ」



挿音「しっかし何をどうしたらいいか ホント知らねえもんだなあ
町人やってるとそんなもんか?」キセルすぱー

石燕「まず刃物なんて包丁とかハサミくらいっすからねえ
侍じゃないっすから」

シロ「そう考えるとお前はこの家では異色だな」ふむ。



石燕「あれ?という事は白さん粋さん彬羽さんとかも あんな感じなのに愛刀はしっかり手入れしてるんすか?」

シロ「やると思うか?」

挿音「刀が哀れに思えるレベルだっつの。
あいつにとっちゃ刃物は鈍器と変わらねえよ」


シロ「そもそも粋に至っては昔使ってたのを粉砕してから ほぼ素手だな。」

挿音「彬羽の奴は そもそもあの腕力に耐えられる刀が存在しねえよ
オリハルコンでも発掘しねえと無理だろ。」

石燕「それ実在するんすか?」

挿音「おう。あれ実は古代文明の遺物なんだよな
あるにはあるが海の底に沈んでるからとれねーわ」ため息。



シロ・石燕(意外とオタク気質だ。)




挿音「まあ、お前はしっかり手入れしてやれや
なんか幽霊ついてんだろ?ぞんざいに扱うと恨まれても知らねえぞ」


石燕「幽霊じゃなく残留思念っすよ

いやー ぞんざいとか無理っすね なんせ放置すると怒られるんで」苦笑。



シロ「ん? 怒られるとは 与一にか? 」

石燕「他にいないっしょ?」にこにこ





挿音「・・鏡子。」

鏡子「はいはい。お呼びですか?」どろんっ

挿音「残留思念って喋れんだったか?」

鏡子「えーとですね

幽霊は体無くなってもこの世にしがみついてるタイプですので 気合いが入っていれば会話は可能です。

ですが、残留思念は 本体の死語時間が経ちすぎてたり もうそろそろいいかなー?て感じで色々薄れた、いわば残像の様な物。

つまりは無理ですね」








シロ「・・おい、アレが何か見えるか?」

白「ん?石燕の弓だろ?
じじいに押し付けられた奴」きょとん。





シロ「おい。人外の総大将が認識出来とらんぞ」

挿音「ちょい待て。お前何が見えてんだ」真顔。



石燕「すんません、普通に人型に見えます。」きっぱり





魄哉「たまーに人間でも あらゆる方向で人外クラスの人産まれるんですよねえ

そりゃ人の中で生きにくいわけですよ。」

挿音「ちなみに親父には見え「僕にも若干なんかありそうな弓にしか見えません」


シロ「人外より人外しとるのか。あやつは」うわあ。




千様「ねえねえ。 与一さんてイケメン?」わくわく

石燕「んー。説明ムズいっすが 武将にしてはかなり線細い感じっすかねえ」まじまじ






九尾(み、見えんっ!)くうっ


白「石燕 この家来てから目がよくなってる様な」ボソッ


九尾「あ。それじゃ!

元々素質の塊じゃったからの。だーりんやそこの鳥やらの近くおったらそりゃバケモン染みもするわ」




魄哉「Σしまった!そこ考えてませんでしたっ!!」がーん。

千様「あんた仮にも知将でしょうが。」





石燕「見えて損無いんで問題無し。バッチコーイっす。」弓磨きっ

白「いいのか。」


鏡子「オバケ慣れしてて良かったですねえ」








粋「石燕じゃなくて心っ底善かった。」

家康「だね。私達なら毎日失神コースだね。」ぶるるっ




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